FX初心者がコツコツドカンにならないための方法

FX初心者が、期待と不安を胸に、いざ、FXを始めてみても、思ったように、利益が上がることはほとんどありません。
というのも、為替相場は、非常に値動きの幅(ボラティリティ)が小さく、特に多くの初心者が最初に挑戦するであろうドル円という通貨ペアは、1日の高安の差が1円に届くことすら稀で、仮に底で買って天井で売る、なんて芸当ができたとしても、レバレッジを利用しなければ、たったの1%の利益にしかなりません。

個別の株式投資などと比べると、ローリスクであるものの、同時にローリターンでもあり、何時間もチャートを凝視していても、それに見合った利益が得られず、焦れてしまうことが多いです。

何故、FX初心者がコツコツドカンになるのか

動意が薄い、という為替相場の特徴を目の当たりにして、初心者は、大体次のような行動にでる場合が多いです。

それは、利食いや損切りの幅を狭めること。

値動きの幅が小さいのだから、イグジット(出口)までの幅や時間を短くしよう、というのは自然な発想だと思います。
が、利食い幅や損切り幅を小さくすると、今後は、以下のような心理になりやすいです(利食い幅、損切り幅ともに20銭に設定していると仮定します)。

  1. 現在15銭の利益。あと5銭!と思ったら、値位置まで戻って利益0に
  2. 損切りラインに到達。仕方なく損切りしたがその30分後、値位置まで戻る

為替相場は、7割以上がレンジ相場で、特に短い時間足のチャートほど、その傾向は強いです。
そのため、上記の1や2のような感じで、利益が出ていて「もっと上がれ!」と思うと、下がったり(多くの場合利益は0に)、そして損失が出てしまい、諦めて損切りしたら、その後、値位置まで戻って「損切りしなければよかった!」というパターンになりやすいです。

実際には、上記のパターンだけでなく、待てばその分、利益が膨らむケースもあり、また、損切りした結果、損失が最小限に収まるケースもあるはずなのですが、儲けることしか頭にない人、勝って当然だと思っている人は(ほとんどのFX初心者は最初そういうものですが)、イメージ的に「あの時リカクしていれば!」とか「あの時損切りしなければ、もっと儲かったのに!」といった後悔の記憶のほうが残りやすい傾向にあります。

で、過去のトレードを分析し、反省し、次のようにあらためます。

  1. 少しでも利益がでたら即利食い
  2. 少しくらいの含み損は我慢。どうせすぐに戻る

しかし、為替相場は7割がレンジですが、時に、一方向に向かって、急に動き出します。

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こういう場合、すぐにでも損切りする必要があるのですが、普段勝ってばかりで、損切りに慣れていない人は、いざという時、なかなか踏ん切りがつかず、損切りのタイミングをのがしてしまいがちです。

で、気がつけば、いつの間にか、とても許容できないレベルの損失額に。

もし仮に、損切りしない+ハイレバレッジでのスキャルピングという手法であなたがトレードをしていた場合、最悪、一回の負けでそれまでの利益が吹っ飛びます(これをコツコツドカンと言います)。
下手すれば、それ以上の損害をだし、投資資金の大半を失い、FX相場から退場しなければならないかもしれません。

このあたりの話は、FXの負けパターン「損切り貧乏」と「損切りできない病」でお話したとおりですね。

コツコツドカンを防ぐためには?

コツコツドカンを防ぐだけなら、損切りをしっかりと行うだけで事足ります。
実際、FXの入門書などには、「損切りをしっかりと行え」とか「トレンドフォローで損小利大を目指せ」などと書かれている場合が多いです。

しかし、損切りは大切、とかトレンドフォローで損小利大、とか言う単語は、そもそも何故、多くのFX初心者が損切りをしないようになってしまうか、という根本的な原因の解決策にはなっていません。

そもそもFX初心者が上記のようなコツコツドカンに陥ってしまう原因は以下の2つにあるわけですよね。

  1. 為替相場は値動きが小さいため、低レバレッジだとあまり利益が出ない
  2. レンジ相場が多いためにトレンドフォローを狙った損小利大トレードが行いずらい

要するに、FXを始める人は、儲けたくて始めるわけです。例え、全く損しなくても、利益が出なければ、ただの時間の無駄です。

そのため、効率的に利益をあげる為には「ハイレバレッジを利かせた短期トレード」へと向かいやすいわけです。

実はこの考え方は、そんなに間違ってはいません。

というのもFXで年間億を稼ぐような上級者は、「ハイレバでの短期トレード(デイトレやスキャルピング)」を主としている場合が多いからです。

ボラティリティが小さく、狭いレンジで上下動を繰り返すことの多いFXでは、小さく利鞘を重ねていくトレードが最も効率が良いことは確かなわけです。

ただ、上級者と初心者との間の決定的な違いは、上級者は「短期回転売買がメインでも損切りをしっかり行っていること」です。
リスクコントロールをしっかりと行いながらも、圧倒的な勝率の高さで、利益を重ねているわけですね。

勝てるFXトレーダーになるためには?

今までの話のまとめとなりますが、FX初心者が勝ち組FXトレーダーになるには方法は大きく分けて二通りしかありません。

一つは、トレンド相場でしかトレードしないこと。

つまり、あくまでFXの教科書に書かれてある「損小利大」を目指すわけです。

ただし、FXの場合、トレンド相場は3割ほどしかほとんどありません。

しかも、ドル円の場合、円高問題が取り上げられるようになった2008年や2009年でさえ、100円が80円になっただけ。つまり20%程度の変動です。1年で株価が数倍になることもある株式投資とは比べ物にならない変動の小ささで、レバレッジを利かせなければ、とても十分な利益は得られないでしょう。

このやり方が自分には合わない、と感じる方は、先ほど述べたような、ハイレバでのスキャルピング(短期回転売買)やデイトレ手法を身につける必要があります。

ただし、短期トレードは不確定要素が大きいです。
長期的には、為替相場はファンダメンタルズに従うので、しっかりと分析ができていれば、必ず利益がでますが、短期的な未来を予測することは、前回述べたヘッジファンドなどの動向などを含め、想定外のことが頻繁に起こるからです。

言うなれば、スキャルピングは、台風接近中の海でサーフィンをするようなもので、度胸と技術と経験と、そして(おそらく)何よりも才能を必要とします。

  1. 一攫千金はあきらめ、損小利大トレードやスワップ金利で着実に利益をあげる(年率10%程度が妥当だと言われている)
  2. 短期ハイレバトレードで大儲けを狙う(ただし、それができる人は少ない)

どちらを選ぶかは人それぞれですが、特に後者は人気も高いが、難易度も非常に高いため、覚悟は必要です。

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