FXと株の利益の期待値はどちらが高い?
これからFXや株を始めようという人は、FXや株でどのくらい儲かるのか、あるいは、FXや株をやっている人が実際にどのくらい儲けているのか知りたいって人は多いと思います。
FXと株、どちらが儲かりやすいかで、少し例を出しましたが、今回はもう少し具体的に、FXや株トレーダーがどういった1日をすごし、どのくらい儲けているのかを述べたいと思います。
株式投資の場合
株式投資で億万長者になった人の特集は、よくテレビ番組で特集が組まれていたりするので、見たことがある人は多いのではないでしょうか。
私の場合、株やFXを始めようと思ったきっかけはテレビでやっていた株で億万長者になった人の話でした。
株の助という人で、ご存じの方も多いと思いますが、彼は親から借りた種銭300万円を2年ほどで2億円にしたそうで、当時の私にとっては非常に衝撃でした。
最近?ではジェイコム男ことBNF氏のほうが有名かもしれませんね。アルバイトでためた160万を種銭に、8年間で200億円の資産を築いたことで、もはや知らない人のほうが少ないかもしれません。
株の助氏の場合、今もブログで毎日のトレード(売買銘柄や収益など)を公開していて、現在はメインは不動産投資で、株式取引の運用資金は50万程度、1日たった30分だけのトレードで毎日普通のサラリーマンの日給なみの収益を毎日のようにあげているようです(2013年は半年たたずに200万を1100万円にしたそうです)。
株の助氏のトレード手法はスキャルピング、BNF氏のトレード手法は25日移動平均線からの乖離率を基にした逆張りスイングトレードだそうです。
どちらも短期トレードですね。
しかし、株式投資の醍醐味は、バリュー投資。
「株を買って、放ってらかしにしておいたら、1年で100倍になった!」みたいな夢のような話が株式投資の一番の魅力なように思います。
最近ではガンホーというオンラインゲーム運営会社の株価が1年で100倍になっています(途中で10分割されているので実質100倍)。
2012/5/15(安値)14万2,700円→2013/5/14 (高値)163万3,000円
株式投資で最も利益を上げた人といえば、世界長者番付2位のウォーレン・パフェット氏で、彼の投資手法もバリュー投資。
バリュー投資とは、あまり人気のない将来性のある銘柄を探し出し、他者に先んじて投資する手法のことです。
パフェットは、37年間にわたってバリュー投資を繰り返し「年平均22,6%」の資金運用で、資産を約2000倍の6兆円にまでしています。
FX取引の場合
なんだか金額がすごすぎて、彼らがどのくらいすごいのか、あんまりぴんと来ない人が多いと思います(笑)。
ただ、次の例を見れば、ちょっとはピンとくるのではないでしょうか。
FXでたった2か月で10万円を6億円に増やす。
これはニコニコ動画で、生放送で自分のトレードを実況していたGFF(グフフ)というペンネームの方のFXでの運用成績です。
これ、すごくないですか?
2か月で資産6000倍ですよ?
