FXがサラリーマンの副業に向いていると言われる理由

一般的にサラリーマンは株取引よりもFXのほうが向いている、と言われていますが、FXを2008年からやっている私としては、半分は本当であり、半分は嘘、というのが正直な感想です。

何故、半分嘘だと思うかと言えば、FXを始めた当初「株もFXも副業で稼ぐのは大変じゃん」と思ったから(笑)。
確かに株よりはましだと思いますが、本業で忙しい会社員が夜FXを続けるのは体力的にも精神的にも、かなりしんどい(かった)からです。

ただし、FXを始めて数年たった今にして思うと、続けていてよかったのかなと感じています。
その点で、半分は本当なのかもしれません。

FXを始めるサラリーマンが多い理由

FXがサラリーマンやOLを始め、昼間働いている職業の人たちに人気があるのは

  1. 夜に取引できる
  2. 株よりも必要な知識が少ない
  3. 少額から始められる

からでしょう。

しかし1の24時間(夜でも)取引可能というのは、言い換えれば常に相場が気になるということであり、これが結構疲れます。
FXは祭日もやってますので、せっかくの休みの日も為替レートの動きが気になって仕方がない、という人は多く、私も始めた当初はそうでした。

また2の「必要な知識があまりない」というのは、結局はいろいろ勉強してもそれが糧になりにくいということを意味します。

売買判断の材料が乏しいため、どうしてもギャンブル的なトレードになりやすく、いかに自分の中にトレード手法を確立し、そのルールをしっかりと守っていけるか、といったメンタルコントロールがきっちりできないと、いつまでたっても、オンラインカジノをやってるのとほとんど変わらない状況が続くことになります。

3の「少額から始められる」とは言っても、少額でトレードしていても全く緊張感はないため、たいした経験値にはなりません。
1000通貨単位での取引なら、1日の損益は大体プラスマイナス1000円以内ですから、これを1日+1万円、+10万円稼ぎたい、と利益を追求していけば、結局、取引単位を増やす必要があり、当然、リスクも1日-1万円、-10万円と膨れ上がります。

緊張感のない少額での練習トレードをどのくらい続けられるかと言えば、おそらくほとんどの人は1ヵ月も持たないのではないでしょうか。

ちなみに筆者は1週間で退屈な練習トレードを卒業、その結果、最初の1ヵ月でマイナス100万円でした(笑)。

FXを始めるべき人と始めるべきでない人

ちなみに、筆者は、若い人に「FXを始めたい」と相談されれば、まず最初に「どのくらい投資金があるの?」と聞き返すことにしています。

というのも、FXで安定して利益を上げ続けられる人そうでない人の差は、1部の例外を除いて、ほとんどが資金力の差に等しいと思うからです。

投資金1000万の人なら年利20%でも年間収入200万円。
儲けたお金を投資に回し、再び、年利20%を目指す。
それを13年続けれることができれば、資産は1億円を突破します

しかし、投資金100万円からFXを始めた場合。
資産1億円に到達するには、年利200%でも7年はかかります。

100万円→200万→400万→800万→1600万→3200万→6400万→1億2800万

年利20%を13年続ける。
年利200%を7年続ける。

両者の難易度にどのくらい差があるのか想像もつきませんが、少なくとも後者は宝くじに当選するよりかは確率ははるかに高いでしょうが、まず実現不可能と言ってよいレベルの数字です(何度も言うように1部の例外は除きます)。

更に大きなリターンを求める場合、当然、大きなリスクも背おうことになるので、精神的なプレッシャーもすさまじいものになることを覚悟する必要もあります(多くの人はこのプレッシャーに耐えることができません)。

FXを始めるようなサラリーマンは今の収入に満足していない人や、老後の生活に不安を抱いているような人だと思います。
そういった人たちの取りあえずの目標は資産1億円なのではないでしょうか。

しかし、軍資金1000万でFXを始めるのと100万円で始めるのとでは、目標へ至る道のりには雲泥の差があるわけです。

勿論、1000万で年利20%を13年というのも簡単ではありませんが、しっかりと経験を積んでいけば、十分実現可能な数字です。
しかし、年利200%ははっきり言って無謀でしかありません

FXは少額から始められる。

この甘い言葉につられて、資金の乏しい人が安易にFXを始めると、どうしてもハイリスク・ハイリターンな取引を繰り返しがち。
1年以内に退場するFX初心者が8割とも9割とも言われる背景に、こういった事情があることは前もって知っておくべきでしょう。

サラリーマンにおススメのトレードスタイル

というわけで、筆者は少額からFXを始めることはあまりおススメではありません。

しかし、投資金1000万以上用意できる人が少ないのが現実だと思います。

そこでそんな「投資金100万円くらいしかないけど、FXやりたい」サラリーマンにおススメする投資スタイルは2つ。

1つは、ゲーム感覚での「儲かったらラッキー」程度にFXをやること。
FXはレバレッジがあるおかげでリターンを追求することができる反面、それをやるとリスクも同時に高くなりますが、逆を言えば、リターンをあまり追求しなければ、リスクも低いままで続けることが可能です。

軍資金100万円なら月2万円程度を目指すくらい(年利20%程度)がちょうどいいので、月2万円お小遣いが増える、くらいに考え、決して億万長者を目指さない。
そういうトレードスタイルなら、将来大損するリスクはほとんどありません。

毎月積み立てすればどうなる?

年利20%なんて、そんなんじゃ満足できない……とお嘆きのあなた!

年利20%を馬鹿にしてはいけません。

先ほど述べたように年利20%を13年続ければ資金は10倍、1千万に到達します。
更にそこから年利20%を13年続ければ1億円です。

それに加えて、日々の生活費を切り詰めて毎月5万円でもいいから投資金に足していけば、1億円到達までの年数はかなり短縮できます(計算してみてください)。

それでも20年近くはかかりますが、40歳からFXを始めても、退職までに十分間に合う計算になります。

まとめ

と、ここまでなんだか雲をつかむような数字の話ばかりをしてきましたが、実際、サラリーマンの方は、本業という安定した収入源があるため、自営業やフリーランスの方に比べて、それほどリスクを冒さなくても投資で1億円貯めることは、そんなに難易度が高くありません。年数がかかるだけです(笑)。

そういう意味では大きなアドバンテージを持っていると言えます。

リスクを冒してでもリターンを追求したいなら、副業なんてやらずに独立起業したほうが余程当たる可能性が高いですが、勿論、破産の可能性も高くなります。

何がいいたいかというと、副業で大きなリスクを求めるのは、中途半端である、ということ。

安定収入がある、という利点を生かすなら、副業選びも安定性を重視するほうが、一貫性のある生き方、と言えるのではないでしょうか。

勿論、本業での収入をリスクヘッジにしてFXでハイリスク・ハイリターンを目指す、という手もないことはないですが、うまくいった例を聞いたことがないので、あまりお勧めはできません。

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