FX専業トレーダーの生活スタイル。朝型と夜型どちらがベストか。
FXは24時間、マーケットが開いているため、FX専業トレーダーの生活スタイルは、人によって大きく異なります。
朝早く起きて、動意が薄くなっている時間帯を好む人もいれば、朝はゆっくり寝たいから昼間や夕方にトレードするという人もいます。
ただ、為替相場は通貨ペアごとに特徴もありますが、時間帯によっても値動きに特徴があります。
いつもはニューヨークタイムでトレードをしているような人が、気まぐれで朝方に取引をすると、あまりの勝手の違いに戸惑うことがあるので、取引する時間帯は決めておいたほうが良いようです。
毎日のトレードも歯磨きや食事と同じくルーチン化したほうが、生活リズムが整い、安定したトレード結果に繋がりやすいのは言うまでもありません。
トレードする時間帯は昼か夜か
日本時間の朝方や昼間は、どちらかというと為替相場は値動きが大人しいです。
外為相場は欧州時間の午後とニューヨーク時間の午前が重なる夜8時以降が、1日の内で最も取引が活発化しますが、この時間帯を好むか好まないかで日中にトレードするか夜にするかが決まると言っても過言ではありません。
意外と朝や昼にトレードする人が多い
サラリーマン副業トレーダーなら、昼間の取引はまず無理なので、自ずと夜にトレードすることになりますが、専業トレーダーの強みはどちらを選ぶか自分で選択できるところです。
朝や昼といった比較的相場が閑散としている時間帯にトレードするメリットは、ゆっくりと自分のペースで取引できるところ。
途中で経済指標の発表もなければ要人発言等もほとんどは欧州~ニューヨーク時間なので、それらを気にしながら取引する煩わしさから解放されます(経済発表後はスプレッドが広がったりするのでスキャルピングはやりにくい)。
それに朝起きて、昼間トレードして、夜はテレビでも見てのんびりして眠くなったら寝る、といった理想的な生活リズムを維持できるため、自律神経の乱れから体調を崩すようなことが少なくなります。
一番いけないのは、昼間のトレードで損失が発生して、向きになって夜取り返そうなどと思ってしまうこと。
夜のトレードで昼間の損失が補填できるとは限りませんので、昼負けて、夜も負けて、更に向きになって、気付けば深夜(朝方)になっていた、なんてことになれば生活リズムが崩れるきっかけになってしまいます。
夜型の生活は自律神経の乱れに繋がり、ちょっとしたストレスで心が乱れるようになる、と言われています(うつ病の人は夜型が多いそうです)。
FXニートにありがちな「昼まで寝て、夜になってからトレードする」タイプが、ちょっとした損失にも耐えられず、損切り貧乏になりがちなのは、生活リズムの狂いが原因になっている場合が多いです。
FXはメンタルが大事なので、少しでも穏やかな気持ちで取引することは非常に重要。
自律神経の乱れは、メンタルバランスの乱れに繋がるため、FXで一生食べていくつもりなら体調管理にも気を付けたいところです。
NY時間に取引することのメリット
ちなみに筆者は夜にトレードしてます(夜8時ごろから11時頃まで)。
勿論、これは筆者が昼間会社員をやっていて、しかもデイトレ専門だからなのですが、たまに祭日やお盆休みなどに朝方取引画面を開くことがあります。
が、うまくいった試しはありません。
値動きが小さすぎて退屈だな、思っていると、急に動き出したり、とは言え、集中してチャートを見続けていると、今度は全然動かなかったり……。
どうもNY時間とは勝手が違って、相場の動きが全く読めないのです。
筆者はどちらかというと、レンジブレイクでの順張りが得意なので、順張りシグナルが発生しにくい午前中はどうも相性が悪いのかもしれません。
とすると、午前中に取引するよな人は基本逆張りスキャルピングがメインなのでしょうね、きっと。
ただ、午後2時半から3時頃(欧州タイム開始)は、比較的相場の流れがつかみやすい時間帯だと感じていて、順張りトレードが有効だと思っています。
たまに祭日にその時間帯にトレードする時がありますが、利益率は高め。
実はいつものNY時間でのトレード成績を大きく上回っています(笑)。
取引回数が少ないので単なるまぐれかもしれませんが、もし将来専業トレーダーになることがあったら、この時間帯を中心にトレードすることになるかもしれません。
まとめ
・日本時間の朝や昼は流動性が低く、業者のスプレッドが広がったり、ストップ狩りなど仕掛けも多い。
・Ny時間以降はトレードが活発化し、ボラティリティも高め。大きな利幅が取りやすい。
・欧州タイムも比較的相場の流れがつかみやすい(特にユーロドル)。
・その人のトレードスタイルによって相性の良い時間帯が存在する?
基本的にはFXは「NY時間の取引がベスト」だと入門書等では書かれていますが、多くの専業トレーダーの話を聞く限り、意外と朝や昼間にやっている人が多いので、要は慣れればどちらもで勝てる人は勝てるようです。
人によって相性の良い時間帯もあるようなので、最近成績が思うようにいかない、という専業トレーダーの方は、試しにいろんな時間帯で取引してみるのも現状を打開するきっかけになるかもしれません。