FXの取引方法は大きくわけて4種類

FXには、大きくわけて4種類の取引方法が存在します。
どんな取引スタイルを選ぶかで、当然戦略は違ってきますし、口座を開設すべきFX業者もそれぞれ向き不向きがあるため、事前にある程度知っておいたほうが良いでしょう。

スキャルピングは日給1万円のアルバイト?

まず、おそらく今日本のFXトレーダーに一番人気のあるトレードスタイルといっても良いのがスキャルピングというトレード手法です。
スキャルピングとは「皮をはぐ」という意味で、超短時間での売買で、薄い利益を皮をはぐように積み重ねていくスタイルからそう呼ばれています。

FXとは?で述べたように、例えばドル円相場は、1日に1円程度しか上下動しません。

仮に底で買って天井で売ることができたとしても、1枚(1万通貨)での取引なら利益は1万円にしかなりません。
しかも、底で買って天井で売ることができる確率は非常に低いため、実際はそれ以下になります。
おまけに、注文から決済まで1日近く待つ必要もあります。

そういうのに我慢できない、すぐにでも結果が欲しい、という人はスキャルピングという超短時間売買を選択する傾向にあります。

例えば、ドル円90,300で買い注文を入れたとします。そして、数秒後に90,350になったら即利食い(利益を確定させる決済注文)します。
この場合、5pipsしか抜けていないので、利益は1枚での取引なら500円になります。10枚での取引なら5000円、100枚での取引なら5万円ですね。

このように、スキャルパー(スキャルピング愛好者のことをこう呼ぶ)は、レバレッジをきかせて、大きな取引枚数で、短時間であっという間に利益を得たいと考える人が多いです。

あるいはポジションを保有したままだと、気になって夜も眠れない、といった気性の人もスキャルピングという取引方法は向いていると言えるかもしれません。

FXを始めてチャートを見ていると、時にチャートが激しく上下動する時がありますが、スキャルピングはそういった瞬間を見計らって、エントリーし、ともすれば数秒から十数秒、長くても数分以内に取引を終えるのが通常です。

当然、未来のレートを予測するというよりも、タイミングと反射神経が全てといってもよいやり方で、FXの取引手法の中でも最も投機的で刺激的と言えます。

一方で、リスクコントロールが非常に難しく、予想とは反対にレートが動いた場合、どこで損切りをするか、という判断が、最も難しいトレード手法だということもできます。

デイトレード

デイトレードは、1日で発注から注文までを終える取引スタイルのことです。
そういう意味ではスキャルピングもデイトレードの一種ですが、ここではスキャルピングとは区別して、買い(売り)エントリーから反対決済までの時間が、数十分から数時間のものを指して言います。

スキャルピングと同じように、すぐにでも結果が欲しい人、あるいは日をまたいでポジションを保有していたくない人などがこの取引手法を選ぶ傾向にあります。

スキャルピングが値動きの激しい時間帯でしかなかなか利益をあげづらいのに対し、デイトレは、いつどのような相場状況でも、先を読んでエントリーすることができるのが、利点です。

スキャルピングが1分足や5分足などを見て取引するのに対し、デイトレは、1時間足や4時間足などを見てトレードをする人が多いです。

FXは取引手数料、つまりスプレッドが狭いため、デイトレやスキャルピングのような短期売買が行いやすいのですが、リスクコントロールと言う点では、スキャルピングよりもデイトレのほうがやりやすく、かといって結果が出るまで、時間がかかりすぎるということもないため、初心者が為替相場に慣れるのには、最も適したやり方と言えるかもしれません。

長期トレード

デイトレなどの1日で取引を終える手法とは打って変わって、1週間、長い時だと数カ月や数年にわたってポジションを保有するようなトレードスタイルのことを長期トレードと言います(そのまんまですね笑)。

FXはスワップ金利で稼ぐこともできるで述べたように、FXには利鞘(インカムゲイン)を得るだけでなく、スワップ金利(キャピタルゲイン)で稼ぐ、という戦略もあります。
FXは外貨預金よりもコスト面などで有利なため、高金利通貨を保有し、スワップ金利目当てにFXを利用している人がこの取引スタイルを選ぶようです。

スイングトレード

FX4つ目の取引方法スイングトレードは、デイトレと長期トレードの間で、多くの場合、数日で取引を終えるスタイルのことです。

例えば、ドル円は1日に1円(100pips)程度しか動かない、と前述しましたが、では1か月だとどのくらい動くと思いますか?

実は多くの場合5円(500pips)も動きません

相場が急変するときには、ドル円も10円近く動く時もあるのですが、為替相場は、全体の7割がレンジ相場と呼ばれるように、同じところを行ったり来たりする場合がほとんどです。

なので、ドル円を購入(あるいは売り)し、1か月待ったところで、1か月後も、同じような場所で50pips程度の上下動を繰り返していることが多いわけです。1年で株価が30倍にもなったりする可能性がある株式取引とはこの点も大きく異なります。

スイングトレードとは、振り子のように同じところを行ったり来たりスイングする為替相場の特徴を見極めることで利益を最大化させることを目的とするトレード手法のことで、FXではこのスイングトレードこそが最も効率的との声が大きいです。

先ほど多くの場合数日で取引を終える、と書きましたが、スイングトレードは取引時間の長さによってそう呼ばれるのではなく、レンジ相場の下限で買い、上限で売り、を目指す取引手法のことなので、1日で取引を終える場合も勿論あります。

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