FX(トラリピの複利運用)で億万長者を目指し続けるOLの体験談
FXや株式投資で大金をあっという間に失ってしまう負け組トレーダーもいれば、少ない資金を最大限有効に活用して、毎月着実に稼ぎつづける勝ち組トレーダーもいる。
それが投資の世界ですが、では両者の差は一体どこにあるのか。
今回は昼間はOLをしながら、帰宅後のFX(トラリピ)で、着実に資産を増やし続けているとある独身女性トレーダーの体験談を紹介します。
普通のOLが勝ち組トレーダーになるためのヒントが散りばめられているように感じるので、ぜひ、参考にしてください。
目次
FXを始めたきっかけは将来に対する不安
- 職業:会社員
- 性別:女性
- 年齢:30代前半
- 年収:350万ほど
FXを始めようと思ったのは、一言でいえば、将来への不安です。
20代のころはあまり投資とか副業とかに興味はなく、今まで通りの生活を続けていても「まあ、なんとかなるだろう」と漠然と思っていました。
でも、私も気がつけば30歳。
会社でも若い子の面倒を見ることが多い立場になり、ぼんやり屋の私でもさすがにいろいろと将来のことを考えることが増えるようになりました。
そして考えれば考えるほど、自分の未来に希望がないことに気づかされます。
まず恋愛面ですが、玉の輿はおろか、未だ結婚の目途すら立たず、はっきり言うと決まった相手すらもいません。
また、私は長女なので両親の老後の面倒も見ないといけないことを考えると、正直今の給料ではきつい。
いえ、自分1人でもやっていけるかどうかで、他人を養うなんてまず無理といえるでしょう。
しかし、出世など今後の収入アップのあてもなければ、今の会社が10年後、20年後も健在である保証もどこにもありません(特に私の勤める会社はそれほど大きな会社ではないので)。
おまけにニュース等で頻繁に耳にする年金問題。
私がおばあちゃんになったころ、果たして本当に年金はもらえるのでしょうか。
というより、30年後の日本は本当に大丈夫なのでしょうか(笑)。
いろいろと考えれば考えるほど不安は大きくなるばかりで、どうして20代の頃の私はこれらの重大な事柄に対して無関心でいられたのか。
もし可能ならタイムマシンで10年くらい過去に戻って昔の私を叱ってやりたいくらいです。
とにかく、こういった不安の数々が私を副業へと走らせた最大の要因でしょう。
何故リスクの高いFXを選んだのか
スマホアプリやLINEスタンプの制作、人気動画の投稿、アフィリエイトやせどり、クラウドソーシングなどなど。
サラリーマンやOL向けと言われる数ある副業の中で何故FXを選んだのかというと、いろいろ調べた結果、FXが一番自分に向いているように感じたからです。
まずスマホアプリ等の制作はかなりの技能がいるようなのでとても私には無理。
また、アフィリエイトやネットオークションでのせどりも、一見簡単で誰にでもできそうに見えますが、いろいろと調べると特別なノウハウがいるばかりか、稼げるようになるまでにとても時間がかかる、という声が多く、私向きではないと感じました。
というのも私は、とにかく早く結果が欲しかったのです。
何故なら、私に残されている時間はそんなにないから。
いえ、別に余命何日とか、重篤な病気にかかっているわけでは決してないのですが、私は決して努力家ではなく、どちらかというと楽してのんびりと生きたい性格。
要するに怠け者体質なのです。
そんな私が本業のほかに、自分の時間を削ってまで副業に励むなんて、そんなことが何年も続けられるはずがありません。
地道にアルバイト?
