FX専業トレーダーは本当に存在するのか?

FX専業トレーダーって本当にいるのか。
そういう疑問を持っているFX初心者は多いのではないでしょうか。

というのも株式投資では億トレーダーがよくテレビ番組などで特集を組まれていたりしますが、筆者自身、FXの億トレーダーの特集をテレビでやってるのを全く見たことがありません(怪しげな雑誌やFXブログではよく見かけますが笑)。

先日もネット副業の特集番組がありましたが、登場したのは専業主婦トレーダー(月収は200万くらいだそうです)。

だから、FX専業トレーダー(FXだけで生計を立てている人)って本当にいるのか、という疑問を多くの人が持つのは、当然のことだと思います。

しかし、FX初心者の皆さん、安心してください。

FX専業トレーダーは世の中にたくさん存在します。

ただ、いろいろな理由でマスメディアに取り上げられないだけです。

FX専業トレーダーには2通り存在する

あまりFX専業トレーダーが表に出てこない理由として、まずFX専業トレーダーになるような人はどんな人かを知る必要があります。

大ざっぱに分けると、FX専業トレーダーには2種類の人種が存在します。

  1. あまり稼いでいない人
  2. めちゃくちゃ稼いでいる人

前者はニートやフリーター、自営業から専業FXトレーダーになった口。
あるいは脱サラから専業になる人も今の時代はいるかもしれません。

彼らの多くに共通しているのは「FX専業になりたくてなったわけではない」という点です。

要するに正社員として雇って貰えなかったり、汗水流して働くのがいやだったり、あるいは事業に失敗したりして、投資でもする以外お金を稼ぐ手立てが他にない人たちばかりです。

彼らの中から2の「めちゃくちゃ稼いでいる人」になる人がどのくらいの割合いるのかはわかりませんが、おそらく多くの人はあまり稼げないまま、FXからいつか退場することになるのでしょう。

消費者金融で借金したお金でFX、大負けして自己破産、というような話はあまりニュースになりませんが、今の日本だと結構いるような気がします。

FXで稼いでいる人は法人化

逆にFXを始めて、がんがん稼げるようになったごくわずかな一部の人たちは法人化する道を選ぶのではないでしょうか。

法人化の最大のメリットは何といってもレバレッジ。

個人だと最大レバレッジ25までと規制されていますが、法人トレーダーは50倍から70倍くらいまでレバレッジをかけることが可能です。

2015年1月のスイスフランショックなどで損失を出した法人が多かったためか、2017年2月27日から、店頭FXにおける法人口座にも、金融庁による証拠金規制が導入されることになりました。
これによりレバレッジは各社100倍程度から50倍から70倍までの変動制と移行することになりました。

必要証拠金の計算は、為替レートやボラティリティなどから算出される為替リスクから毎週計算され、金曜日に各通貨ペアごとに公表されます。要するに通貨ペアごとにレバレッジ上限が違うことになり、そのレバレッジ上限も毎週変更されます。

上記のような規制こあったものの、まだまだ個人よりもレバレッジ上限は高く、DMMFXのように個人と同じレバレッジの業者もありますが、概ね、レバレッジは50倍から70倍程度までかけることができるようです。

法人化はデメリットもいろいろあるので、中途半端なトレーダーにとっては敷居が高いですが、めちゃくちゃ勝っているような人にとってはやらないほうがおかしい、と言っても過言ではありません。

何故ならレバレッジが50ということは、25の2倍。
つまり毎年安定して1億稼いでいるようなトレーダーなら年2億にまで収入が跳ね上がるわけです。

要するにここまでの話で何が言いたいかというと

FXでめちゃくちゃ儲けている人は法人化している

ということです(この点が株の億トレーダーと大きく違うところでしょう)。

1人しかいない会社でも法人化した時点で、肩書は会社員です(社長ですが)。
確定申告の際の区分も給与所得として自己申告することになるので、文字通り誰にも知られることなくひっそりと活動することになります。

