バイナリ―オプションと相性の良いおすすめのテクニカルツールはどれ?
バイナリーオプションの取引画面は、見やすくて直感的に操作方法がわかってしまうこともあって、チャート分析をおろそかにして、勘だけでトレードしている人は多いように思われます。
しかし、勘だけで取引してしまうと、それは完全なギャンブル。
勝つか負けるかは完全に5分5分でそれ以上にはなりません。
なので、バイナリーオプションで本当に安定して利益を得たいと考えるなら、チャート分析は必須ですが、とはいえ、バイナリーオプションはその特殊性ゆえに通常のFXとは違ってどんなテクニカルツールを使えばよいのかわからない、という人も多いと思います。
そこで今回はバイナリ―オプションと相性の良いテクニカルツール、という視点でおススメのテクニカルツールとその使い方を解説してみたいと思います。
目次
人気のテクニカル指標ベスト5はこれ!
どこかで見たことがあるかもしれませんが、某アンケートにおけるFXトレーダーの愛用テクニカル指標ベスト5は以下のようになるようです。
1位と2位の移動平均線とボリンジャーバンドはいわゆるトレンド系、3位以下はオシレーター系と言われるテクニカルツールで、一般的にトレンド系は主にトレンドの有無を、オシレーター系はトレンドの強弱を指し示すとされています。
例えば、移動平均線でゴールデンクロスがおこればトレンド発生=買いシグナルですが、発生したトレンドがいつ収束するのかなどトレンドの強弱を判断するのは移動平均線だけでは不十分です(勿論、できなくはないですが)。
基本的にはトレンド相場が終焉(あるいは終焉に向かっているかどうか)やトレンドが反転したかどうか、といったトレンドの強弱を判断するのはオシレーター系の役目、というのがテクニカル分析の基本です。
要するに
- トレンド系:エントリーのタイミングを計るためのもの
- オシレーター系:イグジット(利食いや損切り)のタイミングをはかるもの
と言えます。
と同時に
- トレンド系:トレンドが発生した時にエントリーするいわゆる順張り向け
- オシレーター系:トレンドが発生していないレンジ相場における逆張り向け
ということができます。
バイナリーオプションのタイプによっておススメのテクニカルツールは異なる
勿論、上記の基本的なテクニカルツールの使い方はあくまで通常のFXにおけるもの。
ある一定時間後における為替レートを予測する、というバイナリ―オプションの場合、トレンドが発生したからエントリー、トレンドが終わったからイグジット、というわけにはいきません。
トレンドが発生中であっても満期がくればそこで終了です。
そういう意味ではバイナリ―オプションは通常のFXと比べて「出口よりも入り口が重要」という側面が強いです。
なので、前者の
- トレンド系:エントリーのタイミングを計るためのもの
- オシレーター系:イグジット(利食いや損切り)のタイミングをはかるもの
という見方ではなく後者の
- トレンド系:トレンドが発生した時にエントリーするいわゆる順張り向け
- オシレーター系:トレンドが発生していないレンジ相場における逆張り向け
という見方でテクニカルツールを選ぶことが重要です。
そして以前も述べたとおり、ラダーオプションやレンジアウトオプションはトレンド相場と相性がよく、レンジインオプションはレンジ相場と相性が良いです。
とすれば、自ずと答えはでるような気もするのですが……。
ラダーオプション、レンジアウトオプションにおススメのツールは?
ラダーオプションやレンジアウトオプションは、基本的にトレンドが発生している(あるいはしそうな)相場状況と相性が良いです。
とするなら、言うまでもなく、ラダーオプションやレンジアウトオプションで使うべきテクニカルツールは移動平均線やボリンジャーバンド、ということになります。
移動平均線(SMA)の基本的なシグナルと使い方
ボリンジャーバンドの基本的なシグナルと使い方
ただし、トレンドがもう既に発生してしまっている場合、そのトレンドが「いつまで続くか」を判断するのにはオシレーター系のツールを使うのが基本。
なので、ラダーオプションやレンジアウトオプションの場合、基本トレンド系オシレーターを見ながらも、オシレーター系でトレンドの強弱を見ながらエントリーのタイミングを計る必要があります。
たった一つのテクニカルツールで全てを見通すことができるようになるには、そのテクニカルツールのことを深く研究する必要があるので、初心者の場合は、1つのテクニカルツールだけに頼っていてはダメです。
初心者の方はラダーオプションでバイナリーをやっている場合が多いと思いますが、ラダーオプションはそういう意味では結構難易度は高めと言えるかもしれません。
レンジインオプションにおススメのツールは?