いえいえ。本業のほうはそれほどハードワークというわけではありませんが、精神的にも肉体的にも全く疲れないわけではありませんので、帰宅後はできればテレビでも見ながらのんびりしたい、という思いが強いのです(皆そうかもしれませんが)。
今ですらこうなのですから、40,50と歳を重ねれば体力的な問題も合わさって、こんな私にはとてもダブルワークなんて無理に違いありません。
それに、早く金銭的に安定した生活を送れるようになって、例え、仮に今後結婚できなくても、一人で生きていけることを自分自身に証明したい、という思いも強かったのです。
早く両親に「老後は私にまかせて大丈夫だから」と声をかけてあげたかったというのもあります。
勿論、FXはリスクが大きいことは重々承知でしたが、私にとってはこのままだらだらと時間を消費していくことのほうが大きなリスクのように思えました。
私が一番怖かったのは、このまま、ただ時間だけが過ぎていき、40歳、50歳になった時に、今と何も変わっていないこと。
つまりお金を失うことよりも時間を失うことのほうが怖かったのです。
FXで失敗して仮に100万円くらいを失ったとしても、それならそれでまた別の道を探せばいい。
30代の自分になら体力的にも気力的にもまだまだ可能だと、そう思えたのです。
FXを始める際に立てた目標
FXを始める際に決めた主なルールは以下の4点でした。
- やるのは10年間のみ
- 1日2時間程度
- 最初から大きく稼ごうと思わない
- 投資金は100万円。なくなったら即終了
まず1と2ですが、何度も言っている通り、私は生来の怠け者なので、よほど楽ちんな副業でない限り、1日2時間が限度。
それに40歳過ぎてまでお金稼ぎに奔走したくなかったので、10年間で一気に稼ぐ、という気持ちでした。
そして3ですが、最初から勝負しないというか、あまりギャンブル的なことはしない、と決めていました。
一攫千金を目指してFXを始めた私ですが、いろいろと情報を集めると、FXで大負けするパターンとして、最初からギャンブル的なトレードをしている人が多いことを知っていましたので、同じ轍は踏まないよう、とにかく、最初は目先の利益よりもいかに勝てるノウハウをゲットできるか、という部分に力を入れることに決めました。
勝ち方さえ身につけてしまえば、FXはレバレッジがかけられますので、後から大きく稼ぐこともできるでしょうし、後々、体験談を本にしたり、FXセミナーを開催したりして、副次的な収入も期待できると思ったからです。
最後に4ですが、最初に決めた投資金100万円がなくなったらすっぱり投資の世界から足を洗うことも固く心に誓いました。
もとより最初から投資に興味があったわけではなく「FXがダメなら他の副業を試せばよい」程度の思いだったのですから、負けたからといって熱くなって当初の予定が大きく狂わないよう、初心を忘れないよう心がけたつもりです。
最初の1ヵ月でいきなり躓く
取りあえず、最初の1ヵ月はデモ口座で練習、と思っていた私ですが、ここでいきなりつまずくことになりました。
まず為替のレートが上がったり下がったりする要因が全く分からない。
FX入門書の1冊や2冊は事前に読破していましたので、基本的なファンダメンタルズやテクニカル分析のセオリーは知っているつもりでしたが、そのセオリーが全くといってよいほど役に立たなかったのです。
勿論、全戦全敗というわけでもありませんでしたので、全く役に立っていないわけではなかったのかもしれませんが、トータルで大きなマイナスだったので、これではやる意味がありません。
というわけで、一時練習トレードも中断し、FXブログや書籍などを読み漁り、どうやったら勝てるようになるのか、を模索することにしました。
が、どんなに勉強しても、いろいろトレードルールを工夫してみても結局勝ったり負けたりで、思うようにいきません。
考えてみれば当然かもしれませんが、所詮は投資素人の私がたった1ヵ月程度あれやこれやと頑張ってみたところで、勝てるようになるはずもないのですが、とにかく当時の私は本番に入る前に、最初の1か月の練習トレードの段階で、心が折れかかっていました。
思い切ってシステムトレードに挑戦!
FXで勝てるようになるためにはトライ&エラーが大切で、とにかく練習トレードを積み重ね、為替相場の特徴や癖を体で覚えるしかない、と書籍に書かれてありましたが、これが想定外に大変でした。
もともとコツコツと基本的なことを繰り返したりするのが昔から苦手な私。
そんな私に思考錯誤して勝利の方程式を見つけるなんて、最初から無理だったのでしょう。
そこで、私は裁量トレードはさっさとあきらめて、システムトレーダーへの道を模索することにしました。
この辺の切り替えの早さだけは誰にも負けない自信があるのですが(笑)、今回の場合、それが良い方向へと私を導いてくれました。
またFX業界全体でシステムトレードブームが到来していたようで、各FX業者には優秀な自動売買サービスが多数用意されていたのです。
完全自動のシステムトレードなら、面倒なトライ&エラーなんてやる必要はありませんので、まさにわたしのような人間向けのサービスのようにさえ思えました。
問題はただ一つ。
システムトレードで果たしてどのくらい儲けることができるのか、です。
おそらくそんなに儲からないだろう、ということは想像に難しくありませんでした。
これで大儲けできるのなら皆がこぞって始めるでしょうから(笑)。
でも、はっきり言って私にはもうシステムトレードしか道はありません。
これがダメならさっさとFXを辞めよう。
これくらいの軽い気持ちでシステムトレードでとりあえず3ヵ月ほど資金(100万円)を運用してみることにしました。
いろいろ調べたところこの2サービスがシストレでは人気のとのことで、どちらが良いのかを試す意味も込めて両サービスで50万ずつ運用してみました。
シストレの複利運用で億万長者も夢じゃない?
