スパンモデルの基本的なシグナルと使い方
スパンモデルは、スーパーボリンジャーと並んで、元ディーラーであるマーフィーさんこと柾木利彦氏自作のテクニカル指標です。
マーフィー人気もあってか、ヒロセ通商、マネーパートナーズ、FXプライムbyGMOなど、最近では、多くのFX業者が取引ツールにインジゲーターとして採用、表示できるようなっています。
スパンモデルの基本的な見方
スパンモデルは基本的に3本の線(先行スパン1、先行スパン2、遅行スパン)で成り立っています。
以下の画像では先行スパン1が青、先行スパン2が赤、遅行スパンが黄、で表示されています。
上の画像を見てもわかるように、スパンモデルは一目均衡表と非常によく似ています。
パクリとも「一目均衡表の応用」だとも、いろいろ言われていますが、特に著作権等で問題になっているわけではないので安心して使っても良いのですが、あまりにも似すぎている点を問題視し、採用を見送っているFX業者も多いようです。
スパンモデルと一目均衡表の違い
一目均衡表の計算式は一目均衡表の基本的な見方・使い方で解説してあるので、そちらを参照してください。
スパンモデルは、一目均衡表の転換線と基準線を非表示にし、先行スパンと先行スパン2を-26(日足だと26日前にずらして)表示にしたものになっています。
二つを並べてみると明らかですね。
計算式は、一目均衡表と同じで以下のようになります。
- 転換線:当日を含む(過去9日間の高値+安値)÷2
- 基準線:当日を含む(過去26日間の高値+安値)÷2
- 先行スパン1:(転換線+基準線)÷2
- 先行スパン2:(過去52日間の高値+安値)÷2
- 遅行スパン:当日の終値を当日を含む26日前の位置に記入
- 雲:先行スパン1と2で形成される抵抗帯
一目均衡表が転換線と基準線のゴールデンクロス、デッドクロスで売買判断をしていたのに対し、スパンモデルでは先行スパン1と先行スパン2のクロスでシグナルを見ます。
- 先行スパン1が先行スパン2を上回る:買いシグナル
- 先行スパン2が先行スパン1を上回る:売りシグナル
以下の2点のシグナルはスパンモデルでも同じようにみることができます。
- 一目均衡表でもあった雲を抵抗帯として見る
- 遅行スパンで売買タイミングを計る
ただし、マーフィーさんいわく「先行スパン1と先行スパン2のクロス」だけで十分、トレードのタイミングは計れるそうですが。
スパンモデルは複雑な一目均衡表の簡易表示板
合計5本ものラインを表示させて、いろいろと複雑だった一目均衡表に比べ、スパンモデルはずいぶんとすっきりしている感があります(テクニカル指標としての優劣は置いといて)。
マーフィーさんこと柾木利彦氏いわく「シンプル・イズ・ベスト」だとか。
マーフィーさんはスーパーボリンジャーで大きな流れを見て、スパンモデルでエントリーと決済のタイミングを計る、そうなので、セットで使うのが良いのでしょう。