ギャンの投資理論(価値ある28のルール)は現代のFXトレーダーにとっても金言
ギャンの価値ある28のルールとは、ウィリアム・ギャンという伝説のトレーダーの投資理論を言葉で表現したもの。
今では、ほぼ当たり前の知識、常識として投資家の間に広まっているものばかりですので、FX初心者が投資理論の基本を学ぶのに最適な名言、格言の宝庫だと個人的には思っています。
この28のルールを知っているか否かで、FX入門者の皆さんの数ヵ月後、1年後の運命が変わるかもしれませんよ。
ギャンが教えるFX初心者28の心構え
以下、ギャンの28の投資理論の一覧です。
- トレード1回当たりの金額は投資資全体の10%以下にせよ
- 毎回、逆指値注文を使って、損失を最小限に抑えよ
- 過剰にポジションを持つな。1と合わせて資金配分はしっかりと
- 利食いはしっかりと。トレーリングを使って確実に利益を積み重ねる
- 常にトレンドフォローを心がける
- 迷いがある場合は様子見に徹する
- ボラティリティのある相場で勝負。揉み合い相場は無視
- 投資資金は分散せよ
- エントリーは成行で行え
- ポジションを閉じる場合は明確なルールに従え
- 投資で得た利益は容易につぎ込まず、リスク発生時に備える
- スキャルピングはするな
- ナンピンも一切するな
- 焦らず耐えることが大切
- 利小損大は避けよ
- エントリーの際は必ずストップロスを同時に出し、取り消さない
- 1日に何度も短時間でのトレードをするな
- 買いだけでなく空売り(株式投資の場合)にもチャンスあり
- 値ごろ感を理由にエントリーしない
- ピラミッティング(ポジションの上乗せ)はしっかりとレジスタンス(サポート)を抜けたのを確認してから
- トレンドにも強弱がある。トレンド強の場合だけピラミッティングせよ
- ヘッジ・両建てはするな
- 明確なトレードルールを持て
- 満足のいく利益を得たなら、取引量を減らせ。いい時はそう長くは続かない
- 底で買って天井で売ることを目指してはならない
- 信頼できる人を除き、他人の根拠のない言葉に惑わされるな
- 損切り後は、ポジションを減らせ。上手くいかない時は負けが続くことが多い
- エントリーのタイミングは大切。エグジットはもっと大切
FX初心者の犯しがちな失敗を未然に防ぐための金言
どうでしょう。
こうやって28のルールを一覧にして眺めてみると、それぞれの項目でメインとなっている事柄、言い方など、微妙にニュアンスが違うものの、根本的な部分で言っていることは同じだったり、繰り返し同じことを述べている部分が多いことに気付かされませんか。
述べられていることは、現代の投資家の間では常識となっているものも多く、しかし、その一方で指値注文はするな、とかスキャルピングやナンピンの禁止といった、現代のFX事情には当てはまらないのでは?と思えるものもあったりします(ギャンは20世紀初頭の株式投資の専門家ですから仕方がないのかもしれませんが)。
また、トレーリングを使った利益確保の大切さを説くなど、FX入門者には少し難易度が高めだと思われるものも含まれています(トレーリング注文ができないFX業者は意外と多いです)。
それでも、余裕資金での少額取引、損小利大、トレンドフォロー、トレードルール明確化など、現代のFXの入門書にも書かれて理論が多いのは、やはり古今東西勝てる投資家には共通点が多いことを示している気がします。
ギャンの28のトレードルール。これを価値あるものとしてこれからの教訓とするか、あるいは時代遅れのものとして、全く気にしないか。
それは皆さん次第ですが、個人的には、何度も目を通しておいて、最低でも、少しは心に留めておいて欲しいものだと思っています。
何故なら、実際、FXで失敗を重ねれば重ねるほど、ギャンの投資哲学が、今もなお多くの投資家に支持されている理由が身に染みてわかるようになるからです(笑)。
ギャンの28のルールを頭にしっかりと入れておくことで、FX初心者にありがちな失敗の数々を未然に防ぐことができるとも考えています。