理想的なリスクリワードレシオとは?
リスクリワードレシオとは、「平均利益÷平均損失」、要するに「平均利食い幅÷平均損切り幅」のことで、FX業者のシストレツールなんかを使っているとよく目にする「ペイオフレシオ」、「プロフィットレシオ」などと意味は同じです。
FXの入門書には必ず「損小利大」の原則が書かれていますが、この「リスクリワードレシオ」のことを常に念頭にトレードしている初心者はどのくらいいるのでしょうか。
利食いと損切りの黄金比率は3:1と言われている
FXの場合、一般的に理想的なリスクリワードレシオは3(利食い幅が損切り幅の3倍)だといわれています。
そういうふうに言う投資家が多い様に感じます。
特にFX相場は、レンジ相場が多く、ほとんどの場合、行ったり来たりを繰り替えしていますが、一度動き出せば大きく動く、という特性を持っています。
だからサポートラインやレジスタンスラインを突き抜けたら(あるいは別のシグナルが発生したら)とにかくエントリー。
だましだと思ったらすぐに損切りして損失を最小限にしておき、逆にうまく大きな波、トレンドに乗ることができればできるだけ引っ張って利益を最大限にすることを考える、というのは、非常に理にかなった戦略と言えると思います。
また、実際にアルゴリズムトレード(システムトレード)等でバックテストを行ってみても、リスクリワードレシオは高ければ高いほど、利益率が高くなる傾向は確かに存在します。
FX上級者の中には「1勝9敗でも勝てる」と豪語する人もいるくらいですから、やはり損小利大は勝てるFXトレーダーになるためには無視できない考え方と言えるのでしょうね。
実際、1勝9敗でも本当に勝てるの?
実際、自信がある時だけ、レバレッジを高くして大勝負をかけるようなタイプの投資家は、1回の勝ちトレードの利益は、負けトレードの10倍以上、という人は結構いますし、そういうトレードスタイルの投資家は、特にプロのディーラーさん等、経験豊富な方に多いような気がします。
ただし、言うまでもなく、あまりリスクリワードレシオを大きくしすぎると、勝率が大幅に下がりますから、初心者の場合、やはり勝率が低い=負け続けだと、結構不安になったり、焦りが生じたりして、損切り貧乏に陥る可能性があります。
加えて初心者の場合、うまくトレンドを捕まえる、ということ自体が、かなり難易度が高い気がします。
そう考えれば、初心者の場合、最初は利食い幅は損切り幅の2倍から3倍くらいで行うのが、理想的と言えるのかもしれません。
ちなみに筆者の場合、デイトレ主体ということもあって、リスクリワードレシオは1。損小利代を目指すというのではなく、勝率を重視しています。
これは長い間、あれこれとトライ&エラーを繰り返しているうちに、あまり損小利大にこだわらないほうがシンプルで理解しやすく、自分にはこのほうがあっていると感じたからです。
ただし、多くの人の声を聴くに、筆者のようなタイプは非常に少ないようなので(笑)、初心者の方はあまり真似はしないほうが良いとは思います(参考:バルサラの破産確率)。