FX口座開設の手順と審査の基準
FX取引を始める手順として、まず最初に為替ブローカーと呼ばれるFX業者に口座開設を申し込む必要があります。
その方法は非常に簡単なのですが、提出する書類等をそろえたりするのは、結構面倒です。
結局、乗り換えとかすることになる場合が多いので、初めに複数の業者にまとめて申し込んでおいたほうが良いかもしれません。
まずは口座開設を申し込む
口座開設を申し込むのは、簡単です。各FX業者の申し込みページから口座開設ボタンを押し、そこで氏名や年齢、住所、連絡先電話番号、職業など、おなじみの項目を入力すればそれでOK。
その他、いろいろな小難しい規定や約款について同意する必要がありますが、一応、きちんと読んでおきましょう。
有名業者に口座を開く場合ほとんど無視しても大丈夫だとは思いますが(私は読んでません笑)、一応、念のためです。
マイナンバー及び本人確認書類の提出
次にマイナンバーと本人確認書類を提出する必要があります。
提出方法は申し込み時の画面からのウェブアップロード、メール、FAX、郵送の4種類があります。
パソコンを使って提出する場合は、プリンタでスキャンした画像を、スマホならカメラで撮影したものをアップロードするのが一番早いですが、メール添付、ファックス、郵送でも提出可能です。
郵送を選んだ場合は、業者にそれが届くまでに数日かかるので、トレード開始が遅れることなりますが、デモ口座等を使って、その間に取引ツールなどに慣れておきましょう。
「マイナンバーと本人確認書類の組み合わせパターン」
- 個人番号カード(表裏両面)
- 個人番号付住民票と本人確認書類の計2点
- 通知カードと写真付き本人確認書類1点の計2点
- 通知カードと写真無し本人確認書類2点の計3点
1の個人番号カードを持っている人は、それだけでマイナンバー通知と本人確認が同時にできます。
ただし、おそらく申し込んでいない人が多いと思いますので、その場合は2以下の組み合わせを選択する必要があります。
顔写真付き本人確認書類とは、運転免許証やパスポート。
顔写真なしの本人確認書類は健康保険証、印鑑登録証明書などですが、顔写真なしの場合は本人確認のための書類が2点必要になるので、少々面倒です。
運転免許証を持っていない人は、個人番号付きの住民票を用意するほうが早いかもしれません。
FX業者の審査と審査基準について
昔は審査なんてないも同然でしたが、最近は金融庁のチェックもあってか、審査が厳しくなっているようです。
私たちからすれば一番気になるのはやはり審査基準。どういった部分で口座開設の可否が決まるのか、といった部分でしょう。
ですが、この審査基準は各FX業者、どこも公表していません。
主な審査項目は、おそらく、収入と金融資産と投資経験の3点。
ただし、ネットの口コミ等を見るなら、ニートや無職の人でも普通に口座開設しているので、あまり職業や収入は関係ないかもしれません。
と考えるなら、金融資産と投資経験の有無が重要視されているように思います。
大手ブローカーのGMOクリック証券では100万円以上の金融資産を口座開設の条件に挙げていますが、おそらくここが最も審査基準が厳しいのでは、と思われます。
投資は余裕資金で行うべき、というのが基本的な考え方なので、いかにもFXを行うべきではない、と思われるような条件を記載している人は審査に落ちる可能性が高いです。
なので、貯金100万円しかないのに、投資用資金も100万円、とか、投資経験なしなのに「短期売買」「為替差益重視」みたいに記入してしまうと、審査の厳しい業者では、問題視される恐れがあります。
「審査に落ち安い条件例」
- 無収入かつ両親と同居でない
- 金融資産が十分ではないかつ投資経験なし
- 登録情報に虚偽がみられる
- 投資用資金と資産の関係
また
- 20歳未満(SBIFXトレードは18歳未満)
- 75歳以上
- 本人確認書類と現住所が一致しない人
- 日本人でも海外在住の人
は、そもそも口座開設を申し込むことすらできません。
審査基準に関する詳細は以下のエントリーも参考にしてください。
実際の記入例
それでは実際の記入例(DMMFX)を交えて少し開設してみます。
まずお客様情報ですが、ここは言うまでもなく虚偽の記載は絶対にしてはなりません。
あと、メールアドレスが必ず必要なので、もっていない人はGmailあたりで用意しておきましょう。
また、電話番号も必須ですが、勤務先や自宅に確認の電話等がかかってくることはまずありません(虚偽の記載等があった場合は、確認の電話がかかってくることはあります)。
次に職業情報ですが、前述したように無職でも問題ありません。FXは数千円から始められる投資商品なので、ここが咎められることはまずないと思います。
寧ろ重要なのは次の財務情報と投資目的。
何度も言うように、年収0で自己資産も少ないのに「短期売買」「為替差益重視」みたいにいかにもギャンブル的なハイリターン・ハイリスクトレードを想起させる記入はやめたほうがいいかもしれません。
口座開設完了のお知らせが届く
記入も終わり、マイナンバーも提出すると、いよいよ審査。
といってもクレジットカードやカードローンの審査と違い、審査も緩く、簡単なものですが。
そして見事審査に合格すると、口座開設完了のお知らせが届きメールアドレス(後日輸送で自宅にも)届き、そこに取引画面にログインするためのIDとパスワードが記されています。
あとは、口座に入金するだけ。
FXの場合、クイック入金という仕組みが使えるので、24時間いつでも入金即トレード開始できます。
ちなみにクイック入金とは、入金指定した金額が、例え銀行が閉まっている時間帯であっても、即取引口座に反映される仕組みのことで、みずほ銀行、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ銀行など有名どころは勿論、多くの銀行がクイック入金サービスに対応しています。
繰り返しますが、一番面倒なのは、マイナンバー及び本人確認書類の提出です。
パソコンを使って画像を送れない人は、いちいちコピーをとる必要があるので、審査に落ちることも考えれば、どうせなら複数のFX口座に同時に申し込んでおくほうが、あとあとのことを考えると手間が省けます(筆者は同時に3社くらい申し込みました)。