レンジインオプションは、既にレンジに収まっている状態(インザマネーと言います)でエントリーすれば、レンジを突き抜けないよう、相場の動きを監視しているだけで良いので、かなりの勝率が期待できます。
そのためには、「トレンドが発生する兆し」がチャート上に現れるかどうかを常に監視しておく必要があります(トレンド発生の兆しがあれば転売も検討すべき)。
そういう意味では、こちらもトレンド系のインジゲーターを中心に見ながらトレードするのが良いと思われます。
レンジインオプションはレンジ相場と相性が良い=オシレーター系と相性が良い、と思われるかもしれませんが、オシレーター系は基本「トレンドの終焉」を見るためのもので、エントリーのタイミングを見るためのものではありません(決済のタイミングを計るもの)。
要するに決済のタイミングを計る必要があまりないバイナリーオプションの場合、ラダーオプションもレンジオプションもひっくるめて、バイナリーオプションにおすすめのテクニカルツールは
「移動平均線またはボリンジャーバンド」+「RSIまたはMACDまたはストキャスティクス」だと思います。
バイナリーにせよ、通常のFXにせよ、トレンド系インジゲーターとオシレーター系インジゲーターをそれぞれ一つずつ選んで、最低でも2つのテクニカルツールをもって相場分析をすることが、相場分析の基本です(初心者の方は、ちょっと難しいと感じるかもしれませんが)。
ちなみに、筆者のおすすめはボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ。
どちらも見やすく、両方チャートに表示させても特にごちゃごちゃして見にくくなる、ということもありません。
ボリンジャーバンドの基本的なシグナルと使い方
RSIの基本的なシグナルと使い方
ラダーオプションにおすすめのチャート分析のやり方
まずはラダーオプションでのおすすめのチャート分析のやり方について。
ラダーオプションはやっている人が1番多いもっとも人気のあるバイナリーオプションですが、このサイトで何度も触れている通り、レンジ相場の多い為替相場との相性はあまりよくありません。
なので、ゲームで楽しむ分には構いませんが、本気で勝ちたいなら、強めのトレンドが発生している時を狙って、一戦必勝の心づもりで挑むべきだと言えます。
ちなみに、インザマネー(円安予測で既にレートが権利行使価格よりも上にある状態)でエントリーする場合は、それほど強いトレンドでなくとも(あるいはトレンドが発生していない状態でも)勝率は高めなのがラダーオプションの利点ですが、しかしインザマネーの時は、必ずプレミアムは500円以上になっているので、どうしても損小利大トレードになってトータルで負けやすい、というのもラダーオプションの特徴です。
言うまでもなく、重要なのは勝率ではなくトータルでの利益なので、できるだけアウトオプマネーの時(円安予測でレートが判定ラインよりに下にある状態)にエントリーし、できるだけ損小利大を狙っていくのがラダーオプション攻略に欠かせない考え方だと思います。す。
なので(円安予想の場合なら)以下のようなエントリーの仕方が理想と言えます。
- 円安予測で現レートが予測ラインよりも下にある(円高の場合は逆)
- ボリンジャーバンドの+2α、中央バンド、-2α、全てが上向きに転じた瞬間
- RSIが70以下
以下の画像でいうと、赤い縦線のあたりが理想的なエントリーポイントです。
上の画像のような絵にかいたような理想的なポイントはそうそうありませんが、インザマネーでの勝率重視トレードではなく、アウトオブザマネーで損小利大を狙う場合は、ある程度上記のような鉄板の局面が来るまで我慢するのが必要になってきます。
ちなみに使用する足は15分足以下にしてください。
バイナリーオプションは最大でも3時間後のレート予測です。
- 1時間足でローソク足3本先の価格を予測
- 15分足でローソク足12本先の価格を予測
どちらが難しいかと言えば、前者です(短期の予測のほうが難しい)。
なので、チャート分析はバイナリ―オプションの場合、短い足のほうが良いです。
レンジインオプションにおすすめのチャート分析のやり方
レンジインオプションは、先ほども述べたようにインザマネーでエントリーし、予測レンジを突き抜けさえしなければペイアウトが得られます。
- 全く動かない
- 行ったり来たり
- 終了間際の小さなトレンド発生
いずれの場合も問題ありません。
基本的に、ラダーオプションが勝率よりも損小利大を狙うべきであるのに対し、レンジインオプションはインザマネーでの勝率重視トレードのほうが望ましいです(というよりアウトオブザマネーでのレンジインオプションの攻略は非常に難易度が高い)。
なので、エントリーのタイミングは以下の片方、あるいは両方を満たした瞬間が理想的です。
- ボリンジャーバンドが収束へ向かい始めた時(+2αか-2αのどちらかあるいは両方が外向きから内向きに方向転換した瞬間)
- RSIが30以下70以上になった時
以下の画像で言うと、赤いラインのあたりが理想的なタイミングですね。
逆に
- ボリンジャーバンドが拡大に向かい始めている時
- ボリンジャーバンドのミドルバンドやRSIの方向が明確に上向き(あるいは下向き)の時
はエントリーしないほうが無難です。
言うまでもなく、経済指標発表を控えている時にエントリーを控えるのはいずれの場合も同じです。
感覚に頼ったトレードは絶対ダメ!
以上、バイナリ―オプション攻略のためのおすすめテクニカルツールとその使い方の一例を示しましたが、勿論、これ以外にもいろいろと相場分析の方法はあると思いますし、もっと効率的な攻略法があるかもしれません。
ただし、一番いけないのは、一切相場分析をしないこと。
これだけは間違いありません。
例えば以下の画像のように急激に相場が動いた後だとどうしても初心者の方は
もっと上がるだろう
いや、この辺で止まるだろう
と言った具合に、感覚で取引しがちです。
基本バイナリーオプションの取引画面にはテクニカルツールは表示できませんが、分析用のチャートは必ず用意されてあるので、面倒でもしっかりとチャートを開いて、テクニカルツールを表示させましょう。
そして基本的なやり方で良いので分析してみましょう。
それだけで勝率や利益率は必ずアップするはずです。
ファンダメンタルズ分析もNG
ちなみに、ファンダメンタルズをもとにしたトレードも、バイナリーオプションにはおすすめできません。
理由は、相場は長期的にはファンダメンタルズは反映しますが、短期的には必ずしも反映しないからです。
雇用統計の結果が良かった。よし円安(ドル高)だ!
みたいにやると必ずいつか痛い目にあうので要注意(筆者もよく痛い目にあいました)。
「噂で買って事実で売る」という格言にあるように、例えばドル買いの材料となる経済指標の結果が発表されても、短期的には円高ドル安になること場合は、多々あります。