運用したのは2012年の5月から7月末までの3ヵ月間。
その結果は以下のようになりました。
トラリピ:50万→約60万
シストレ24:50万→約45万
100万円を3ヵ月で5万円の利益。
1年換算だと20万円くらいでしょうか。
「やっぱりあまり儲からないなあ」というのが最初の印象でした。
が、よくよく考えてみると、仮にトラリピだけに全資金を運用していたら年間40万儲かっていたことになります。
勿論、これが今後もずっと続くかどうかはわかりません。
が、今後もこの調子で利益が得られると仮定すると、これもいろいろと調べてみたのですが、100万を投資して年間40万円の利益というのは、かなりの好成績であるそうです。
100万円が1年で140万へ。年140%です。
これを10年間繰り返せば、1.4の10乗はなんと約29倍。
10年間で100万円が2900万円になる計算になります。
これは年300万の副収入を得ているのと同じ計算です。
私はこの結果に正直心が震えました。
何の取り柄もない私が本業以外に年300万の副収入を得られる可能性があることがわかったのです。
それも完全自動売買ですから、不労所得も同然です。
それに、私は私生活でほとんどお金を使いませんから、お給料からも毎月いくらか貯金していましたので、少し節制すれば月2万円くらいは投資へ回すことが可能でした。
そうすると月2万円×12で24万円が加わり、100万円が1年で164万円になることになります。
1.6の10乗はなんと110!
1.4の10乗の3倍以上です。
つまり、年160%を毎年10年間続けることができれば、1億円突破です!
1億円?
億万長者?
冷静に見れば随分とツッコミどころの多い雑な計算ですが、それでも「シストレでも億万長者になれるかも!」という考えは、当時の私を有頂天にさせるのに十分でした。
というわけで前置きが長くなりましたが、私のFXトレーダー生活は
- トラリピでの運用
- 100万円+毎月2万円ずつ追加
で2013年8月から本格的に始まることに決まったのです。
気になるトラリピの運用成績は?
以下2016年末までトラリピで資産運用し続け、約5年半での運用成績です(大ざっぱですが含み損も計算に入れています)。
2013年:170万→250万円(うち24万円が貯金)
2014年:250万→300万円(同上)
2015年:300万円→290万円(同上)
2016年:290万円→360万円(同上)
2014年と2015年は苦しみました(特に2015)が、2012、2013、2016の3年間はほぼ毎月5万円くらいずつ稼いでいる計算でしょうか。
1.6の5乗は約10ですから、当初の予定では既に金融資産1000万を突破しているはずだったのですが、やはり現実はそう甘くはありませんでした。このままのペースだと10年後1000万すら突破しているかどうか怪しいです(泣)。
それに完全自動売買で、不労所得同然、と最初に書きましたが、全くそんなこともありませんでした。
まず、トラリピですが、利益を上げ続けるためには、相場状況に応じて頻繁に設定を逐一変更する手間がいるばかりか、やはり相場を予想したり、試行錯誤するという作業は例えシストレといえども必要です(ここらへんは説明を省略しますが、2016年は私なりにいろいろと試行錯誤しました)。
そのため、1日24時間、常に為替レートが気になる状態が1年365日続き、ついつい本業の合間にスマホでチェック、なんてこともやってしまうくらい。
時給に換算してみれば明らかですが、正直、今の私自身、FX(シストレ)はそれほど美味しい副業とは呼べない気がしています。
意外と楽しいシストレ生活
ただ、マイナスの誤算だけでなく、うれしい誤算もあって、それは意外と私自身が、FXシストレ生活を楽しめているという点です。
最初は10年間だけ、と始めた副業Xですが、勝っているせいもあって、苦手の思考錯誤も思っていたほど苦痛ではないのです。
これなら40歳になっても50歳になっても続けられる。
そんな風に感じています。
複利運用は長く続ければ続けるほど威力を発揮しますから、現在5年間で資産約3.5倍ですが、このままのペースで行けば定年退職までに
3.5の6乗は約1800。
なんと18億円の金融資産を築けることになります(あくまでこのままのペースで行ければの仮定の話ですが正直びっくりですね)。
それに、私自身、FXを始めてから経済ニュース等に非常に敏感になり、書籍等で勉強する機会も増え、お金に関する考え方も5年前とは比べ物にならないくらい成長したと思います。
それにFXトレーダーたちのオフ会等にも積極的に参加するようになった結果、出会いも増え、友人も多くなりました(恋愛関連は依然として音沙汰なしですが)。
これも当初頭の中にはなかったうれしい誤算です。
これから先もいろいろと苦難が待っているでしょうが、正直、今の私にはそれを乗り越えていけるだろうという漠然とした自信があります。
おそらくこれもこの5年間の成功や失敗の積み重ねを乗り越えてこれた結果によるものでしょう。
5年前、いたずらに将来を不安視し、漠然とした不安にわけもなくさいなまれていた私と今の私とはまさに雲泥の差。
そう考えると、この5年間、私が得たものはお金以上に価値あるものと言えるのではないでしょうか。
参考:トラリピとは?