「ブラック企業を辞めて専業FXトレーダーになりたい」はリスクが高い理由

会社にいくのがつらい。会社に行きたくない。会社を辞めたい。
会社を辞めて、何か別のもっと自分に向いている職業につきたい。

ブラック企業という単語が単なる流行語ではなくなってきた昨今、そんな若者が多いのではないでしょうか。

しかし、どんなに今の会社で働くのが嫌で嫌で仕方なかったとしても、後先考えずにやめてしまうのは非常にリスクが高いです。
加えて、もっとリスクが高いのは、なけなしの貯金をFXや株などの投資に使ってしまうことです。

もし仮にFXトレーダーとして生計を立てていきたいと考えるなら、まずは収入がある間に(会社を辞める前あるいは転職後に)、デモ口座等で、しっかりとFXがどういうものかを確かめてからにしたほうが良いと思います。

無職の人間がFXや株で勝ち続けることが非常に困難な理由

基本的にFXは、サラリーマンや専業主婦の人に比べて、ニートや無職の人は不利と言えます。

一般にFXや株式投資で勝ち続けるのに必要なものとして、最低限、以下の技術が要求されます。

  1. リスクコントロール
  2. メンタルコントロール
  3. 相場分析能力

いずれも初心者にとっては難しいものですが、特にリスクコントロールとメンタルコントロールは、その必要性すら初心者は認識できない場合が多いです(筆者も初心者の頃はわかっているつもりでわかっていませんでした)。

リスクコントロールとは、簡単に言えば「リスクの高いトレードはやらない」というもの。
詳しくはここでは省略しますが、これに関していえば、会社員も主婦も無職も、特に条件的に変わりはありません。

しかし、メンタルコントロールに限っていば、無職の方は、会社員や主婦の方よりも、不利と言わざるを得ません。

FXで一番難しいのはメンタルコントロール

というのも、投資におけるメンタルコントロールとは、簡単に言えば「如何に無欲でいられるか」というものですから、お金に困っている人ほど(お金を欲している人ほど)、それは困難になるからです。

会社を辞めてFX?

要するに退路を断っているわけですよね?
とすれば、絶対に負けられないわけですよね?

筆者は、会社員をやりながらFXを始めましたが、最初、数万円負けただけでも、脈が速くなりました。
連敗が続き、損失が100万円を超えると動悸が止まりませんでした。
含み損が200万を超えると、全身から血の気が引きました。

この辺りの話は筆者のFX初心者体験談を読んでもらえればわかりますが、兎に角、筆者は、1年目FXで大負けして相当精神的に打ちのめされた経験があります。

筆者は、この時、まだ会社員として働いていて本業での収入がありましたから、立ち直ることができましたが、もし無職だったら、首を吊っていたかもしれません(笑)。

冗談ではなく、世の中にはそういう人も多いと聞きます。

それくらいFXとは怖いものです。

勿論、私ほど豪快に大負けする人は少ないとは思いますが(笑)、それでも、FXをする人は多かれ少なかれFXの怖さを体験することになると思います。

FXが怖いなんて感じたことがない、という人は、相当精神的にタフな人で、心臓に毛が生えている人だけです。

仮に会社を辞めてFXを始めたとして、一体どれくらいの資金から始めてどのくらいの収益を期待しているのかはわかりませんが、一般に投資の世界では年120%の成績を安定して残せれば、プロレベルと言われています(それくらい安定して勝ち続けるのは難しいです)。

年150%以上を目指すならそれは最早ギャンブルのレベルとも言われています。

多くのFX初心者が

100万円から始めて1年で資金を10倍にしよう!

みたいな無謀な目標を掲げ、そして多くの人は1年以内に相場から退場していきます(FX初心者の8割以上は1年以内に大負けして辞めていくと言われています)。

勝ち組2割で負け組8割。

そして、その勝ち組の2割も、大抵は年利にして20%以下がほとんどです。
投資金100万円なら月2万円以下です。

それでもあなたは会社を辞める勇気がありますか?
FXに人生を賭ける勇気がありますか?

もし、あるというなら筆者にあなたを止める権利はありませんので、どうぞご自由にやってください。

FXは投資金があればあるほど複利の力で儲けやすくなる!

それともう一つ。
会社を辞めないほうが良い理由があります。

それは、FXなどの投資は複利の力を用いて運用したほうが低リスクで儲けることができるからです。

先ほど、年利20%でプロレベルと言いましたが、100万円を年利20%で運用していった場合、最短13年で1000万円に到達します(1.2の13乗=10.699)。

総資産1000万に到達すれば、今度は同じ年数(計26年)で1億円に到達できます。
同じ要領で、総資産1億年からたった13年で(計39年)で10億円に到達です。

勿論、これは最初の100万円のみで資産運用を続けていった場合の計算で、本業の収入の中から毎年100万円ずつ積み立てる、なんてことが可能なら、更に早く総資産10億円に到達します。

一般に、複利の力を利用すれば、誰もが(どんな低所得層でも)、定年前に資産数億円に到し、経済的自由を得ることは可能です。

会社を辞めてFXで一攫千金を目指すのも、一つの手段かもしれませんが、できるだけ毎月のお給料からお小遣いを節約し、毎月少しでもいいから投資金にプラスし、複利の力を利用することで、着実に資産を増やしていく。

そのためには安定した収入があったほうが絶対に有利です
経済的自由を得るためには、そのほうが遠回りのようで近道です。

筆者はブラック企業に勤めた経験がないのでまるで他人ごとのように、こんなことが言えるのかもしれません。

でもこれが真実です。

少なくとも筆者はそんなふうに考えています。

あなたはどう思いますか?

会社を辞める前に、よく考えてほしいものです。

会社をやめて即FXではなく、アルバイトでも良いので安定した収入を得て、余裕資金でFXを始めたほうが、絶対に上手くいくと思いますよ。

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