また、FXよりも低リスクかつ効率的に楽して大儲けできる方法は世の中いくらでもあるので、FXで大成功して法人化したような人はFXで儲けたお金で他の事業(例えば不動産投資など)を始めたりする場合も多いです。

もうこうなるとFX専業トレーダーとは呼べません。

  1. FXでひっそりと大儲け
  2. ひっそりと法人化
  3. 儲けたお金でFXよりも儲かる(あるいは低リスクの)事業を始める
  4. 早期リタイア。不労所得だけで生活

FXはレバレッジをかけたハイリスクトレードで、株式投資に比べて、短期間にのし上がることが可能なため、引退するまでのサイクルも早いです。

しかも株の長期投資と違って不労所得ではありません(FX勝ち組はデイトレーダーが多い)。
引退後もだらだらといつまでもFXを続けるわけではありません。

彼らが、メディアなどで華々しく取り上げられることがほとんどないのは、有名になる前にFXをやめてしまうから、というわけです。

副業トレーダーからの転身が少ない理由

テレビなどでよく取り上げられる株の億トレーダーたちは、大体、学生のうちに株を始め、莫大な資産を築き上げ、就職する必要のなくなった人たちが多いです。

しかし、FXは基本的にSBIFXトレードを除いて、二十歳以上でないと口座開設不可なので、学生トレーダーから専業トレーダーになる、という例は今のところあまり耳にしません。

とすると、先ほど述べたとおり、FX専業トレーダーはニートや個人事業主や専業主婦からの転身、という例が多いことになるのですが、会社員から専業トレーダーになった、という人はあまり存在しないと思います。

理由は仮に会社を辞めてFXを始めて「うまくいかなかったら」を考えてもらえるとわかりますよね?

つまり脱サラしてFX専業に転身するのは、言ってしまえば起業するのと同じです。

正社員という「安定」をけって、非常にリスクが高い起業の道を選ぶ人はそれなりに特殊な理由がある人たちです。
安易な気持ちで起業は決してできません。

つまり、サラリーマンから脱サラしてFX専業になるような人は

余程会社を辞めたかったか、絶対に勝てる!という自信がある人か、あるいは既に副業で本業を超えるほどの利益を上げているような人でしょう。

しかし、残念ながら副業で片手間にやって一攫千金できるほどFXは甘くはありません。

筆者は2008年に専業トレーダーになって億万長者になることを夢見てFXを始めました。
現在、それなりに利益を上げることもできるようになりましたが、それでもまだまだ専業になるのは非常に怖いです。

まだまだ実力不足であることを日々痛感させられますし、資産の増え方も超スローペース(笑)。
とてもじゃありませんが、リスクをとる気にはなりません(これでもここまで来るのはかなりの時間がかかりました笑)。

おそらく筆者の場合、このまま50歳、60歳となって、気づいたころには定年を迎えていそうな気がしています(笑)。

FX勝ち組とは言っても、実際には筆者と同じようなレベルの人が多数で、好き好んで専業になるような人は、特殊な事情を備えた、かなりの少数派なのではないでしょうか。

  1. そもそもFXを始めようという若者(大学生)が株式投資よりも少ない
  2. FX勝ち組になれる人は更に少ない
  3. FX勝ち組になれても専業になる人は更に更に少ない
  4. 法人化まで行きつく人は更に更に更に少ない
  5. 法人化まで行きついた人は早期リタイアする

FXで資産数十億、とかいうような人は当然5でしょうから、メディアで取り上げられるFX勝ち組は専業主婦ばかり(しかも億トレーダーは皆無)というのはこういった理由があるからなのではないでしょうか。

また、確定申告の際、株トレーダーが源泉徴収で所得が筒抜けなのに対し、FXは自己申告なので、中身はいくらでも誤魔化せます(脱税者が多いのもFXの特徴ですね)。

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この確定申告の仕方の違いもFX億トレーダーが目立たない要因になっているような気がします。

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