FXではテクニカル分析が最重要である理由

FXを始めて最初のころは、テクニカル分析に一体何の意味があるのか。私自身、そんな風に思っていました。
株にしろ、FXにしろ、レートを決めるのは、ファンダメンタルズであり、小難しい理屈を並べたてただけの、わけのわからないテクニカルツールで、未来予測なんてできるわけがない、ゆえに使う必要はないのではないか。

そんなふうに疑問に感じているFX初心者は多いのではないでしょうか。

しかし、結論から言うと、勝てるFXトレーダーになるためには、テクニカル分析こそが一番重要です。

FXでテクニカル分析が必須である理由

テクニカル分析は、株式取引においても大きな武器になりますが、特にFXではより重要度が増します。

理由は、為替には、適正価格というものがないからです。

為替のレートは確かに、長期的に見えればファンダメンタルズで決まるのですが、考えてもみてください。

ドル円のレートとユーロ円のレート、そしてポンド円のレートを見れば明らかですが、経済力の強さは米国>欧州>英国であるにも関わらず、為替のレートはポンド>ユーロ>ドルの順です。

何故、ポンド円のレートがドル円のレートよりも高いのか。
ポンド円のレートやドル円のレートの適正値はどのくらいか。

この問いに答えられる人はいません。

株なら、いろいろとその会社の株価や価値を査定するための計算式が存在し、株価が今割高か割安かを判断する目安として機能しています。

が、FXにはそれがないわけです(各国の通貨の適正価格を計るのに、各国のマクドナルドのハンバーガーの値段を基準にしよう、というようなジョーク?もあるくらいです)。

要するに、ファンダメンタルズが教えてくれるのは、今後相場がどちらに傾きやすいかといういわば大局的な流れであり、短期的な売買の目安は教えてくれません。

だからFXトレーダーの多くは、テクニカルツールを用いて、過去や現在のチャートの形状を分析して、未来の短期的な相場の予測をする必要あるわけで、また、皆がテクニカル分析で未来予測をするからこそ、そこにコンセンサスが生まれることになります。

FXのファンダメンタルズ分析のやり方・重要性でも書いた通り、トレンドに乗るためには、皆と同じ方向を向いている必要があります。

他のトレーダーが「今はドル買いだ!」と思い、ドルを購入するから、ドル円のレートはあがるわけで、つまりトレンドは、市場参加者の思惑がある程度一致した時に発生する、と言えます。

だから、市場参加者の多くがテクニカルツールを使って「買いか売りか」を判断している以上、私たちも、皆と同じようにテクニカルツールを使う必要があるわけです。

多くのトレーダーが見ているのと同じチャートポイントを見て、買いか売りかを判断する。

FXにおいてテクニカル分析が非常に重要であることがお分かりいただけたでしょうか。

多くの人が見ているテクニカルツールとは?

ここで、問題になってくるのは、数あるテクニカルツールの内、どれを使えばいいのか、ということですが、それについては私自身、明確な答えはもっていません。

というより、答えはないのだと思います。

というのも、多くのトレーダーがそれぞれ違うものを見てしまっているたがために、為替相場にはトレンドが生まれにくい、と言えるからです。

それにテクニカルツールの有名どころとして一目均衡表やボリンジャーバンドなどがありますが、一目均衡表などはその原書が4冊(20万以上する!)という難解な理論で成り立っています。

移動平均線なども、シンプルですが、奥が深く、完璧に使いこなせている人はほとんどいないでしょう。

つまり、全く同じテクニカルツールを使っていても、FXトレーダーの理解度によって、買いと売り、真逆の判断をする場合すらあり得るわけです。

テクニカル分析は勝ち組FXトレーダーになるには非常に重要だが、テクニカル分析は、奥が深くて、初心者には使いこなすのが難しい。

それが、現実です。

FX初心者にお勧めのチャート分析方法

というわけで、FXの入門書などでは、テクニカル分析ツールについての解説は概論程度で軽く流し、あまり突っ込んだ解説はされていない傾向にあります。
解説しようにも筆者が理解できていない場合もあるし、できてもFX初心者がそれを理解するのは困難だからです。

だから、FX入門書では「レジスタンスラインやサポートライン」、移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロス程度の、実にシンプルな解説しかなされていないわけです。

当然、それだけで勝てるほどFXは甘いものではありません(ビギナーズラックを除く)。

かといって、理解の及ばない難解なテクニカルツールに手を出しても、使いこなせないのがオチです。

では、どうするか。

一番良いのは、互いに弱点を補い合うような2,3のテクニカルツールのみに絞って、それらを研究し尽くす、という姿勢を持つことです(テクニカル分析の本を読むのもいいかもしれません)。

最初は、何の意味があるのかよくわからないテクニカルツールでも、使っているうちに、それが何を指し示そうとしているのかがおぼろげながら見えてくるようになるものです(上級者の中には、テクニカルツールを表示させずとも見えると豪語する人もいます)。

FX初心者が一番おかしやすい過ち。それは、いろんなテクニカルツールに手を出し過ぎること。

これはどんなことにも言えると思いますが、あまり手広くしすぎると、自分が今何をやっているのか、自分でもよくわからないまま、どんどん時間とお金だけが減っていく、という事態になりかねません。

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