FX業者のスリッページ詐欺とは?

FX業者の口コミなどをネットで検索してみると、スリッページに関する悪評が圧倒的に多いです。

特に低スプレッドをうたい文句にしているFX業者ほど、スリッページに関する悪評の割合が多く、いろいろなところで噂されています。

事実、筆者が以前使っていた某大手FX口座でも、指値の時は全く滑らないのに、逆指値の時だけよく滑って(設定値よりも不利なレートで)約定していました。

スリッページとは

スリッページ(Slippage)とは直訳すると、滑りとかズレを意味する言葉です。
そもそもスリッページとは、発注ボタンを押した時点の価格と、発注内容がFX業者のサーバーに届き約定した時点での価格の差のことを指します。

当然ながら、どんなに優秀なサーバーを誇っていても、システムの多少の遅延はどこのFX業者でも起こることであり、言ってしまえば、スリッページ自体は、別に悪でもなんでもありません。

問題は以下のような場合でしょう。

  1. こちらに不利な方向へだけ滑る
  2. スリッページが酷すぎて全く約定しない

1の場合、例えばドル円が下降気味の時など、100,20円で買い注文ボタンを押し、約定するまでに100,15円まで下がった場合。
この場合、多くのFX業者では、滑りなしで、そのまま100,20円で約定します。これはスリッページではありませんが、こちらが5pips損していることになります。

反対に100、20円で買い注文ボタンを押し、約定するまでに100,25円まで上がった場合。
この場合は100、25円で約定します。この場合のスリッページは5pipsで、これもプレーヤーが5pips損していることになります。

スリッページが本来の時間差によるシステムの遅延であるなら、前者の場合でも5銭滑って100,15円で約定することがあってもいいはず。
でも、そういったことはまず起こりません。
というか、筆者が以前使っていた某FX業者では「逆指値の時だけ3pipsほどスリッページします」と明言されていたほどです(実際きっちり逆指値の時だけ3pips必ず滑ってました笑)。

ちなみに2は論外ですね(笑)。
はっきり言ってその業者とはさっさとおさらばしたほうが良さそうです。

スリッページは仕方のないもの

実際投資家にとっての不利なスリッページだけが発生する現象は、ある意味、業界全体での暗黙の了解となりつつあります。
何故なら、そうしないとFX業者は利益が出せないから、です。
いまや、FX業者の提示するスプレッドは、ドル円で1銭を切るほどですが、インターバンクの提示スプレッドはもっと広いです。
顧客の注文をカバーすることは事実上不可能です。

マリーなど、顧客のオーダーをインターバンクに流さずにそのまま呑むことで、ある程度やりくりは可能でしょうが、それでも限界はあるでしょう。
FX業界は競争が激しく、他社よりも低スプレッドであることを強調しないと、ユーザーが離れていってしまいます。
なので、スプレッドを狭くする代わりに、スリッページも含めて実質の取引コストとしてしまおう、という流れがFX業者の間では常識化しつつあるように感じます。

筆者は、これはもうある程度仕方のないもので、多少のスリッページはやむを得ないもの、と割り切っています。
要は「スプレッド+スリッページ」が手数料だと思っておけば、別に腹も立ちません。

スリッページは詐欺ではない

ですが、前述したように、FX業者のスリッページ関する悪評や文句は後を絶ちません。
これはFXで負けた人が腹いせも手伝って、ネットの掲示板やQ&Aサイトとかで、文句を言いまくっているせいでしょう。

GMOクリック証券はスリッページ詐欺業者だ
DMM FXは最悪・悪質。スリッページがひどすぎる
YJFXはスリッページの幅を狭く設定すると全然約定しない

人気のある(多くの人が使っている)FX業者ほど、スリッページに関する悪評も多い傾向にあります(スリッページはマイナーなFX業者でもあるのですが)。

勿論、手数料なし&低スプレッドを宣伝文句にしておいて、初心者に口座を開設させておきながら、実際は結構な取引コストがかかるわけですから、誇大広告だと言われてもしかたのない部分もあるのでしょうが。

もういっそのこと、業界全体でスプレッドを広げてしまえばいいと思うのですが、なかなか各社足並みが揃わないようですね。

SBIFXトレードがおすすめ

ちなみに、スリッページは店頭FX取引だけでなく、取引所取引であるくりっく365や、インターバンク直結のNDD方式のFX業者でも普通にあります。株式投資でもそうですが、希望の値段で買えないほうが普通です。

ただし、くりっく365やNDD業者のスリッページは不利な方向だけでなく、投資家にとって有利な方法へも発生します。
このページを見て、店頭FX業界の透明性のなさに不信感を抱いた方は、くりっく365やNDD対応業者を選択するのも一つの手です。
手数料やスプレッドなど、それぞれメリット・デメリットがあるので、一概にどれが良いとは言えませんが、不信感を抱いたままでは、取引に集中できませんからね。

また、当サイトおススメのSBI FXトレードでは、プライスポリシーとして投資家にとって一方的に不利なスリッページが発生しないことなどを公式サイトで宣誓しています。

当社における2WAY注文は、お客様にとって最も有利な価格を採用する方式(最優良執行)であり、不利な約定は一切ございません。

また、SBIFXトレードは、スリッページの発生状況なども公式サイトで開示している、数少ない優良業者です。

スリッページが嫌な人はスプレッドの狭さだけでなく、SBIFXトレードのような信頼性の高さが売りの業者も、選択肢の一つとして考えてみるべきだと思います。

ストップ狩りやレート操作が気になる方におススメのFX業者

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