FX専業トレーダーはどのくらい儲けているのか?

FX生計を立てているような、いわゆる専業のFXトレーダーを夢見る人は、今の時代、結構多いと思います。

彼らは一体、1日いくらくらい稼いでいるのか?
年収は一体どのくらいなのか?

多くのFX初心者にとってものすごく気になるところでしょう。

過去、日本で一番FXで儲けた人が、どのくらい稼いだのかはよくわりませんが、筆者の知る限り、FXで1日100万円稼いでいる、という話はネットの某掲示板で見たことがあります。

ただし、その人はニートで、しかもその人のFX歴たったの1週間(1週間で800万だそうです)。
ビギナーズラック臭が非常に漂っていましたので、その後どうなったのかはよくわかりません(笑)。

投資でいくら儲かるかは軍資金による

まず基本的な話から始めますが、FXでどれくらい稼げるかは、投資金をどのくらい用意できるかと大いに関係しています。

例えば、種銭100万円、レバレッジはマックスの25でのドル円(1ドル100円)の運用とします。

この場合、400pips勝たないと、100万円の利益にはなりません。

しかし、資金が1000万あった場合は、40pips勝てれば、プラスの100万です。

要するに月100万円(年1200万)稼ぎたい場合。

  • 投資金100万円の場合:月平均400pips勝つ必要がある
  • 投資金1000万の場合:月平均40pipsでOK

どちらの難易度が高いかは一目瞭然ですよね。

要するにFXで年にどのくらい稼げるかは、その人のトレードスキルも関係しますが、それ以上に投資金の大小が大きく関係してきます。

資産1億円あれば、年利10%でも年収1000万。
全くの投資素人でもシストレなどを活用すれば十分可能な数字です。

年利20%稼げればプロレベル

一般に、投資ファンドなどで資産を運用している、いわゆるプロのディーラーさんは、年120%安定して資産運用することができれば合格とされています。

彼らは「大儲けする」ことが目標ではなく、顧客から預かった資産を「確実に増やす」ことが仕事ですから、「負けないトレード」に徹しているためギャンブル的なリスクの高いトレードはまず行いません

運用資金が1000億円の場合、年利20%でも200億の稼ぎですから、彼らはそれで十分なわけです。

これは専業トレーダーにも同じことが言えます。

専業トレーダー=めちゃくちゃ儲けているすごい人たち

と思っている初心者は多いと思いますが、多分それは根本的に勘違いしていると思います。

何故なら、そういう「めちゃくちゃ儲けている」人は既に大きな資産を築いている場合が多いからです。

貯金100万円とかの一般人にとってみれば「月100万FXで稼いでいる」と聞くとすごい儲けているような感覚になりますが、既に5000万くらい投資金があるような人からすれば、月100万円は年利24%です。

これは投資金100万円の人が月2万円稼いでいるのと同じ難易度です。

身近な友達が「FXで月2万稼いだ」と聞いてもそんなに驚かないのではないでしょうか。

馬鹿にはできない複利の力

基本的に、例えば既に1億の資産があるトレーダーはあまりリスクをとりません。

折角築いた1億を失う覚悟で一か八かの大勝負をする、というのは相当な自信がある場合だけでしょう。
ほとんどの人は年利20%程度のトレードに徹すると思います。

そういう人にとっては年利20%でも十分食べていけるわけで、無理する必要はないからです。

たまに1年で資産を倍にするみたいな目標を掲げている初心者がいますが、1年で倍ということは年利100%です。

「年利20%でプロ」と呼ばれる投資の世界で年利100%を目指すのははっきり言って無謀の一言。
そういうギャンブル的なことをする人は大抵すぐに全資産を失ってFXから退場してしまうケースががほとんどではないでしょうか。

筆者の経験上賢明な人ほど、ハイリスクなトレードは行わない傾向が強いです。

とはいえ、今の日本の状況ではFXや株で一攫千金でもしない限り人生1発逆転は難しいと感じている人は多いでしょう。

しかし考えてみてください。
仮に資産100万円からFXを始めて、たった年120%の運用だったとしてもそれを13年間続けることができれば資産1千万を突破します(1,2の13乗は10.6993205379)。
150%の運用ならたったの6年で1000万に到達します(1,5の6乗は11.390625)。

