米国株・中国株を信用売りする裏ワザ
昨今、国内証券会社を通じて、米国株や中国株に投資する人が増えていますが、基本的に日本の証券会社は、米国株も中国株も信用取引には対応していません。レバレッジもなければ、売りから入ることもできません。
しかし、実は裏ワザがあって、CFD口座を使えば、米国株も中国株もレバレッジ5倍で、信用売りが可能になります。
CFDを使った外国株取引とは?
CFDとは直訳すると「差金決済取引」のことで、簡単に言うと、実物の取引を行わず差金だけを取引する決済方法のことで、FXもCFDの1つ。
FXと同じように、レバレッジをかけて、日経225やNYダウなどの株価指数、原油、金銀など様々な金融商品を買いからでも売りからでも取引できるのがCFDの特徴ですが、実はあまり知られていない良いうですが、米国や中国の個別株もCFD取引が可能です。
例えば、国内CFD取引のシェアナンバー1を誇るGMOクリック証券だと、米国株は、Amazon、Apple、IBM、インテル、ヒューレットパッカード、マクドナルド、Facebook、Twitter、ウォルト・ディズニーなど、有名どころはほぼ全て揃っていて、全60種類、中国株も20種類以上、取り扱っています。
勿論、マネックス証券、SBI証券や楽天証券は米国株1000銘柄以上取り扱っているので、その点では劣るですが……。
国内業者ではなく、海外CFD業者、例えばサクソバンク証券だと2000銘柄以上の米国株を取り扱っているので、数の上でも負けていません。
マネックス証券:約3000銘柄
サクソバンク証券:約2000銘柄
SBI証券:約1500銘柄
楽天証券:約1300銘柄
米国株や中国株の信用売りのメリット
CFDで米国株や中国株を取引するメリットは、1つはレバレッジですが、もう一つはやはり売りから入れる、というところでしょう。
例えば、米国のIT系企業の株などでは時に移動平均線から大きく乖離しますが、そういう時に逆張りを狙って、売りから入ることで利益を上げることも可能です。
まあ、米国の大型株の場合は、今のところ堅調なので、サポートライン付近での買いエントリーが基本になると思いますし、そういう意味では、あまり売りから入れるというメリットは薄いかもしれません。
が、米国株でも小型株は勿論、中国株などは、まだまだ米国株ほど安定しているわけではなく、売りシグナルが点灯している銘柄も少なくありません。
おまけに取引コストは、CFDのほうが安く、中國株の場合、最低取引単位もCFDのほうが少ないです。
外国株、特に中国企業の情報などは日本にいるとあまり知ることはできません。そういう意味では、長期投資で最初から全財産を突っ込むような投資は非常にリスクが大きいです。
その点、CFDなら少額から始められることもできるため、リスクも抑えられます。
米国株や中国株に興味のある方で少額から始めたい人、米国株や中国株の信用取引ができないかと考えているような人は、CFDを始めるメリットは大いにあると言えます。
特に外国株でデイトレするならレバレッジあり、信用売りあり、取引コスト格安のCFDのほうがはるかに有利です。
と、ここまで言っておいてなんですが、CFDで個別株を取引している人は、実は筆者の周囲にはあまりいない様子(笑)。
取扱い銘柄数の少なさが関係しているのかもしれませんが、やはりそれ以上に株は「企業の成長性に投資するもの」という側面が強いため、長期投資メインの方が多く、あまり短期での信用売りに興味がない人が多いからなのかもしれません。
CFDなら個別株よりも、日経平均株価やNYダウのようなインデックス投資のほうがレバレッジ等も含めていろいろと利点が多い、というのも関係しているでしょうけど。