FX専業トレーダーのトレードスタイルはスキャルピングが多い
FX専業トレーダーはいったいどんなテクニカルツールを用いてどんなトレード手法で、日々生活しているのか。
気になる人は多いと思いますが、筆者の知る限り、上手くいっているFX専業トレーダーには大きくわけて3つのタイプが存在していて、中でもそれほど軍資金が多くないような(1千万以下)のトレーダーは圧倒的にデイトレ、特にスキャルピング・プレーヤーが多いように思います。
理由はスキャルピングが一番資金効率が良いからに他なりません。
専業トレーダーがデイトレやスキャルピングを好む理由
例えば1泊2日のスイングトレードの場合だと、ドル円の場合、1日に1円も動きませんから利鞘は最大でも100pipsということになります。
勿論これはあくまで最大であり最もうまく言った場合の例です。
ほとんどの場合は魚の頭と尻尾はくれてやることになるでしょうから、大抵の場合はその半分程度になるのではないでしょうか。
しかし、スキャルピングなら細かく利鞘を重ねていけば、1日100pipsしか動かないような日でも、それ以上の値幅を取ることが可能です。
スキャルの1pips抜きで1日100万稼いでいるけど質問ある?
2chなどの掲示板では上記のようなスレッドがよく話題になりますが、それだけスキャルピングはうまくいった時の爆発力が高いです。
勿論「あくまで上手くいけば」であって、スキャルピングがもっとも難易度が低いというわけではありませんが、専業トレーダーで少ない軍資金でFXをやるような人は資金効率にも注意しなければなりません。
言うまでもなく軍資金500万で月利1%(5万円)とかだととても生活していけないからです。
しかし、いくら爆発力があっても安定性がなければこれも食べていけないわけで、なので、より安定性を求める人は「数pips抜きの逆張りスキャル」から「20pipsから50pips抜きの順張りデイトレ」へと向かうことになります。
FXは1日の値動きがせいぜい1%程度なのでスイングトレードでは資金効率が非常に悪く、資金効率と安定性のバランスをとるなら「20pipsから50pips抜きの順張りデイトレ」が一番だ、というのが筆者の結論です。
株とFX、CFDの混合トレーダー
これはもうFX専業とは言えませんが、昼間は株、夜はFXやCFDというふうに投資対象を複数に分けて生活しているトレーダーもかなりの割合で存在します。
株もFXも当然ながら「儲けやすい相場状況」と「儲けにくい相場状況」があります。
例えば、以下の画像のような行き過ぎた市況が「逆張りのチャンス」であることは誰の目にも明らかなのではないでしょうか。
株やFXだけでなく、原油やゴールド、株価指数なども投資対象に含めれば、上の画像のようなチャンス相場と巡り合う機会が増えることになるので、デイトレやスキャルで勝ち続ける自信がないような人にとっては、最も賢いやり方だと言えます。
投資対象を分散するのは、資金も分散することになるので一長一短なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、例えばGMOクリック証券のような総合証券会社だと株もFXもCFDも1つのアカウント・パスワードで管理でき、資金の移し替えもすぐにできるので、実はそれほど不自由はしません。
実際、GMOクリック証券のユーザーには、昼は株、夜はFXとCFD、という使い分けをしている専業トレーダーが多数います。
十分な資産があればシストレでも十分
上記2つの例はあくまで軍資金が1000万未満の専業トレーダーの場合。
金融資産2000万とかある方なら、例え月利1%でも月収20万で、独り身なら十分食べていけますから、そんなにリスクをとる必要はありません。
年利10%でも年収200万。シストレならそれが完全不労所得として懐に入ってくるわけです。
そうなるとFXはシストレに任せて、その収入をリスクヘッジにして例えば不動産投資に挑戦する、なんてことも可能になります。
まとめ:FX専業トレーダー3タイプ
- スキャルピング、デイトレでガンガン稼ぐハイリスク・ハイリターントレードタイプ
- 投資対象を複数にしてチャンスを増やす(基本は短期トレード)
- 豊富な金融資産で悠々長期資産運用
当然ですが、FX専業になりたての人ほど1が多く、資産を築くにしたがって2や3へと移行していく傾向にあります。
十分な資産、例えば100億稼いだ後もガンガン1のハイリスク・ハイリターントレードを続ける猛者もいるようですが、やはり筆者の場合、3が一番うらやましいです。
FXを始めたころは専業トレーダーの生活=1のイメージでしたが、歳をとりすぎたのでしょうか(笑)。