スキャルピングをするのに最適な時間帯とは?
スキャルピングは、ボラティリティのある時間帯にしたほうが勝ちやすい。これまで筆者はずっとそう思っていました。
が、最近、どうも、日本時間の早朝など、相場が凪いでいる時間帯にやったほうが、勝ちやすいのでは?と思うようになりました。
そう思うようになった理由は、YOUTUBEやニコニコ動画などでトレード動画を上げているスキャルパーたちが、皆、特に朝方AM4時からAM6時くらいにかけてスキャルをやっているのを見る機会が多かったからです。
最初は、動画配信者が無職やニートなど、夜型の人が多いからだとばかり思っていたのですが、知人に聞いたところ、どうも理由はそれだけではないようです。
ボラの少ない時間帯にスキャルピンルをしたほうが勝ちやすい理由
NY時間終盤からシドニー時間、東京時間午前中など、相場が比較的大人しい時間帯にスキャルピングをする人が多いのは、いうまでもなく、そういった時間帯にスキャルピングするメリットがあるからです。
そのメリットとは相場のメカニズムが明確かつエントリーポイントがわかりやすいことの2点。
いうまでもなく、スキャルピングは、数pipsを抜くことを目的としたトレード手法です。
なので、トレンド相場でのトレンドフォローではなく、レンジ相場での逆張りエントリーが基本です。
ですが、欧州時間やNY時間など、ボラの激しい時間帯、特に短い足ではトレンド相場とレンジ相場の見分けがつきにくいですよね?
例えば、相場では1時的に急激に跳ね上がったり、逆に下がったりすることがよくあります。
上の図は、日本時間の早朝、1分足チャートで、しばらく1~4pipsくらいの間でもみ合いが続いた後、なんの前触れもなく急激に8pips近くも急落した時のチャートです。
こういう時に、タイミングよく逆張りの買いエントリーを発注することができれば、結構な勝率で最低でも数pipsくらい抜けるであろうことはスキャルピング経験者なら誰もがわかると思います
が、しかし、これがNY時間等だと、裏で要人発言等があったりして、そのままどんどん下落していって、後で見ると「ああ。あの時相場の流れが変わったのか」なんて思ったりします。
こういうやられ経験、スキャルパーなら誰もが経験したことあるのではないでしょうか?
日本時間早朝によく見られる相場の動きとは?
しかし、深夜から朝方にかけての時間帯だと、上のチャートのように急激に相場が動いた時は、だいたい半値くらいはすぐに戻ります(実際に上の図の時は、1分も経たない間にもとの水準に戻りました)。
これは、日本時間の深夜から朝方という時間帯は、ほとんどのプレーヤーが、積極的にトレードをしていない状態であり、そのような相場状況で値が大きく動くのは、大手ヘッジファンド等の大量の注文や利食い(損切り)の可能性が高いからです。
大手投資機関のストップロスハンティングだった場合は、他のプレーヤーの逆指値も巻き込むので、流動性が低下している時間帯だと一気に50pips以上動くこともあり、当然、その場合も、その後半値程戻るわけですから、絶好の逆張りのチャンスと言えます。
大手投機筋の大量の利食いや損切りは、勿論、欧州時間やNY時間などのトレードが活発な時間帯にも起こりますが、他のプレーヤーの注文にかき消される場合が多いのに対し、NYタイム終盤からシドニー時間にかけての流動性の低下した時間帯なら、そういったこともなく、上の図のような現象が起こり、それゆえに、エントリーポイント(逆張り)も明確です。
日本時間早朝のスキャルピングは必勝に近い?
この大手投資機関の大量の売りや買いを利用して、数pipsのおこぼれをもらおうと、多くのスキャルピングプレーヤーが日本時間の朝方(AM4時~AM6時前後)にハイレバスキャルをやっていて、実際、彼らはかなり儲けているようです。
スキャルピングは、カバーしにくいこともあって、多くのFX業者に嫌われる行為であり、スキャルを禁止している業者も少なくありませんが、かといって、上記のようなスキャルピング手法は取り締まるのは難しいです。
上記のような大手投資機関による大量の注文が日本時間の朝方に入ることは、毎日のようにあるわけではありませんし、あっても1日1回程度。
これは「チャンスがそうそうない」という欠点であると同時に、しかしFX業者の規約違反にあたる「短期回転売買の禁止」に抵触しないという長所でもあるからです。
頭のいい人たちは、そのことに気づき、大手投資ファンドの大量の注文に乗っかる形での「1日1回のハイレバスキャル」で一気に稼ぐ、という方法をとっているようです。
100枚で5pips抜きならそれだけで5万円の利益。もっとレバレッジを上げて数百枚等でやれば、2,3日に1回しかこういったチャンスがなかったとしても、かなり美味しいですよね。
このやり方は、はっきり言ってほとんど必勝法といっても過言ではなく、しかも「カバーもできない&規約で禁止にもできない」上に相対取引である以上「プレーヤーの利益=FX業者の損失」という図式は避けられませんから、FX業者にとっては死活問題なのは言うまでもないでしょう(笑)。
というわけで、最近は、流動性が低下している時間帯に露骨にスプレッドを大幅に広げてスキャルピングをやりにくくするというFX業者が増えてきました。
スプレッドをあまり広げないことで有名だった某大手業者ですら、この前、日本時間の朝方に一時ユーロ円のスプレッドが100pips近くまで広がったそうです(笑)。
というわけで、流動性の低下した時間帯の大手投資機関の大量の注文を利用した形でのハイレバスキャルは、やり方を間違えれば、大けがする可能性もあり、しかももともと「朝早くに起きる必要あり&毎日必ずしもチャンスがあるとも限らない&勝っても数pips」という欠点を抱えていたこともあって、以前よりもやっている人はかなり少なくなってしまっているようです。
今でも儲かることは間違いない?
とはいえ、このスキャル手法、完全に廃れたわけではなく、今でもやっている人が結構いるようです。
というのも、上記の画像のように一気に10pips以上も動いたりした場合でも、スプレッドが固定されたままのFX業者も存在するからです。
なので、スキャルピングをやっているけど、NY時間や欧州時間だとなかなかうまく勝てない、という人は、日本時間の早朝スキャルで、数pips抜きを狙うというやり方、一度試してみる価値は大いにあると思います。
勿論、必ずしも上手くいくかどうかは保証はできません。
上記のチャート画像のように急落が発生し、急いで逆張りエントリーしたら、スプレッドがあり得ないくらい広がっていた……なんてことも業者によってはあり得ます。
また、FX業者によっては、こういったスキャル行為を厳しく取り締まっていて、下手すると口座凍結の憂き目にあう可能性もあります。
なので、やるなら流動性が低下した時間帯でもスプレッドが広がらない取り締まりのゆるい業者で行うことが必須となります。
ちなみに、どこの業者の取り締まりが緩いかは、筆者の知人は教えてはくれませんでした(泣)。
なんでも、やる人が多くなると、取り締まりが厳しくなって儲からなくなるからだとか。
確かにその通りですね(笑)。
残念ですが、というわけなので、早朝スキャルに興味のある方は、自分で神業者を見つけるしか方法はないようです(悪しからず)。