FXがニートやフリーターよりも専業主婦のほうが勝ちやすい理由
株ニートとは、株式投資だけで生活している人たちのこと。
いわば、株取引のプロなのですが、風貌がどこにでもいるような普通のお兄ちゃんなためか、彼らはニートという言葉で表現されます。
テレビ報道番組でよく特集されていたりするので、そういう人がいることは多くの人が知っていると思います。
しかし、FXニートという言葉はまず耳にしません。
まるで本当にFXで勝っている人がいないかのようですが、実際にはFXの利益だけで生活している人は(それほど多くはないのでしょうが)決して0ではありません。
目次
FXニートが少ない理由
いわゆるFXでけで生活している人が、株ニートに比べてあまり目立たない理由は、やはり実数が少ないからだと思います。
では、株よりもFXのほうが儲けにくいのか?というとそうではありません。
投資を始める時期や心理的な余裕度が大きく影響しているからです。
株ニートの多くは学生時代に投資を始めている
株ニートと呼ばれる若い人たちは、基本的に学生時代から株式投資を行っています。
株式投資は未成年者でも取引可能であり、また株を買うことは投資である、という、寧ろ株式投資を推奨する世間の風潮もあって、学生でも始めやすいです。
株で億万長者になる若者が多いようなテレビ番組の報道のせいで、親が比較的簡単にお金を借してくれるのも、学生が株式投資を始めやすい理由でしょう。
- 学生時代に試しに株を始めてみた
- 意外と儲かったので就職をやめて株ニートになる
このパターンが圧倒的に多いと思います。
FXは大学生には敷居が高い
対して、FXはSBIFXトレードを除いて未成年者不可です。20未満は口座開設ができません。
だからFXを始めようと思えば大学2回生から3回生になるまで待つ必要があるのですが、実際には3回生になれば就職活動へ向けての準備が始まります。
要するにFXなんかやってる場合じゃない。
とうわけで、就職したものの、会社の給料だけでは満足できない人やギャンブル好きの人、何らかの理由で就職できなかった人(フリーターやニート)、専業主婦などがFX初心者の中心となります。
ニートやフリーターがFXで勝ちにくい理由
というわけで、株初心者の中に大学生が結構な割合で含まれるのに対し、FX初心者には大学生はほとんど存在せず、サラリーマン、ニートや専業主婦が中心となるわけですが、中でもニートやフリーターがFXを始めるとかなりの確率で大損します。
理由はとても平常心ではいられないからです。
筆者はかつてFXで300万以上を失いました。
その時の体験談に興味のある方は、ぜひ、以下のページで読んでみてください。
FXで大金を失う怖さがなんとなく理解してもらえると思うので(笑)。
筆者の体験談でも触れていますが、株もFXもメンタルコントロールが非常に大切です。
しかし、メンタルコントロールは口で言うほど簡単ではなく、特に初心者にはかなりの難易度です。
数千円程度ならまだしも、損失が2,3万を超えると、普通の人ならとても平常心ではいられないと思います。
2、3万円稼ぐためにはどれだけしんどい思いが必要か、ということを知っている人ほど、心が乱れることになります。
たった数分で数万円が失われていくのを見るのは、なんとも言えない気分になります。
筆者は結局、最初の半年で数百万単位でお金を失ったわけですが、それでもなんとか首をくくらず今もFXを続けていられるのは、定職についていたから。
安定収入があったからです。
要するにリカバリーできる手段があったわけで、失ったお金はまた貯めればいいと思える精神的な余裕があったわけです(それでも、損失が数十万円単位を超えると夜も眠れませんでしたが笑)。
ニートやフリーターはメンタルコントロールが難しい
では、ニートやフリーターの方はどうでしょうか。
親から借りたお金で人生一発逆転を狙ってFX。
アルバイトで稼いだ全財産を賭けてFX。
そうやって「後がない」状態でFXを始めて、仮に損失が予想外に膨らんでしまった場合。
以後、冷静にトレードできますか?
負けた分を取り返してやろうと思わずにいられますか?
筆者の経験で言わせてもらうと、これができるような人は鋼鉄の心臓を持った人だけ。
つまり普通の人間にはまず無理です(笑)。
普通の人は勝ったり負けたりを繰り返しながら、時間をかけて成長していくものです。
時間をかけてFXで勝つために必要な考え方、特にリスク管理やメンタルコントロールに関するコツをつかんでいくものです。
後がない状態で、一発逆転を狙ってFXを始めるような人は、まず心理的なプレッシャーに勝てず、あれよあれよのうちに資金を失うのがおちです。
ちなみに、かつてFXで稼いだお金数億円を脱税したとニュースになった専業主婦の方がいましたが、あれはまだFX規制がなかった時代。
当時はFXのレバレッジは400倍なんて業者もありましたが、現在は国内業者は25倍まで。
昔なら、一攫千金を狙ったギャンブル的なトレードで運よく億万長者になる人もいたかもしれません(それ以上に破産する人が多かったと思いますが)。
しかし今はそういったギャンブル的なトレードでもせいぜい100万円を1日で120万から150万にできる程度。
とてもじゃありませんが、短期間での大儲けはできないような使用になっています。
要するにニートやフリーターが、FXで短期間での一攫千金を目論んでもまずうまくいかないように仕組みが変わってしまったのです。
サラリーマントレーダーも少ない理由
ニートやフリーターがFXで勝ちにくい、となれば、では副業サラリーマントレーダーなら勝てるのか、と言えば、答えはノーです。
というのも、何度も言いますが、FXにしても株にしても短期間での一攫千金は、ほぼできないようになっています。
おまけにFXや株で勝つには、多くの知識や経験が必要であり、それらを身に付けるのはかなりの時間と労力を要します。
昼間、仕事でくたくたになっているサラリーマンが、夜、FXや株の勉強をする。
FXのデイトレなら、精神的な疲れは相当なものです。
数万円負けた夜はとてもじゃありませんが満足に眠れません(笑)。
そんな毎日、普通のサラリーマンが何年も続けられますか?
多くの人にとって答えはノーだと思います。
FX勝ち組は専業主婦が多い
というわけで、結局、FXや株を時間をかけてじっくり取り組むことができるのは、大学生と専業主婦くらい、ということになりますが、FXは大学生もSBIFXトレードを使えば可能になりましたが、あまりそのことは知られていないため、大学生でFXをやっている人はほとんどいないと思います。
となると
- 株ニートはいるけどFXニートはあまりいない
- FXで勝っている人は専業主婦が多い
というのも、非常に納得のいく話なのではないでしょうか。
勿論、サラリーマン副業トレーダーも、しっかりと時間をかけて真面目に取り組めば、FXで勝てるようにはなるのですが、そこまでなるのが大変で、相当な覚悟が必要です。
ニートやフリーターの方もFXを始めるのだけは簡単です。
しかしお金と時間に余裕がない状態で始めて勝てるようになるには相当な才能と運が必要だと思います。