スキャルピングの基本的なやり方とそのコツを理解する
FXの世界にはスキャルピングプレーヤーが非常に多いです。
株式投資などと比べるとFXは手数料が格安で短期回転売買がやりやすいためなのでしょうが、特にスキャルパーはピンからキリまで両極端、という印象を持っています。
- 全然勝てないFX初心者
- 億プレーヤー
1のタイプは、大抵の場合、スキャルピングの基本的なやり方やメリット・デメリットさえ理解していません。
ちょっとでも利益がでると利食いしてしまうチキンタイプ。
臆病ゆえにスキャルピングという手法をとらざるを得ないタイプが多いです。
あるいはギャンブル感覚でドキドキ感を楽しみたいがために、すぐに結果がでる超短期売買をしているのかも。
初心者だから仕方がないと言えば仕方がないのですが、これではいつまでたっても勝てるトレーダーにはなれません。
スキャルピングは、多くの億プレーヤーがスキャルピングプレーヤーである現実を見てもわかる通り、やり方次第では最短で億万長者になれるトレード手法である一方、初心者が下手にやろうとすると、あっという間に資金がなくなってしまう、という大きなデメリットも併せ持っています。
スキャルピングの是非については、人によって意見が異なるでしょうが、仮にスキャルピングに挑戦するつもりなら、せめてしっかりとその基本的なやり方や考え方、メリットとデメリットなどを理解してからやるかどうかを判断したほうが良いでしょう。
スキャルピングのメリット
スキャルピングの最大のメリットは前述したようにその利益率の高さにあります。
日足チャートでの「最安値で買って最高値で売る」より、1時間足チャートで高安を何度も拾うほうがより利鞘が得られますし、もっといえば1分足の高安を細かく拾って利食いできれば、より儲かるのは言うまでもありませんね。
当然ながらスキャルピングは順張りよりも逆張りスイングと相性が良いと言えます。
スキャルピングのデメリット
スキャルピングの最大にして唯一?のメリットである利益率の高さを追求するためには、当然ながら1日に何十回、何百回とトレードする必要があります(1分足でたった1度高安を拾うこと成功したところで、わずか数pipsの利益。余程のハイレバでなければ利益率はそれほど高くなりません)。
また、損切り幅や利食い幅を調整することでの損小利大トレードがやりずらいです。
利食い6pips、損切り3pips
なんて、すごい反射神経が必要で、まず人間には無理でしょう(少なくとも筆者には無理です笑)。
なので、ほとんどのスキャルピングプレーヤーは利食いと損切り幅を同じ程度に設定している人が多いのでしょうが、この場合、少なくとも5割1分程度の勝率を維持できなければ、スプレッド分のコストがかさみ、なかなか利益が積みあがっていきません。
1日100回トレードしたけど、結果はトントン。時間の無駄だった……なんてことになりかねないのもスキャルピングプレーヤーにはよくある話ですね。
かといって高勝率維持のために「損切りなし」をやってしまうと、これも1回のミスが致命的な損失に繋がる恐れがあります。
プラス2pips
プラス7pips
プラス5pips
……
……
マイナス50pips(あぁー!)
みたいな感じですね(笑)。
しかも、スキャルピングには低スプレッドかつ高い約定力のFX業者が必須です。
業者のシステムに遅延等が生じた場合、どんなに技術の卓越したトレーダーでもなすすべはありません。
ハイレバプレーヤーなら一気に致命傷に、なんてことも考えられます。
スキャルピングのコツ・上達への道
以上、見てきたように、スキャルピングは上手くいけば大きな利益を得られる非常に魅力的なトレード手法である半面、非常にデメリットが多く、初心者がやると大けがをする可能性が非常に高いです。
- 1日に何回もトレードする必要があり疲れる
- 高勝率が必要なため高い技術が必要
- 損切りなしは自殺行為
- どのFX業者を使用するか見極めも大事
いずれもなかなか初心者には難しいことばかりですからね。
逆に言うと、上記のようなことがしっかりと理解できていれば、スキャルピングの達人になることも夢ではありません。
- 時間の無駄になってもいいから損切りしっかり
- 勝率5割前後で良い感覚
- 儲けは後からついてくる
とにかくスキャルピング上達のコツは、実践を繰り返し、為替相場の値動きの癖を体感すること。
そのためには、何百回、何千回とトレードを重ねる必要があります。
そういう意味では、最初は少ない金額で始められるFX業者で練習するのが良いでしょうし、また、いろんな複数の業者を試すなどして、自分と相性の良い、使いやすい(スキャルピングがしやすい)取引ツールを見つけることも重要です。
スキャルピングで絶対にやってはいけないこと
とにかく、スキャルピングで絶対にやってはいけないことは以下の2つ。
- 損切りをしない
- 相場分析をしない
スキャルピングはテクニカル分析等を一切せずに、勘を頼りに適当にトレードしていても運がよければ、連戦連勝、10連勝くらいすることがあります。それくらいあっても確率的に不思議ではありません。
が、逆に言うと、長期的にみれば同じくらいの確率で、連戦連敗、10連敗があります。それも全く不思議ではありませんし、上級者でもよくあることです。
適当に勘だけでトレードすれば、勝率はいずれ5割に収束、結局スプレッド分だけ損することになりますから、高勝率を維持するためにはテクニカル分析は必須。
超短期売買であるスキャルピンであっても、結局のところ、いかに相場の方向性を見極めることができるか、が勝敗の分かれ道になります。
一括決済か分割決済かの違いだけで、スキャルピングであろうとなかろうと、結局それができない人は大金を失うだけです。