口座開設数と預かり資産高でFX会社を比較
FX業者を選ぶ時、口座開設数や預かり資産高、取引高といった数値に注目するのも、一つの方法です。
必ずしも、全ての業者がこういったデータを開示しているわけではありませんが、人気のある業者は、寧ろ積極的にこういったデータをPRしています。口座選びのあくまで一つの参考資料として活用しましょう。
「口座開設数と預かり資産高」が一定以上のFX業者一覧
取引高は、あまりデータを開示している業者が少ないので、口座開設数と預かり資産高で有名業者をまとめてみました。
口座開設数が10万以上の業者(2015年12月時点)だけピックアップしています(海外業者と取引所FXは含めていません)。
ちなみに口座数と預かり資産は概算で表示しています。
業者名 | 口座数 | 預かり資産 |
---|---|---|
DMMドットコム証券 | 50万 | 1000億 |
GMOクリック証券 | 43万 | 1240億 |
外為どっとこむ | 40万 | 1120億 |
外為オンライン | 40万 | 820億 |
ワイジェイFX | 29万 | 1000億 |
マネーパートナーズ | 27万 | 490億 |
トレイダーズ証券 | 26万 | 130億 |
ヒロセ通商 | 20万 | 300億 |
FXプライムbyGMO | 17万 | 155億 |
セントラル短資FX | 16万 | 670億 |
「口座開設数と預かり資産高」を見れば、先輩FXトレーダーがどこの業者を使っているかが一目瞭然ですし、サービスの質の低い業者は、まずお客が集まりませんから、この時点ではじかれます。
なので、初心者でどこのFX業者に口座を解説しようか迷っている人は、サービスが低品質な業者を排除するためのフィルターとして参考になると思います。
口座開設数は人気のバロメーター?
ただし、あくまで参考資料であり、口座開設数が多い=質の良いFX業者では決してありません。
GMOクリック証券、DMM.com証券、外為オンライなどはテレビCMなどでもよく見ますし、ヒロセ通商や外為どっとこむ、ワイジェイFXなどもネット広告をよく見かけます。
要するに、口座開設数が多いFX業者は広告活動が活発なんですね。
加えて、スプレッドなど見かけのスペックが他の業者よりも優れているため、初心者へのアピール力が非常に強い、というのも特徴です。
口座開設数の割に預かり資産高が多い業者
口座開設数トップ5とそれ以下で預かり資産高がガクッと減ってしまっていますね。
預かり資産高が多い業者は、口座に投資家がお金を入れている(アクティブトレーダーが多い)証でもあります。
昔は人気があってけど、今はあまり人気がない、というような業者は、口座を開いている投資家の数は多くとも、アクティブなユーザーは少なくなります。
また、預かり資産高は、法人口座など大口の投資家の割合が関係しますし、シストレやバイナリ―オプション口座も含めてのものです。
- 個人口座はスペックがいまいちだが、法人口座のサービスは非常に優秀
- シストレやバイナリ―オプションなどサービスが多彩
前者は個人トレーダーには関係ありませんし、後者は、シストレやバイナリ―に興味がない方にとっては、これも参考になりません。
また、FXプライムbyGMOなどは為替情報コンテンツが豊富なため、それ目当てに口座だけ開設しているような人も多いです。
そういう意味では、上記の表は、はっきり言って優秀な業者を見分けための指標としては「あまり参考にはならない」とも言えるかもしれませんが、何度も言うように明らかに他の業者よりもサービスの質が悪い業者はどんなに広告を打とうが、客は集まりませんから、そういった業者を避けるためのフィルターにはなり得ると思います。
また、人気のある業者のほうが、取引ツールの開発やサービス向上のためにより多くのお金をかけられるなど利益をお客に還元しやすいというのは、どこの業界にも共通して言えることです。
これからFXを始める方は、トレードスタイルなど、これから自分がどういったFX生活を送るのか、どういったサービスをFX業者に求めるのかがわからない状態の人が多いと思いますが、そう考えると、先輩方に見習って取りあえず口座開設数の多い業者を選んでおくほうが良いのかもしれません。
そのほうが大外れを引いてしまう可能性を少なくできます。
勿論、その業者が気にいらなければ、他の業者へ移行することになりますが、その時には自分が「FX業者に求めるものが何か」がわかっていると思います。
マイナーな業者の中にも優良業者は存在しますが、そういった業者を選ぶのはある程度経験を積んでからのほうが良いと思われます。