専用主婦がやるなら株とFXどちらがおすすめか
株とFX、専業主婦がやるならどちらのほうがおすすめか。
この問いに関する答えは、正直に言うと、ケースバイケース。
- どのくらいの投資金でやるのか
- どのくらいのリターンを期待しているのか
- アクティブに取引するのか、たまにチェックするだけなのか
- 投資に関する知識はどのくらいあるのか
だけでなく、株式投資の場合は明らかに儲かりやすい地合いと儲かりにくい地合いがあるため「今、株を始めるチャンスなのかどうか」もしっかりと見極めた上で判断する必要があります。
といっても、結局は、自分がやりたいほうをやるのが後悔のない選択方法だとは思いますが。
株には買い時とそうでない時がある
いちいち説明しなくても多くの人がご存じだと思いますが、株取引は基本的に「安値で買って高値で売ること」で利益が出ます。
例えば、1980年代のいわゆるバブルと言われていた時代は、わずか10年くらいの間に日経平均株価が5000円から4万円にまで跳ね上がった時代です。
この時期に株をやっていた人は、おそらくどんな素人でも儲かったに違いありません。
知識も戦略も経験も、一切なくても、ただ買って持っているだけでどんどん株価が上昇していくわけですから、負けるほうが難しかったと言えるでしょう。
でも、今はどうでしょうか。
実は、日本の日経平均株価は、1990年を最後に、4万→3万→2万→1万ときて、現在、ようやく1万5000台にまで載せてきたところです。
株は日本の経済状況を如実に反映するため「日本の株が今買い時か」どうかは「今現在、日本の経済が良い方向へ向かっているかどうか」とほぼ同じ意味だと考えることもできます(ちなみにここ5年ほどの日経平均株価はややのぼり調子)。
勿論、日本の経済状況を反映しているのは日経平均株価であり、個別の銘柄に目を移せば、日本の景気など無関係に株価を上げている企業も存在しますが、そういった企業を見極めるのは、当然、企業分析をするなりして、有望株を見つけるための目利きが必須です。
- 日本の将来に対して楽観的な見方をしている
- 企業分析のための知識が豊富
1と2、いずれかに当てはまるような人なら、株取引を始めるのも良いかもしれません。
しかし、金銭感覚の鋭い専業主婦の方なら「日本の景気が良くなって来ている」と感じている人はおそらく少ないでしょうし、企業分析のための知識に精通している主婦の方もおそらく少ないのではないでしょうか。
もし、あなたが上記1と2、どちらにも当てはまらない場合、FXのほうがおすすめになります。
というのもFXは
- 日本の景気に左右されない(買いでも売りでもOK)
- それほど知識を必要としない
という特徴があるからです。
日本の景気が今後悪くなると思えば円を売って外国の通貨を買えばいいだけなので、株のように勝ちやすい地合いもないかわりに、勝ちにくい地合いも存在しません。
FXのほうが少額から始められリスクも少ない
専業主婦の人なら、家でできて、毎月5万円くらい稼げる良い内職はないか、といった感じでFXや株取引を考えている人も多いと思います。
そういう場合もFXのほうが利点が多いと思います。
理由は
- FXのほうが少額から始めることができる
- FXのほうがリスクが少ない
- FXは1日24時間いつでも取引可能
からです。
昔は為替取引の最低取引単位は1万通貨でしたが、今は1000通貨に多くの業者が対応しています。
1000通貨での取引なら、レバレッジを一切かけない場合でも必要な資金はドル円のレートが100円なら、100円×1000通貨=10万円程度から始めることができます(レバレッジ25ならその4%、つまり4千円から始められます)。
また、FXはリスクが高い、と勘違いしている人が未だにいますが、それはレバレッジが規制される前の話。
昔はレバレッジ400倍なんてFX業者もありましたが、今は25倍までと規制されていますので、リスクは一昔前とは比べものにならないくらい低いです。
株の個別銘柄が1日に20%以上変動したり、半年で株価2倍(あるいは2分の1)なんて例が少なくないのに対し、例えばドル円の場合だと、1日の変動幅は1%、1年での変動幅は10%程度です(ここ10年で最も変動した年でも20%)。
ドル円1万通貨の運用なら、レバレッジ1倍ならせいぜい1日1万円程度の損益にしかならず、レバレッジ25倍で行った場合でも25万のプラスマイナスにしかなりません。
レバレッジ400倍なら1日で100万円から+400万稼ぐこともできたわけですが、今は100万円+25万円くらいが限度です。
- レバレッジ1倍なら株よりも断然リスクが低い
- レバレッジ25倍なら株よりリスクが高い
リスクを自分でコントロールできるのがFXの大きな特徴。
大きなリターンが欲しければレバレッジを高くする。
小さな利益で満足ならレバレッジを低めにする。
こういったことが可能です。
ただし、人間、どうしても少しでも勝てるようになってくると欲が働いてしまう傾向があるので、株よりもFXのほうがメンタルコントロールが難しいとも言えます。
他にも株は基本的に午前9時から午前11時(前場)と午後12時半から午後15時(後場)の1日4時間半しか取引時間がないのに対し、FXは1日24時間マーケットが開いていて、世界共通の休日である土日以外は取引可能(日本の祭日もやってます)。
FXも株も、相場と向き合う時間が長ければ長いほど、知識や経験が増え上達も早いので、あまり時間に融通が利かない専業主婦の方は、自分のペースで取引ができるFXのほうが向いていると言えます。
まとめ
最後にいろんなケース別にどちらがおすすめかをまとめてみましたので、ぜひ、ご参考に。
- 投資金1000万以上。長期投資メインの場合:FXはローリスク・ローリターン。株は1年で株価10倍もあり得るが10分の1もあり得る。どっちもどっち。
- 家事・子育ての合間にデイトレしたい:時間に融通の利くFXがおすすめ。
- 資金10万円から少額投資を始めたい:FX一択。
- ガンガン稼いで億万長者になりたい:FXならデイトレしか方法はない。株もほぼ専業でないとまず無理。
専業主婦の場合、4はほとんどいなくて1から3が多いと思いますが、そういう意味ではFXと専業主婦の相性は良いと思います。
FXで成功する人に専業主婦が多い理由は、副業サラリーマンや大学生などに比べ、専業主婦が時間的な都合上、比較的上達が早いからに他なりません。