リピートイフダン注文はレンジ相場ではかなり便利
リピートイフダン注文とは、マネースクエアが特許を持つ、他のFX業者では使えない注文方法のことです。
トラリピの根幹となる部分であり、単純な注文方法で、応用できる局面も限られていますが、結構、使い勝手のある便利な発注方法です。
リピートイフダン注文とは?
リピートイフダン注文とは、書いて字のごとく、イフダン注文をリピートする機能です。
ドル円を100円で新規買いの指値注文。
ドル円を101円で決済売りの逆指値注文。
指値と逆指値注文、2つ同時に出すのが「イフダン注文」で、どこのFX業者の取引ツールにも実装されているFXトレードの基本的な注文方法の一つです。
リピートイフダンはこれに自動リピート機能が付きます。
- 100円で新規買い発注。
- 101円で決済売りで利益確定。
- 100で新規買い指値と101円決済売り逆指値をリピート注文。
以下、上の繰り返しになります。
仮にドル円(他の通貨ペアでもいいですが)が、今後、上昇トレンドにはなるだろうが、しばらくは決まった範囲でボックス相場になりそうだな、という相場観をあなたが抱いていた場合。
結構、そういう場合って多くないですか?
そういった場合、当然、誰もが上記のようなトレードをしたいと思いますよね?
それを1度の設定で、設定解除をしない限り、ずっと自動的に繰り返してくれるのがリピートイフダンです。
シンプルではありますが、一応シストレ(自動売買)だとも言え、レンジ相場が想定される局面において非常に便利です。
リピートイフダンとトラリピの比較
リピートイフダンのメリットは、上記のように想定レンジがズバリ的中した時で、デメリットは勿論、想定レンジを外れた時です。
これはリピートイフダンの親玉的存在であるトラリピと同じです。
では一体どこが違うのか?
互いのメリットとデメリットとは?
どういう場合にリピートイフダンのほうが有効で、トラリピのほうに優位性があるのはどういう局面か。
以下、非常に簡単な設定で検証してみます。
リピートイフダンの設定。
- 100円で新規買い発注。
- 101円で決済売りで利益確定。
- 100で新規買い指値と101円決済売り逆指値をリピート注文。
- 以下繰り返し
トラリピの設定。
- 100円で買い。100,50円で売り
- 100,50円で買い。 101円で売り
上記の場合、いずれも想定レンジは100円から101円で、ドル円の現レートが99,80円くらいとします。
ちなみに以下では計算が面倒なので手数料は無視します。
パターン1:ドル円がそこから暴落した場合。
これはどちらも損失なしに終わります。
パターン2:ドル円が一度100円台に乗るも、そこから暴落した場合。
これはどちらも損失が生じます(損失額も同じ)。
パターン3:ドル円が1度100,50円に乗るも、そこから動かなかった場合。
この場合、想定レンジを細かく設定しているトラリピでは、50pipsの利食いが生じますが、リピートイフダンでは生じません。
パターン4:ドル円が急騰。一気に101円を突破していった場合。
この場合、どちらも100pipsの利益になります。
パターン5:101円を突破した後、今度は急落、100円を下回った場合。
この場合、ポジション数が2つ(100,50円買いと100円買い)になるため、含み損はトラリピのほうが大きくなります。
リピートイフダンはトラリピよりもローリスク・ローリターン
両者を比較してみて大きく違うのは3と5のパターンだけですが、その場合「利益も損失もトラリピのほうが大きくなる」ということがわかります。
リピートイフダン注文よりもトラリピのほうが、細かく利食いが入る分、取り損ねがなくなりますが、場合によってはトラリピのほうが損失も大きくなるわけですね。
トラリピの1トレード当たりのポジションを半分に減らせばリスクは同等以下になりますが、勿論、それではリターンは減ってしまいます。
トラリピのほうがより多くのパターンを想定した戦略が必要であることは間違いなさそうですね。
想定レンジに自信があるならダブルリピートイフダン注文あるいはトラリピの両建てという手もあるので、いろいろ検証してみると、面白いですよ。