FXスワップ金利サヤ取りでどれくらい稼げる?
一般にFXにおける長期投資と言えば、スワップポイント目的か、トラリピに代表されるシステムトレード等を頭に思い浮かべる人が多いと思いますが、FX長期投資には、異業者間両建てスワップ金利サヤ取り法というものもあります(FX業者間スワップアービトラージとも言います)。
為替変動リスクがほぼ0に抑えられるため、ハイレバレッジでの運用も可能で、通常のスワップ投資法に比べても低リスクでありながら、高いリターンが期待できます。
スワップ金利サヤ取りのやり方
スワップ金利サヤ取り法のやり方は簡単です。
例えば、豪ドル円でスワップ金利サヤ取りをやる場合
ヒロセ通商で豪ドル円の買い
DMMFXで豪ドル円の売り
を両建てするだけです。
この記事を書いている時点でのヒロセ通商の豪ドル円の買いスワップは1ロットあたり1日50円。
DMMFXの豪ドル円の売りスワップは1ロット1日あたりマイナス27円です。
上記の両建てをするだけで1日23円のスワップポイントがほぼノーリスクで受け取ることができます。
要するにスワップ金利サヤ取りの基本的なやり方は
同じ通貨ペアを買いスワップ最高値業者でロング、売りスワップ最安値業者でショートの両建てをする
だけです。
勿論、「売りスワップ最安値>買いスワップ最高値」の通貨ペアの場合は、スワップサヤ取りはできませんが、幸いにして今のところ、豪ドル円、NZドル円、南アフリカランド円、トルコリラ円と高スワップポイントが期待でいる4通貨ペアで、スワップサヤ取りは可能です。
スワップサヤ取りでどれくらい稼げるの?
先ほど豪ドル円を例に出しましたが、豪ドル円の場合、1ロットで1日23円、1ヵ月30日として690円分のスワップポイントがもらえます。
NZドル円の場合、買いスワップの最高値は豪ドル円同様、ヒロセ通商さんの60円で、売りスワップ最安値はYJFX!さんのマイナス37円なので、1日23円、1ヵ月690円分のスワップポイントがもらえます。
南アフリカランド円の場合、同様の計算で買いスワップ最高値がGMOクリック証券「FXネオ」の17円、売りスワップ最安値がDMMFXの12円なので、1日5円、1ヵ月150円のスワップポイントがもらえます。
トルコリラ円の場合、買いスワップ最高値はGMOクリック証券「FXネオ」の103円、売りスワップ最安値がインヴァスト証券「トライオートFX」のマイナス72円なので、1日31円、1ヵ月で930円のスワップポイントがもらえます。
- 豪ドル円:1日23円
- NZランド円:1日23円
- 南アフリカランド円:1日5円
- トルコリラ円:1日31円
少な!
と思われた方もいると思いますが、スワップサヤ取り法には為替変動によるリスクはほぼ0と言っても良いです。
両建てしているわけですから当たり前ですよね。
つまり、ハイレバレッジでの運用が可能です。
上記のスワップポイントは1ロットでの取引の場合なので、レバレッジを限界まで高く設定し、取引枚数を増やせば、例えば10ロットでの運用なら上記のスワップポイントも10倍になります。
人気のトルコリラ円の場合、現在1リラ30円程度ですから、必要証拠金は1ロット(1万通貨)での取引の場合、レバレッジ1倍で30万円×2=60万円、レバレッジ10倍なら3万円×2=6万円です。
6万円の投資で1日31円、1年1万1315円なので、年利にして約18.8%になります。
投資金が600万以上ある方なら、ほぼノーリスクで年100万円以上の不労所得が受け取れる計算になります。
スワップ投資法との比較・メリットとデメリット
普通にスワップ投資する場合だと、レバレッジは3倍程度が限度だと思います(特にトルコリラや南アフリカランドの場合)。
トルコリラ円レバレッジ3倍での運用の場合だと、投資金10万円で1日103円、1年で3万7595円。
年利にして約37.5%になります。
スワップサヤ取りの約2倍ですね。
しかし、普通のスワップ投資には当然ながら為替変動によるリスクが伴います。
トルコリラ円は現在絶賛下降トレンド継続中なので、このままのペースで行くと、今後、1年以内にレートが25円くらいまで下がる可能性は十分あり得ます。
その場合、為替差損はレバレッジ1倍でもマイナス5万円ですから、スワップポイントでの利益は完全に吹っ飛びます(笑)。
しかし、スワップサヤ取り法の場合、両建てしているので、基本的に為替差損は発生しません。
仮に発生するとしたら、どちらかの業者で強制ロスカットになるなどして取引停止になってしまった場合。
両建てなので、相場がどちらか1方向に動いた場合、買いと売り、どちらかの口座で必ず含み損がどんどん膨らんでいくことになります。
要するに、スワップサヤ取りでは、上手に資金移動して追証や強制ロスカットに引っかからないよう、しっかりと相場状況と2つの口座の証拠金維持率を常にチェックしておく必要があります。
なので、夜寝ている時に急変動が起こった場合などに備えて、2つの口座には証拠金をぎりぎりではなく、少し余裕を持たせた上で入れておく必要があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
単独スワップ投資 | 放ってらかしでOK | 為替変動に弱い |
両建てスワップサヤ取り | 為替変動リスクはほぼ0。 レバレッジ10倍以上での運用も可能。 | 常に証拠金維持率の監視が必要 |
FX業者は大抵の場合、入金はクイック入金に対応していますが、出金には多少時間がかかるため、急変動に備えて銀行口座にも資金を待機させとかなければならないのも、スワップサヤ取りのデメリットですね。
こういったデメリットを許容できるなら、普通のスワップ投資よりも両建てスワップサヤ取りのほうが、ノーリスクで年利20%程度が確保できるのでおすすめです。
スワップサヤ取り投資法に必須の業者
両建てスワップポイントサヤ取りで年利20%以上を安定して稼ぐために必要なものは、チャート分析能力でも、投資技術でもありません。
FX業者の選択と少しのリスクコントロールだけです。
特にこの投資法で稼げるかどうかは、FX業者の選択にかかっています。
言うまでもなく、スワップポイントは、各業者によって異なり、また日々変動します。
買い口座には、安定して高スワップを提供してくれる、実績のある業者を選択することが必要です。
買いスワップが高水準の定番業者
ヒロセ通商「LION FX」公式サイト
GMOクリック証券「FXネオ」公式サイト
また、売り口座にはDMMFXは必須。DMMFXはくりっく365と同じく買いスワップと売りスワップが同じという特徴を持っているため、買いスワップも低いですが、売りスワップも同様に低いため、両建ての売りには最適の業者として知る人ぞ知る定番業者です。
また、現在のところ最も高収益が期待できるトルコリラ円の売りスワップ最安値はダントツでトライオートFX(2017年6月現在)なので、トルコリラ円でのスワップサヤ取りをする予定ならトライオートFXの口座も開設しておく必要があります。
売りスワップが安い業者
DMM.com証券「DMM FX」
インヴァスト証券「トライオートFX」公式サイト