スプレッドが異様に広がるFX業者

スリッページもそれほどなく、約定力も問題ないのに、経済指標発表時などに異様にスプレッドが広がるFX業者が存在します。

相場急変時や流動性が低下している時間帯に、スプレッドが広がるのは、ほとんどのFX業者に見られる現象で「原則固定スプレッド」という表現が使われているのもそのためです。

問題は、他社と比べて明らかにスプレッドの広がりが大きい業者が存在することです。

スプレッドが広がる理由

為替取引でスプレッドが広がる時は、相場急変時、あるいはその可能性がある時(流動性が低下している時など)です。

このような場合、インターバンク(銀行間取引)でも、スプレッドは広がりますから、インターバンク市場と繋がっているFX業者のカバー先銀行も当然、スプレッドを広げてプライスを提示せざるを得ません。

だから、私たちに個人トレーダーに提示されるFX業者のAskとBidの幅が広がるのはある意味当然と言えます。

で、相場急変時にスプレッドが広がる理由ですが、これは簡単に言うと、そうしないと非常にリスクが高いから、です。

インターバンクでの最低取引枚数は、私たち個人トレーダーの比ではありませんので、プロのディーラーが背負うことになるリスクもリターンも当然個人トレーダーとは比べ物にならないくらい大きいものです。

だから、プロのディーラーさんは勝つことよりも生き残ること(負けないこと)を優先して日々ポジションメイクしているので、例えば数分で30pips以上も動くような相場では、様子見に徹することが多いです(というより、大口の投資機関が様子見に徹しているから、流動性が低下し、レートが飛びやすくなります)。

相場が急変する時は、大体重要な経済指標(雇用統計など)が発表される時間帯、あるいは多くのトレーダーが休んでいる東京時間の朝方です。

そのような時間帯は、大抵FX業者のスプレッドも広がります。

スプレッドの広がりが異常な業者が存在する理由

スプレッドが広がるのは、ほぼ全てのFX業者で見られる現象ですが、この広がりが他のFX業者よりも異常にワイドな業者が存在します。
どことはいいませんがM社とかH社とかですね(笑)。

例えば、雇用統計発表時のスプレッドの広がりも業者によってかなり違います。

  • M社とかH社:ドル円のスプレッド30銭以上
  • 他の業者:ドル円スプレッド10銭程度

上のように他社と比べて3倍以上もスプレッドが広がる業者があります。
しかも、こういった業者は、指標が発表されて数分経過しているにも関わらず元のスプレッドに戻らなかったりします。

個人トレーダーは、プロのディーラーとは資金量や取引環境において大きく異なります。
許容損失額がプロよりもはるかに小さいため、逆指値をレートのすぐそば(50pips以内)においている人も多いはずです。

そういった投資家は、このスプレッドの広がりによって、本来成立することのなかったストップロス注文などが成立してしまう可能性が高くなります。

デイトレ主体の人なら経済指標発表時はポジションを閉じておくこともできますが、頻繁に相場をチェックできないような副業トレーダーなどは、この異常なスプレッドの広がりによって予期しない損失を被ることになります。

投資家の損失=FX業者の利益ですから、ここまで言えばもうお分かりですね?

そうです。一部のFX業者が以上にスプレッドを広げる時があるのは、そういったトレーダーを狙い撃ちしている、と解釈できます。

スプレッドの広がりが大きい業者は悪か

ただし、個人的な感覚では、スプレッドの広がりが異常なM社やH社が特に悪質だとは思いません。

相対取引では、何度も言いますが、投資家の損失=FX業者の利益であり、カバーやマリーでできるリスクヘッジには限界がある以上、FX業者はどこかで顧客の注文をそのまま呑むことで利益を出す必要に迫られます。

要するに

  • FX勝ち組の利益をなるべく減らす
  • FX負け組の損失をなるべく増やす

これがうまくできないと、利益が生まれない仕組みになっているのだと思います。

そのための手段がスリッページやスプレッドのワイド化であり、要するにどこのFX業者でもつつけば多少の埃が出るのがFX業界の現実です。

くるくる詐欺グレーアウトは、悪質すぎて問題外ですが、多少のスリッページやスプレッドの広がりは、FXをやりたいなら、ある意味受け入れざるを得ないのではないでしょうか。

ちなみに、スプレッドの広がりが酷い業者はスリッページがほとんど発生しない場合が多いです。
逆に、スリッページが酷い業者では、スプレッドの広がりはあまり見られません。

  • A社タイプ:スリッページは酷いが、スプレッドはそれほど広がらない
  • B社タイプ:スリッページはなく約定力は高いが、スプレッドのワイド化が目立つ
  • C社タイプ:スリッページも酷く、スプレッドの広がりも酷い

とするなら、デイトレーダーはB社タイプを、それ以外のトレーダーはA社タイプを選べばいいだけ。
個人的にはそう思っています。

ただし、スリッページもスプレッドの広がりも酷いC社タイプは、論外です。
絶対に許せません(笑)。

もしあなたが今使っているFX業者がC社タイプなら、いますぐにでもA社タイプかB社タイプに乗り換えましょう。

経験上、おそらく約定力も高くスプレッドも広がらない業者は、存在しないと思います。
肝心なのは、C社タイプのような悪質業者を選ばないこと、自分の取引手法にあった業者(AかBか)を選ぶこと。

以上の2点に気を付けていれば業者選びで大きく躓くことはないと思います。

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