FX口座開設審査に落ちやすい業者(特にGMOクリック証券)
FXは株式投資同様、基本的に口座開設の際には審査があります。
審査基準は、各FX業者違っていて、ほとんどの業者が公表していません。
FX業者側からすれば、口座開設を申し込んで来た顧客を門前払いするメリットは何もないので、審査に落ちる可能性は、例え、無職無収入の人でも低いですが、以下の条件に当てはまるような人の場合は、審査に落ちる場合があるので要注意です。
審査に落ちる人の条件
基本的に筆者は10社以上口座開設していますが、落ちたことは一度もありませんし、落ちたという他人の話も聞いたことがないので、審査はあってないようなものだとばかり思っていたのですが、よくよく考えてみれば、以下の条件が1つでも満たせない人は当然ながら審査には通りません。
- 日本国内に在住している
- 満20歳以上(SBIFXトレードのみ18歳以上)である
- 各種規程、約款、ルール等に同意している
- インターネットの利用環境が整っている
- 日本語でのコミュニケーションが可能
- メールアドレスを持っている
- 個人情報に虚偽記載がない
- 反社会的勢力と一切関係がない
- 本人名義で口座開設を申し込んでいる
- 米国籍保有者および米国居住者ではない
- 金融商品取引業者の従業員でない
- 一定の金融資産がある
- 年齢が80歳未満
審査に落ちたという人が一番ひっかかりやすいのは12の「一定の金融資産があるかどうか」でしょう。
基本的に金融資産が一定以上あれば、職業はあまり問題ではなく、例えニートや無職、大学生、定年退職者であろうとも関係ありません。
大事なのはどれくらいのお金を投資金として用意できるのか、ということです。
投資にはリスクが存在するため、投資を始めるにふさわしい十分な余裕資金が必要というのが世間の常識的な見方でしょう。
投資経験があるかどうかや、投資の目的等も口座開設時に聞かれますが、おそらく参考程度で、審査には関係ないと思います。
あんた、一体どれくらいのお金用意してきてるの?
身もふたもない言い方をすれば、そういうことなんでしょうね(笑)。
なので、定職についてる方ならまだしも、ニートや大学生など無職無収入の人が「金融資産10万円です!」なんて正直に書いたら、審査に落ちる可能性は大です。
虚偽記載は勿論NGですが、FX業者側が、例えば探偵を雇ってこちらの内情を詳細に調べてくるようなことはありませんので、少なくとも絶対に審査に通りたければ「金融資産は100万円以上」としておいたほうが良さそうです。
ブラックリストの人も審査に通りにくい?
つい最近、信用情報ブラックありの方からメールをいただいたのですが、十分な金融資産、年収を提示したにも関わらず複数のFX業者の審査に通らなかったそうです。
落ちる理由として、与信調査が入っているとしか思えません。
とのことでした。
ただ、この人、審査に落ちたといっても、審査落ちしたのはヒロセ通商とセントラル短資2社のみ。
DMMFX、SBIFXトレード、外為ジャパン、みんなのFXの4社は審査通過していらっしゃるようなので、例えブラックリストに入っている人でも(別に借金するわけではないので、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが)、十分な金融資産さえあれば、大抵のFX業者の審査には通る、と思っても差し支えないと思います。
GMOクリック証券の口座開設申し込み基準
前述したように、審査基準については、ほとんどの業者が公にはしていませんがGMOクリック証券さんは明確な申し込み基準を公式サイトで公開されています。
先ほど「金融資産100万円以上にしておけ」と言いましたが、それはGMOクリック証券さんが外国為替証拠金取引開始基準として100万円以上の金融資産をお持ちであることをあげているからです。
外為オプション取引開始基準はさらに厳しく「年収が200万円未満の場合、300万円以上をお持ちであること」となっています。
バイナリ―オプションは少額から始められるのに何で通常のFX取引よりも基準が厳しいの?
という人は多いかも知れませんが、それはバイナリ―オプションの仕組みが、ギャンブルを想起させるから。
一度、バイナリ―オプションは金融庁から「ギャンブル性が高い」ということで自己規制を求められていますので、そのあたりを考慮にいれてのことでしょう。
GMOクリック証券は、株式投資メインの証券取引口座だと、金融資産に関する記述がありません。
これもFXという金融商品が、ギャンブル性が高いと世間から冷ややかな目で見られていることと無関係ではないようです。
というわけで、小学生でも始められる株式投資と違い、FX業者は、世間の印象や、特に金融庁からの監視を非常に気にしていることがわかります。
気にしているからこそ、審査基準を非公開にしたり、公開する場合は厳しめの設定を提示しておく必要があるのだと思われます。
そういう事情を考えれば、やはり金融資産はGMOクリック証券さんの基準を参考にしておくべきだと言えます。
ただし、GMOクリック証券は1000通貨での取引には対応していませんので、最低取引単位が1000通貨以下の業者だと金融資産10万円でも、全く問題なく審査に通るかもしれません。
FX業者は複数ありますので、1社に落ちたからと言って、特に落ち込む必要もないのですが、一応、注意しておきましょう。
ちなみに、GMOクリック証券さんは、証券取引口座の申し込み受付基準では、金融資産に関する掲載はありません。
なので「審査の緩い株取引の口座を先に開設してからFX始めればいいんじゃね?」と思う人がいるかもしれませんが、証券取引口座を持っていても口座に100万円以上ないとFXは開始できないとのこと。
昔は、株の口座を開設すれば、後はFXも外為オプションもCFDも簡単な手続きだけで口座開設できたのですが、今は使用が変わってしまったようなので、GMOクリック証券「FXネオ」をどうしても利用したい方は、十分な金融資産を築いてから再審査を受けるしかなさそうです。
審査に通りやすいFX業者の特徴
ちなみに、蛇足かもしれませんが、審査に通りやすいFX業者の特徴は、言うまでもなく、少ない金額で取引ができる業者です。
GMOクリック証券さんのように最低取引枚数が1万通貨の場合、口座に入金しなくてはならない必要証拠金は数万円必要ですが、最低取引単位が1000通貨のFX業者なら、数千円で済みます。
唯一未成年でも口座開設できるSBIFXトレードの場合だと、最低取引単位はたったの1通貨なので、必要証拠金は10円もいりません(笑)。
なので、おそらく、審査なんてあってないようなものだと想像できます(実際はわかりませんが)。
その必要はほとんどいないと思いますが、FX業者の審査に通るかどうか心配、という方は、取りあえず、少額から取引可能な業者を少なくとも1社選んでおくと「複数の業者に口座開設申し込んだけど、全滅だった!」なんてことはないと思われます。