トラリピ類似サービスのスプレッド比較表
人気のマネースクエア「トラリピ」ですが、類似サービスが近年続々と他社から登場しています。
トラリピ系自動売買に興味はあるものの、これだけあると、いったいどれを選んだらよいのか、迷いますよね?
というわけで簡単な比較表を作成してみました。
これらのサービスは「似ているようで少し違う」ような印象を受けるかもしれませんが、実際、本質的な部分は全く同じ。
全てがトラリピを強く意識したものであることは間違いありません。
トラリピパクリ?サービス比較表
以下が簡単なトラリピ系自動売買サービス群の比較表です。
業者/サービス名 | ドル円実質スプレッド(1000通貨での場合) | リピート幅 | 通貨ペア |
---|---|---|---|
マネースクエア「トラリピ」 | 14銭 | 自分で設定可能 | 13種類 |
アイネット証券ループイフダン | 2銭 | 15、20、25、40、50,60、100の7種類から選択 | 24種類 |
ひまわり証券ループイフダン | 2銭 | 上と同じ | 24種類 |
マネックス証券「FXPLUS」 | 5銭 | 自分で設定 | 13種類 |
外為オンライン「iサイクル注文」 | 5銭 | 自動計算 | 22種類 |
FXブロードネット「トラッキングトレード」 | 約4銭 | 上と同じ | 22種類 |
インヴァスト証券「トライオート」 | 4,5銭 | 自分で設定可能 | 17種類 |
追加情報として、FXブロードネット「トラッキングトレード」は外為オンラインのOEM(original equipment manufacturerの略)なので、iサイクル注文と全く同じサービス。
また、同様にひまわり証券のループイフダンもアイネット証券のOEMで、両社は同じISグループ企業でもあります(こちらも全く同じスペック)。
前述したように、どれも似ているどころか、本質的にはトラリピとほとんど同じなので、つい取引コストに目が行きがちですが、どの業者を選ぶにしても、頭に入れておいたほうが良いことが1つだけあります。
本家(M2J)以外はサービス終了の可能性あり?
現在、トラリピはマネースクエアが特許を持つ発注方法なので、他のサービスが特許侵害に当たるかどうか、現在いろいろ揉めている模様です。
私たちユーザーは以下の点についても考慮する必要があると思います。
- マネースクエアの主張が認められた場合、
- マネースクエアの主張が認められなかった場合
1の場合、M2J以外の業者のトラリピ疑似サービスは全てサービス終了の可能性があります。
つまり全てのポジションが含み損ごと強制決済になる可能性があります。
トラリピ系は、含み損を常に抱えてしまうのが宿命みたいなところがありますので、途中で強制的にポジションを閉じられると計算外の損失になるので要注意。
逆に2の場合。本件本元のマネースクエアは、まず間違いなく、手数料引き下げに踏み切ると思われます。
そうなると、本家トラリピの最大にして唯一の欠点である手数料問題は解決されるので、他社のサービスを利用する必要はなくなります。
今は様子見に徹するべき?
訴訟の行方を待ったほうがいいのか否か、という点ですが、以上の点から、本家トラリピ(マネースクエア)を選択するのなら、待つ必要はないと思われます。
何故ならどちらに転んでも本家を選んでおけば、リスクがないからです。
勿論、2の場合、トラリピ疑似サービスが特許侵害に当たらないという判決が出たとして、マネースクエアが手数料引き下げを行わない可能性もありますが、本家トラリピは10年間にわたって、運用されてきたサービスです。
言ってしまえば、これだけ手数料が高くても、投資家に利益をもたらしてきたわけです。長期投資メインで、リピート間隔を広くしている人なら、手数料はそれほど気にはなりませんからね。
また、手数料が安いことで、これまで本家トラリピではできなかった短期回転売買が可能になり、調子に乗って一攫千金などを目指そうとすると、そこには確実に落とし穴が存在するのでこれも要注意です。
以上の点をよく踏まえたうえで、自分がトラリピに何を求めているのかよく考えてから、どのサービスを選ぶかを決めることをお勧めします。
追記:裁判の結果
ようやく裁判の結果がでたようで、他社の疑似サービスが本家トラリピの特許侵害には当たらないという結果になったようです。
そのため、これから上記表のFX業者以外からもトラリピ系自動売買サービスが始まることが予想されます。
トラリピ系の自動売買を始めたい人は、現状では実質手数料の面でアイネット証券やひまわり証券の「ループイフダン」が最も無難と言えるかもしれませんが、もしかすると今後もっと優れたサービスがでてくるかもしれません。