トルコリラ円のスワップ金利・スプレッドでFX業者を比較
2017年に入ってからトルコリラへの投資に注目が集まっているようです。
トルコリラは高金利通貨であるものの、2015年1月ごろより下降トレンドに突入、2年間で約47円から30円前後まで約40%も値を下げ、今現在もテクニカル的には下降トレンドの最中にあります。
にもかかわらず、各FX業者がトルコリラ円の取り扱いを開始したり、個人投資家への猛プッシュを始めている様子です。
このトルコリラ円ブームの理由は、国家デフォルトが起こらない限り、トルコリラ円がこれ以上下がりようがない水準まできたからだと思われます。
目次
トルコリラ円のここ2年間のチャートから読み取れるもの
先ほどのチャートをもう一度掲載します。
上のチャートは日足チャート、青い線はトレンド変換の目安になると言われる200日移動平均線です。
きれいに200日移動平均線にそって2015年1月から下降トレンドを続けているのがよくわかります。
冒頭で述べたように、トルコリラ円のスワップ投資ブームが日本で起こりつつありますが、未だに下降トレンドは続いています。
ただし、2017年5月現在、ロウソク足がここ2年間で200日移動平均線に最も近づきました。
トルコリラ円がこれ以上あまり下げようがない水準まで下がってきていることを考えると、今が勝負の仕掛け時なのかもしれません。
トルコリラ円スワップ金利でFX業者を比較
というわけで、トルコリラ円のスワップ金利で各FX業者を比較してみました。今年に入って筆者の知る限りでも3社ほどトルコリラ円の取り扱いを開始していますので、間違いなくブームが起こりつつあると思います。
以下の表は各FX業者をトルコリラ円のスワップ金利、スプレッドなどで比較した表です(2020年2月4日調べ。キャンペーン価格を含む)。
FX業者 | トルコリラ円スワップ金利 | トルコリラ円スプレッド | 最小取引単位 |
---|---|---|---|
GMOクリック証券「FXネオ」 | 103円 | 1.7銭(原則固定) | 1万通貨 |
ヒロセ通商 | 103円 | 2.9銭(原則固定) | 1000通貨 |
マネーパートナーズ (パートナーズFX) | 101円 | 3.8銭(原則固定) | 1万通貨 |
SBIFXトレード | 102円 | 4.8銭(原則固定) | 1通貨 |
FXプライムbyGMO | 100円 | 4.8銭(原則固定) | 1000通貨 |
サクソバンク証券(スタンダードコース) | 100円 | 平均3.8銭 | 5000通貨 |
くりっく365業者 | 94円 | 変動 | 1万通貨 |
デューカスコピー・ジャパン | 93円 | 0.7~7.4銭で変動 | 1000通貨 |
外為どっとコム | 91円 | 7.0銭(原則固定) | 1000通貨 |
セントラル短資FX(ダイレクトプラス) | 84円 | 2.5-6銭 | 1000通貨 |
スワップポイントのトップはGMOクリック証券「FXネオ」とヒロセ通商「LION FX]の103円。
スワップ金利が1ロット(1万通貨)で100円を越えているのは6社のみで、おそらくくりっく365を強く意識して頑張ってくれているものと思われます。
スワップ金利目的での長期投資ならやはりスワップポイントは何よりも重要ですから、100円を超えている上位6社が口座開設候補として有力だと言えます。
トルコリラ円スプレッドでFX業者を比較
トルコリラの場合、あまりスプレッドを気にしてトレードする人は少ないと思いますが、スプレッドの狭い業者のメンツはだいたい以下の5社になるようです(当サイト調べ)。
- GMOクリック証券:1.7銭(原則固定)
- ヒロセ通商:2.9銭(原則固定)
- マネーパートナーズ:3.8銭(原則固定)
- サクソバンク証券:3.8銭(変動)
- SBIFXトレード:4.8銭(原則固定)
短期投資メインのトレーダーはトルコリラ円でトレードすることはないと思いますが、スワップ投資をメインにしつつ、デイトレやスイングでヘッジをはかりたいという人もいると思います。
そういう人にとってはスプレッドも重要でしょうが、許容スプレッドを考慮するなら、候補としては上記5社くらいまでのような気がします。
トルコリラ投資におすすめのFX業者は?
トルコリラ円を取り扱っている業者は、マイナー通貨にしては結構多いですが、筆者の知る限り、GMOクリック証券、FXプライムbyGMO、マネーパートナーズ(パートナーズFX)さんは、2017年に入ってからの新規参入。
新規参入組3社はスワップ、スプレッドともに上位に食い込むなどかなり頑張っていることが上記表から窺えます。
繰り返しますが、上記の表はキャンペーン価格のものも含んでいます。新規参入組もそれを迎え撃つ古参組も、今後ともに上記の表のレベルのスワップポイントの提供を続けてくれるかどうかは今のところ不明。
そういう意味では、口座開設者数が多く、価格競争に強い業者を選んでおくのが賢明と言えると思います。
おすすめ業者その1:GMOクリック証券「FXネオ」
GMOクリック証券は、業界最大手のブランドに違わず、トルコリラ円のスワップポイント、スプレッドともに業界トップクラス。
直近1、2ヶ月のトルコリラ合計付与スワップポイントもヒロセ通商「LION FX]を上回っているのも要チェックポイントです。
そこから判断しても抜群の価格競争力をもった業者であることが窺えます。
言うまでもなく、GMOクリック証券さんのトルコリラ円のスワップ、スプレッドはキャンペーン価格ではありません(通常価格)。
なので、今後も高い水準でスワップポイント、スプレッドが維持されるものと期待できます。
そういう意味ではこれからトルコリラ円のスワップ投資を始めるなら最も無難な業者と言えると思います。
ただし、最低取引枚数が1万枚なので、1000通貨単位での取引に対応している業者と比べて積立投資にはやや融通が利かないと言えます。
おすすめ業者その2:ヒロセ通商「LION FX」
ヒロセ通商「LION FX]はスワップ金利、スプレッドともに、筆者が調べた日(2017年7月15日)においては、GMOクリック証券「FXネオ」と並んで上記業者の中で第一位でした。
しかも直近1年間でのスワップポイントの合計でも全業者中1位です。
加えて1000通貨での取引に対応しているので、積立投資にもある程度融通が利きます。
また、トルコリラ円を数年前から取り扱っていて、その間、スワップ金利、スプレッドともに業界トップクラスを維持し続けてきた実績もあります。
トルコリラ投資を考える際に、そういった実績を重視するならヒロセ通商がイチオシと言えるのではないでしょうか。
おすすめ業者その3:SBIFXトレード
トルコリラ円のスワップ投資なら、GMOクリック証券からヒロセ通商の2社が条件面では頭一つ抜けている気がしますが、もう1社上げるとするならSBIFXトレードでしょう。
何故なら、SBIFXトレードは1通貨単位での取引が可能だからです。
要するに積立投資法にもっとも融通が利く業者ということができます。
当初は毎月1000通貨ずつ積み立てする予定であったとしても、その月のトルコリラ円の相場状況如何では「今月は買い増しはやめておこう」あるいは「投資額を減らそう」となるかもしれませんが、ヒロセ通商などでは1000通貨単位でしか買い増し等ができませんが、SBIFXトレードなら1単位から取引枚数の増減が可能。これは他社にはSBIFXトレードだけの強みです。
スプレッドこそGMOクリック証券やヒロセ通商にやや水をあけられていますが、スワップポイントはほぼ互角なので、長期メインで積立投資をやるならここが一番おすすめかもしれません。