FX勝ち組には高学歴や知能指数の高い人が多い?
FXに興味があるのですが、一つだけすごく気になっていることがあります。
それはやはりFXは頭がよくなければ勝てないのではないのかという点です。
私は子供のころから決して頭が良いわけではなく、最終学歴も高卒です。
こんな私でもこれから必死に努力すればFX勝ち組になることは可能でしょうか。
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学歴とFXでの成功確率に直接の因果関係はない
ネット上のQ&Aサイトで、上記のような質問をよく目にしまするので、筆者なりの回答をしたいと思いますが、結論から言うと学歴とFXで成功する確率には直接的な関係性はないと思います。
実際、世界中から金融エリートが集うと言われる某大手投資銀行が行った調査によると、学歴とトレーダーとしての成績には全く因果関係がなかったそうです。
そのアメリカの投資銀行には世界ランキング1位のハーバード大の卒業生も数多く在籍しているそうですが「トレーダーとしての優秀さ」という点では、まさにピンキリ状態。
高学歴=勉強ができるからといって、それがトレーダーとして優秀であるとは限らないということをその調査の結果は物語っています。
でも実際はFX勝ち組には高学歴組が多い
しかし、現実問題としてFX勝ち組を名乗っている人は国立大卒などには、高学歴の方が多いのも事実のように感じます(ちなみに筆者も国立大出身です。一応)。
- 高学歴だからFXトレーダーとしても優秀だとは限らない
- FX勝ち組には高学歴の人が多い
この2つは矛盾するように見えて、よく考えてみればわかると思いますが、別に矛盾はしていません。
単に学歴のない人は、ブラック企業に勤めていたりして仕事が忙しいとか(あるいは自分に自信がなくて?)FXに挑戦しようという気が起きないのではないでしょうか。
要するにFXとか株式投資をやっている人は、副業をする余裕のある会社に勤めている人だったり自分の知力に自信のある人が多く、そういう人はいわゆる偏差値の高い大学を卒業している場合が多い、というだけです。
繰り返しますが、筆者も国立大出身で、自分の学力には自信がありましたし、自分のことを上中下でいえば、上に位置する頭脳の持ち主だとうぬぼれてます(笑)。
このうぬぼれがあったからこそ「FXは勝ち組2割で負け組8割」なんて聞いても「当然、俺は上位2割の勝ち組だな」とFXを始める前は当然のごとく考えていました(そして痛い目をみました笑)。
要するにFX勝ち組に高学歴の人が多いのは、FXを始める人は割合的に「自信過剰で学歴が取り柄の人」が多いからそういう結果になっているだけだと思われます。
日本は学歴社会ですから、最終学歴が良ければホワイト企業(=労力の割に給料の良い会社)に就職できる傾向が他の国に比べても高いです。
だから、高学歴=高年収になるのは、ある意味当然の帰結です。
「高学歴=頭が良い」も間違い
それに高学歴(高年収)の人が頭がよくて、低学歴(低年収)の人は頭が悪い、とう認識も決して正しいとは言えないでしょう。
そもそも頭が良い人とはどういう人のことでしょうか。
どういった基準でそれを判断するのでしょうか。
例えば、同じ高学歴でも弁護士と医師ではまるでその能力(得手・不得手)には差があります。
数学が得意な人、英語が得意な人。
どんな教科も平均的にできる人、ただ一つの教科がずば抜けてできる人。
勉強ができる人、といってもいろいろいますよね?
頭が良いかどうか、というのは外からは見えないし、見極めるのは難しいため、どうしても日本人は他人の頭の良し悪しを学歴や学校の勉強の成績で判断してしまいがちですが、その見方すら決して正しいものの見方とは言えませんよね?
ちなみにFXではなく株の世界の話ですが、ジェイコム男ことBNF氏は日大の法学部卒だそうです。
学歴で言うなら筆者のほうがずっと上。学生時代の偏差値で言えば、筆者のほうがBNF氏よりも断然良かったと思います。
しかし、投資で稼いだお金の額は筆者はBNF氏の足元にも及びません(1000分の1も稼いでいません泣)。
また、筆者の中学時代の同級生に、高卒でありながら、高校卒業後に独自でプログラミングを勉強し、その後、あのソニーの子会社のプログラマーとして活躍し、現在、筆者の3倍以上の収入を得ている奴がいます。
中学時代は密かに見下していた(笑)奴だったので、後に再会し、その話を聞いた時はめちゃくちゃショックだったのは言うまでもありません……。
結局、学歴とか知能指数(IQ)なんて、決して数値で表すことのできない人間の知的レベルを、無理やり見るための指標の一つでしかないんですよね。
FXで勝つために必要なものは学ぼうという意欲?
