NZドル円のスワップポイント・スプレッドを比較
オーストラリア・ドルと並んでリーマンショック以前は高金利通貨の代名詞とも言われたニュージーランド・ドルですが、豪ドル同様、相次ぐ政策金利の引き下げで2008年の8.25%から現在の1.75%まで実に6.5%も下がってしまいました。
というわけで、豪ドル同様、普通にスワップ投資していたのでは、銀行に預けておくよりかは随分とましですが、正直あまり収益は期待できません。
しかし、スワップサヤ取りならハイレバレッジでの運用ができるため、ニュージーランドの経済的な安定度と合わせて、依然として魅力的な高金利通貨だと思います。
NZドル円のスワップポイント・スプレッドをFX業者別に比較
現在(2018年8月調べ)におけるNZドル円の買いスワップやスプレッドランキングは以下の表のようになっています。
スワップポイント | スプレッド | 最低取引単位 | |
---|---|---|---|
ヒロセ通商 「LIONFX」 | 60円 | 1.0銭(原則固定) | 1000 |
SBIFXトレード | 42円 | 1.79銭(原則固定) | 1 |
GMOクリック証券 「くりっく365」 | 39円 | 2.5銭(変動) | 10000 |
インヴァスト証券 「トライオート」 | 38円 | 1.7銭(原則固定) | 1000 |
GMOクリック証券 「FXネオ」 | 38円 | 1.2銭(原則固定) | 10000 |
YJFX! | 37円 | 1.8銭(原則固定) | 1000 |
FXTF | 37円 | 3.0銭(原則固定) | 10000 |
FXプライムbyGMO | 36円 | 2.0銭(原則固定) | 1000 |
マネーパートナーズFX | 30円 | 2.4銭(原則固定) | 10000 |
現在では、買いスワップ、スプレッド、最低取引単位と全てにおいてヒロセ通商さんがずば抜けているようですね。
しかし、スワップポイントは日々変動しますし、常にヒロセ通商さんのスワップポイントが最高値というわけではありませんので要注意。
ちなみに、上位3社のNZドルスワップポイントの年間合計額は、2013年から2016年の4年間、以下の表のようになっています。
スワップポイント 年間合計 | GMOクリック証券 「くりっく365」 | SBIFXトレード | ヒロセ通商 「LION FX」 |
---|---|---|---|
2013年 | 20379円 | 20831円 | 17648円 |
2014年 | 28357円 | 28604円 | 20431円 |
2015年 | 27505円 | 26985円 | 29639円 |
2016年 | 19403円 | 17904円 | 21840円 |
2017年含め、ここ3年間あまりはヒロセ通商さんがやはりナンバー1のようですが、上記のようにスワップポイントは変動しますので、今後もヒロセ通商さんがナンバー1であり続けてくれるかどうかは保証できませんので、注意してください(トップ10、特に上位3社は基本的に不動だとは思いますが)。
ヒロセ通商「LION FX」公式サイト
GMOクリック証券「くりっく365」
NZドル円の売りスワップをFX業者別に比較
ついでにNZドル円でのスワップサヤ取りを行う場合のために、売りスワップのランキング表(2018年8月調べ)も載せておきます。
売りスワップ | スプレッド | 最低取引単位 | |
---|---|---|---|
DMMFX | マイナス34円 | 1.4銭(原則固定) | 10000 |
外為ジャパン | マイナス34円 | 1.4銭(原則固定) | 1000 |
M2J | マイナス38円 | 8.0銭(原則固定) | 1000 |
YJFX! | マイナス38円 | 1.8銭(原則固定) | 1000 |
GMOクリック証券 「くりっく365」 | マイナス39円 | 2.5銭(原則固定) | 10000 |
セントラル短資FX | マイナス39円 | 4.0銭(原則固定) | 1000 |
GMOクリック証券 「FXネオ」 | マイナス41円 | 1.2銭(原則固定) | 10000 |
こちらは激戦?で、結構、日々順位が入れ替わっていますが、上記表だとスプレッド・スワップで選ぶならDMMFXさんか、同じグループの外為ジャパンなどが良さそうですね。
この場合だと
ヒロセ通商で買い
DMMFXで売り
のスワップサヤ取りを行えば1万通貨あたり1日26円、年間9490円のスワップポイントがもらえます。
2018年8月現在、ニュージーランドドル/円のレートは78円台のミドル。
レバレッジ10倍での運用だと投資金は7万8千円ですので、年利は9490円÷7万8千×2×100=約6%程度。
レバレッジ10倍でも年6%と微妙な数字ですね(笑)。
トルコリラ円の約3分の1ということも考えると、スワップサヤ取りをするならトルコリラ円のほうが断然向いていると言えると思います。
しかし、ニュージーランドドル/円は、現在、上昇トレンド継続中。
買い持ちならキャピタルゲインも期待できそうなので、サヤ取りではなく、単独でのスワップ投資のほうが良いかもしれませんね。
結局のところ、どちらが良いかは今後のニュージーランドドルの見通し次第なんですが、果たして。