これが複利の力と呼ばれるもので、多くの人が思っているよりも、その力は凄まじいです。

年150%の運用で、仮に毎月2万円ずつ給料から投資金に積み足していけば、5年以内で資産1000万に到達します(計算は複雑なので省略)。

資産が増えれば増えるほど複利効果による資産増加スピードは速くなるので、資産1000万円を突破すれば、同様の考え方で資産運用を続けていけば、1000万から1億円までの期間も5年以内に突破可能です。

  • お金持ち:複利の力でコツコツ運用
  • 貧乏人:無謀なトレードで1年で退場

FXで生計を立てているような人は言うまでもなく前者が多いように思います。

勿論、ギャンブル的なトレードで飛ぶ鳥を落とす勢いで稼ぎまくっている人もいるでしょうし、後者の人がそういったトレードで前者にまでのし上がる例もないわけではありませんが、そういう例は極めてまれ。
相当な強運か才能の持ち主だけでしょう。

そういうほんの1部のの人たちの成功例が衝撃すぎるために、いかにもFXで年収1億円みたいな例が多いように錯覚している人もいるかもしれませんが、間違いなくそれは錯覚ですので、すぐにでも目を覚ましましょう(笑)。

少ない資金(100万円程度)で月100万(月利100%)なんてFXトレーダーは短期的には存在するかもしれませんが、長続きはする例はほぼ0なのではないのではないでしょうか。

それにFX専業トレーダーは、生活が懸かっているため兼業トレーダーより慎重なトレードをする傾向が強いため、専業だからと言って兼業トレーダーよりも儲けているとは限りません。

筆者の知り合いの専業トレーダーの例

ちなみに筆者には専業トレーダーの知り合いが1人います(というかいました)。

その人は私よりも一回り年が若く、一度は会社に勤めたものの、馴染めずすぐにやめてしまい、何年かフリーターを続けた後、20代後半で投資の世界に足を踏み入れた、とのことでした。

その人はアルバイトでためたお金300万からFXを始め、数年で資金1000万に到達。
知り合った当時は月平均50万程度(年収600万)だと言っていました(5年くらい前の話で今どうなっているのは知りませんが)。

月50万というと、専業トレーダーにしては少ないと思う人もいるかもしれませんが、当時の資金から年利を計算すると60%ですから、かなり優秀なトレーダーだったことがわかります。

彼は将来に強い不安を感じていて「早く1億円まで資産を築きたい」と言っていました。

FX専業トレーダーは本当に存在するのか?でも書きましたが、今の日本では、ニートやフリーターから専業トレーダーへの転身組が多いようです。

FXで稼げるようになったから専業になったのではなく、他に生きる道がなくて専業になる人たちです。

そうでもしないと生き残れない時代になりつつあるのでしょう(嫌な時代になったものです)。

上で述べたように、FXも株も最初はコツコツと資産を増やすことに徹したほうが遠回りなようで近道だと思います。
FX初心者の人は「FXで月100万稼いでいる」とかいうインチキFXブログやセミナーの主の声に惑わされて、無謀なトレードは絶対にしないようにしてほしいものです。

FXで年1億稼いでいる人はいるのか

ちなみに筆者はFXで年1億稼いでいる、という人と出会ったことはありませんし、聞いたこともありません。

勿論、探せばいるのかもしれません。
そういう人が書いた本も書店でよく見かけますし。

でも、もし筆者が今年1年で年収1億を突破したら、すぐにでもFX(裁量トレード)をやめると思います(笑)。

何故なら、FXは決して不労所得ではないからです(要するにしんどい)。

1億あったら年10%でも食べていけますよね?

だったらシストレでもOKな気がしませんか?

勿論、月100pips確実に勝てるトレード手法が見つかったら、勿論、続けますが、そういうトレード手法は存在しない、と個人的には感じています。

FXで億単位の年収を稼ぎながら、それでもFXを辞めずにずっと続けているような人たちは、そういうトレード手法を確立しているのでしょうか。
だとすればうらやましい限りですし、そうでないなら、化け物的な精神力の持ち主に違いありません。

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