ここまでの結論として、FXで勝ち組になれるか否かに、学歴や知能指数(IQ)は一切関係ない、という話ですが、では、FX勝ち組になるにはいったいどうすれば良いのか。
努力でしょ努力!
これから努力すれば良いんでしょ!
と結論づけたいところですが、実は努力も優秀なトレーダーになれるかどうかの条件の1つでしかありません。
先ほど述べた某投資銀行での調査。
学歴とトレーダーとしての優秀さにはなんの関係もない、という話でしたね。
実は「トレーダーとしての優秀さ」と「トレーダーとしての経験」との間にも一切関係がなかったそうです(爆)。
ベテラントレーダーが若手トレーダーよりも優秀である、という結果に繋がるデータが一切なかったとかで、もっと言うと相場の予測的中率において、プロと完全な素人との間にすら、特に差はなかったようです。
要するにトレーダーとして努力して経験値を積めば積むほど勝ち組に繋がるというのは間違いであり、優秀な奴は最初から優秀、ダメな奴は最初から最後までまるっきりダメで成長しない、という傾向がはっきり見てとれたそうです。
筆者はこのブログで繰り返し「トレーダーとしての経験値を積めばいつかは勝ち組になれる」と繰り返し説いてきましたが、全否定されてしまいました(笑)。
勉強ができてもダメ。
努力して経験を積んでもダメ。
では一体どうやったらFX勝ち組になれるの?
という話ですが、実はこれに関してはもう既に答えは出ているようです。
ほとんどの人がもう聞いたことのある話だと思いますが、今現在の投資の世界では、世界一優秀なトレーダーはAI(人工知能)だという結論に達しているようです。
FX勝ち組になるために必要な素養
AIというと、将棋やチェス、囲碁などの業界で近年話題になっているあれですね。
投資の世界でも特にここ数年の間にトレーダーの人工知能化は進み、世界最大の投資銀行である米ゴールドマン・サックス社では2000年には600人いたトレーダーが現在はたったの2名しかいないそうで、株式や為替の取引はそのほとんどを人工知能による自動売買で行っているそうです。
株取引やFXでも人間はAIにかなわない。
これは見方を変えれば、株やFXトレードで良い成績を上げることのできる人は、人工知能と同じアプローチで相場と向き合える人、ともとれます。
AIが人間よりも優れている点はなによりも大量のデータを高速で処理できることですが、加えて投資の世界では文字通り「機械的にトレードできる」ことも、あげられます。
FX勝ち組たちが共通してよく口にする「FXで勝つためのポイント」として
- チャート分析の重要性
- リスク管理
- メンタルコントロール
などがよく挙げられますが、1のチャート分析とは言うまでもなく「過去の値動きを分析してそこから勝利の方程式を見つけること」に他なりません。
まさにコンピューターの得意分野ですよね。
また3のメンタルコントロールですが、FXや株をある程度経験して方ならわかると思いますが、これが意外と難しいです。
筆者はFX歴10年ですが、未だに完璧に自分のメンタルを制御して常に冷静に機械的にトレードできているかと問われれば自信がありません。
でも、AIは機械なので(笑)、機械的なトレードはお手の物です。
FX勝ち組がよく口にする上記の言葉と、AIが優秀なトレーダーであるという事実は、ものすごくリンクしているように感じられませんか?
もう一度AI(人工知能)が明らかに人間よりも優れている部分を書きます。
- データ分析
- メンタルコントロール
AIの得意分野=FXで安定して勝ち続けるための肝となる部分。
だとすれば、FX勝ち組になるための必要な素養とは?の答えはもうお分かりですね。
そうです。
データ分析が得意で、メンタルコントロールに秀でた人です。
そしてこれは努力ではどうしようもない部分でもあります。
チャート分析(データ分析)なんて面倒でやってられないよ。
負けが続くとついつい熱くなってしまう。
勿論、人間である以上、チャート分析が面倒だと感じることはありますし、ついつい勢いでポジションを持ってしまうこともあります。
負けた腹いせにPCをぶん投げてしまうこともあるでしょう(BNF氏もあるそうです)。
大切なのは、それが限度を超えているか、という点です。
多少の「人間的な行為」は許されても、基本はあくまで機械的(AI的)に。
それができる人だけが今後も投資の世界で生き残っていける人なのでしょう。
学歴や知能指数がどうのこうのという話ですが、そんなものは投資の世界では何の役にも立ちません。
大切なのはAI的なトレードができるか否かだけです。
人間もAIにはかなわないまでも、トライ&エラーを繰り返すことで、いくつかの相場の法則のようなものを見つけることは十分可能であり、メンタルコントロールにも秀でている人なら、AIに限りなく近づくことは可能です。