ただし、GFF氏の場合は、完全なビギナーズラックだったようで、彼はその後、資産を全て失っています(笑)。
しかし、レバレッジというものの持つ可能性を示すには十分なようで、未だにFXトレーダーの間では伝説的な存在といえます。
とあるFXトレーダーの運用成績
とここまで、ある意味現実味のない例ばかり挙げてきたので、ここらで現実に戻ってもらうために、へぼトレーダーで恐縮ですが、私の運用成績を一部公開したいと思います(笑)。
ちなみに私は2008年ごろから投資を始めていて、FXがメインですが、たまに株式投資もやってます。
どちらもその日のうちに決済を終了するデイトレがメインです。
株の運用成績
株の運用成績は、投資金100万円程度からはじめ、現在、130万くらい?です。
1日の最高収益は、10万弱。
1日の最高損失は、15万超。
FXのほうがメインなのと、私のへたくそないせいもあって、正直、株式投資の運用成績は思わしくありません。
マイナスじゃないだけまし、と思われるかもしれませんが、はっきり言って時間対効果は散々で、おそらく時給500円もありません。
まあ、私は日経新聞も読まないタイプなので、仕方がないのかもしれません(と言い訳させてください笑)。
FXの運用成績
FXの運用成績も、最初は種銭300万円から初めたのですが、現在、1千万を超えています。
FXでのトレードスタイルはスキャルピングで、最初のころは10万通貨での取引(レバレッジ10倍程度)、1日のトレード回数は100回程度でだいたい5~10pisp抜きを目指してやっていました。
最初の1年間は株式取引同様ぱっとしなかったものの、2年目くらいから、徐々にコツをつかみ、2年目の1日での最高成績は76勝13敗で勝ち越し63、約40万程度の利益をあげたことがあります。
逆に1日の最高損失は21勝68敗で負け越し47。この時は大荒れの相場で、しかも恥ずかしながら何度もロスカットを失敗し、総額なんと50万近くまで損失が膨らんでしまいました(言い訳をさせてもらうと、この日はめちゃくちゃ調子が悪く、全てがダメダメでした…)。
株もFXも最高利益よりも最高損失のほうが上という下手くそな私ですが、それでもFXの取引コストの安さとレバレッジのおかげで今のところなんとかうまく稼げています。
近年の1日での最高成績は、55勝28敗で、27の勝ち越し。
スキャルピング規制対策としてリカク幅を10銭以上にし、滞空時間を長くするよう心がけているためか、最初のころよりも1日の平均取引回数が減り、取引枚数も30万通貨程度に抑えているため、利益はそれほど増えてはいませんが、調子の良い時は1日に100万円以上儲けたこともあります(逆に1日100万円以上損したこともあるのですが笑)。
下手くそトレーダーの典型である私ですら、これくらいの利益を(たまにですが)挙げているわけですから巷で噂されている「儲け過ぎてFX業者から口座凍結された」ような人は、いったい、どのくらい1日に稼いでいたのでしょうか。
おそらくそういった人は、レバレッジや取引枚数をもっと上げて、しかも私などよりもはるかに上手にトレードしているでしょうから、GFFさんのように、しかもビギナーズラックではなく、コンスタントに月収1億を超えるような人って意外と結構いるのではないか、と私は思っています(出会ったことはありませんが)。
いずれにしても、レバレッジをきかせることのできるFXは、株よりもはるかに高い利益が期待値できることが理解してもらえると思います。
ただし、付け加えておくと、私の近年における1日での最高損失額は200万を超えています。
その日は負けが続き、精神的に冷静でありづつけることができなかったせいで、普段ならあり得ないようなミスを連発してしまったことが原因でした。
FXでも株でも、何故かうまくいかない時、10連敗や20連敗が続くことは少なくありません。
そんな時にいかにメンタルコントロールをしっかりできるか。
レバレッジのおかげで高い利益を期待できるFXは、株以上にそれが重要になってきます。
言うまでもなく月100万稼ごうと思えば、同時に月100万失うだけの覚悟が必要です。
メンタルコントロールとは、その覚悟を常に胸の内に持ち続け、しかも冷静にトレードができることです。
これは、経験した人ならわかると思いますが、言葉にするよりもはるかに実践が難しく、誰にでもできることではない、といえるのではないでしょうか。
要するに株もFXも利益の期待値は同じ
タイトルに戻りますが、FXと株、利益の期待値はどちらが高いか。
答えは同じ、なのではないでしょうか。
何故なら、私の例を見るまでもなく、高い利益が期待できる金融商品は、同時に損失額も大きくなりがちだからです。
ただし、FXと株は有効な分析方法がまるで違いますし、値動きも癖も全くちがいますので、得手不得手はあると思います。
- 株はファンダメンタルズ分析主体の中長期投資が有効
- FXはテクニカル分析主体のデイトレが有効
FXと株、簡単に儲かるのはどっち?と話はかぶりますが、個人的には、そう感じています。