ライントレーダーにおススメの2トレ(2trendy)とは?

アメリカのカリスマFXトレーダーロブ・ブッカー氏は、自著の「超カンタン アメリカ最強のFX理論」の中でNYボックス以外にもいろいろなトレード手法を公開しています。

中でも2トレ(2trendy)と呼ばれる手法は、2つのトレンドラインを用いた逆張り手法で、なかなかユニーク。
なかなかの高勝率を誇るライントレード手法なので、その基本ルールを理解して、使いこなしたいものです。

2トレ(2trendy)の基本ルール

2トレ(2trendy)は基本的に4時間足と1時間足を使います(勿論、これはNYボックス同様、自分でアレンジ可能です)。

まず4時間足でトレンドがはっきりしている相場を探し、トレンドラインを引きます。

2トレ(2trendy)ではこれをベースラインと呼びます。

トレンドラインを上手く引くコツ

トレンドラインの引き方は、人ぞれぞれで特徴が出てしまいますが、トレンドラインの引き方にはコツがあるので、初心者の方はぜひ以下の2点に気を付けてトレンドラインを引くように心がけましょう。

  1. 途中でトレンドラインとローソク足に触れないように、長いひげとひげを結ぶ
  2. できるだけ近くのひげとひげと結ぶ

以下、上記2点に気を付けて引いた4時間足でのトレンドライン(ベースライン)です。

2tre1

次に、1時間足に移り、1時間足で先ほど描写した4時間足でのベースラインを表示します。

2tre2

これはもしかするとFX業者の取引ツール次第ではできないかもしれませんが、その場合は、MT4とかフリーの取引ツールを使う必要があります。

まあ、おそらく、有名どころのFX業者の取引ツールなら大丈夫でしょう(多分)。

話を戻して、今度は、1時間足の中でもトレンドラインを引くのですが、重要なのはベースラインよりも傾斜が急なトレンドラインが引けるようなタイミングを探すことです。

2tre3

長期的な視野で見たトレンドラインよりも短期的な視野で見たトレンドラインのほうが傾斜が急になっていることが条件になります。要するにトレンドがますます強まってきている相場状況を探すわけです。

この条件が満たされない相場では、このトレード手法は使えませんので、エントリーを見送ることになります。

ちなみに、2トレでは、1時間足で引いたトレンドラインのことをエントリーラインと呼びます。

2トレ(2trendy)のエントリーポイントと利食い・損切りポイント

ローソク足がエントリーラインを明確に割り込んだ時がエントリーポイントになりますが、NYボックスと同様に、ローソク足の終値で割り込んだかどうかを判断
一度割り込んでもすぐに長いひげを残して引っ込んでしまう場合はエントリーは見送ります。

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利食いポイントは2つあって

  1. エントリーした時間にベースラインがあったところ
  2. ローソク足がベースラインと重なったところ

状況に応じてどちらでもOKですが、今回は1のほうはチャートの外側になってしまったので、2のところで利食いします。

また、損切りラインはエントリーポイントの直近の高値や安値が第1候補になります。

2tre5

上の画像の例では利食いは約70pips、損切りも70pipsでした。
場合によっては損小利大にはなりませんが、NYボックスもそうでしたが、ロブ・ブッカー氏はあまりその点は重要視していないようですね。

2トレは失敗すれば失敗するほど精度が上昇する!?

言うまでもなく、この2トレというトレード手法は順張りトレンドフォローではなく、トレンドに逆らう逆張りになります。

一般的に逆張りはハイリスク・ハイリターンであり、初心者は順張りトレンドフォローがおすすめ、と言われていますが、しかし、ロブ・ブッカー氏は「順張りでも逆張りでも負ける人は負ける」だそうです(実際そうですが)。

それに本人は2トレ=逆張りとは思っていない様子。

ボクは急激な動きが始まる一番最初の方でトレードに入りたいと思っているんだ。それが2トレなんだよ。

とのこと。

要するに逆張りか順張りかはどういった時間軸で見るかによるのであり、2トレはトレンドラインを割り込み行き過ぎた相場が収束し始めた最初のほうでエントリーしているから逆張りではなく順張りであるとの主張。

確かにそうとも言えるわけですが、要するに、あまり順張り・逆張りにこだわっていない、ということなのでしょう。

ちなみに、2トレは行き過ぎたトレンドが修正されるところを取りに行く手法なので、1回目のチャレンジで失敗した場合、更に行き過ぎが強まっているため、2回目はさらに勝ちやすくなり、2回目も損切りがついた場合、3回目はさらにうまくいきやすく、利食い幅も大きくなるそうです。

要するに、1回上手くいかなかったからやめる、というのは非常にもったないそうで、NYボックスの1日1取引とは全くことなる「勝つまでトレード」が基本になります。

勿論、あまりにも連敗が続くような場合は、どこかで諦めることも必要でしょうが、4時間足と1時間足でトレードしている場合、そう長い時間トレンドが1方向に続くのは余程のトレンド相場なので、全体的な流れ(日足などでチェック)が急激すぎる場合も2トレでのトレードは見送ったほうが良さそうです。

2トレ(2trendy)もカスタマイズ自在

また、NYボックス同様、2トレも自分流にカスタマイズして使うことが可能です。

  1. 取引通貨ペアを変えてみる
  2. 「4時間足と1時間足」を「15分足と1分足」に変えてみる
  3. 他のテクニカルツールを併用する

いろいろと考えられますね。

4時間足と1時間足では、なかなかエントリーポイントを探すのは、取引時間の限られたサラリーマンデイトレーダーなどには難しいですが、短い足でなら、デイトレにも応用可能なライントレード手法になり得ます。

  1. 1時間足で全体的な流れを把握
  2. 15分足でベースライン
  3. 5分足でエントリーライン

こういうやり方も有効です。

少し検証してみた感想ですが、単純なラインブレイク型の順張りトレードよりもベースラインでフィルターをかけている分精度は高いです。

だからこのまま使っても良いのですが、どんなトレード手法にも得意とする相場と苦手とする相場があります。

そういうトレード手法の癖をしっかり見極め、使いどころを間違わないためにも、バックテストなどで、いろいろと検証してから使ったほうが、より高勝率が期待できると思います。

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