年利10%!トルコリラ投資の魅力と危険性

近年、高金利通貨としてトルコリラへの注目が集まっています。
取扱い通貨ペアにトルコリラ円を追加する業者も増え、トルコリラへの投資をプッシュしている模様。

豪ドルが高スワップではなくなったせいもあって、スワップ金利目的で長期投資をする人の間でもトルコリラへの関心は高まっているように感じます。

日本に住んでいるとトルコに関する情報はほとんど入ってこないせいもあって、個人的にはトルコリラへの投資は非常にリスクが高そうなイメージがあったのですが、調べてみると、勿論、そういったリスクも皆無ではありませんが、なるほど注目されるだけのことはある、と感じるようになりました。

スポンサーリンク

トルコリラ投資の魅力

トルコリラの最大の魅力はなんといっても高金利である、ということ。
高スワップ業者なら、トルコリラ円の1日のスワップポイントは100円以上のところもあり、年利に換算すると

  • レバレッジ1倍:9.55%相当
  • レバレッジ3倍:28.64% 相当
  • レバレッジ5倍:47.73% 相当

とかなり魅力的です(セントラル短資FX調べ)。

1000万円での投資なら、レバレッジ1倍でも100万円近くの利息が得られるわけですから、多くの人が注目するのも当然でしょう。

ただし、当然ながら、高金利にはそれなりの理由があり、大抵の場合は、高金利でないと外国人投資家に見向きもされないから、というものです。

トルコリラのリスク

トルコリラもそのご多分に漏れず、それなりにリスクはあるようです。

トルコはG20のメンバーにも数えられる主要新興国の一つで、2023年までに世界トップ10に入る経済大国にと期待されていた国ですが、2014年ごろから、トルコリラのレートは急激に下落。
現在、対米ドルでも、対円でも史上最安値圏にあります。

トルコ円のレート
turkish-lira-yen

これは国の政策として通貨安を推し進めてきたせいであり、そのためインフレ率は上昇。
現在、原油安の恩恵を受けながらもインフレ率の上昇が止まらない状態にあります。

また、トルコ経済の2大リスクと言われてきた経常赤字と多額の対外債務問題。

経常赤字の対GDP比率は主要新興国の中でも最大規模で、また短期対外債務(すぐに返さないといけない借金)の外貨準備(手持ちのお金)に対する比率も100%超と、経済状況は決して楽観視できる状態ではないようです。

トルコリラのリスク

  1. 2014年ごろから急激な通貨安
  2. 原油安にも拘わらずインフレ率は上昇中
  3. ロシアとの対立。中東情勢による地政学リスクも高い
  4. 経常赤字と対外債務の数値はやばめ

経済状況が決して良好とはいえないにも関わらず、それでもなおトルコが投資先として魅力的だと言われるのは、為替は最弱通貨決定戦とも言われるように、どこの国の経済も似たりよったりだから。

日本や欧州の経済が危機的状況にあるのは知っている人は多いと思いますが、結局アメリカや中国も格差が酷く、決して楽観視できる経済状態とはいません。

要するにどこの国も不景気、というのが今の世界経済の状態。
どこの国に投資するにしてもリスクは伴うことに変わりはありません。

とすれば、最も安全な国はどこか、リスクとリターンの比率を見て、最も投資に適した国はどこか、という議論になるのですが、リスクとリターンを両てんびんにかけた際、比較的リターンが期待できそう国。

それが新興国というわけです。

実際のトルコ経済は八方塞がり

確かに新興国への投資は魅力的ですが、しかしトルコの経済状況は、他の新興国(南アフリカ、ブラジル、インド、インドネシア)と比べても決して良好であるとは言えませんし、実際、トルコの経済的な明るいニュースは以下の2点くらいしか見かけません。

  1. 今後数年内にドイツの人口を上回る
  2. 複数の経済圏をつなぐ重要なパイプライン

まず1ですが、日本を始め、多くの国が人口減や少子高齢化時代に突入する最中、トルコは比較的、そういった問題が楽観視されている国です。欧州最大の人口を誇り、経済規模も最大であるドイツを今後数年内に追い抜く、ともされており、この点では確かに魅力的な投資先だと言えるかもしれません。

しかし、2は近年では評価が分かれているようです。
今までは、トルコは地理的に欧州や中東、ロシア、中央アジアの境に位置するため、複数の経済圏を繋ぐ重要なパイプラインとされていましたが、近年ではロシアとの対立やテロなどの中東情勢による地政学リスクの大きさのほうが指摘されるようになっています。

それに先ほど述べた経常赤字や対外債務に関する懸念も、現状は海外からの投資による資金流入により、支えられている状態ではありますが、海外からの資金流入の要因である高金利のメリットがなくなれば、再燃する可能性もあります。

  1. 景気の低迷から脱するには利下げが必要
  2. 利下げをするとインフレ懸念の高まりと更なる通貨安へ

このジレンマに挟まれる形にあるのが、トルコの現状であり、まさに八方ふさがり、と言えるような気がするのですが……。

トルコリラが依然として人気がある理由

このようにどちらかというとトルコには逆風が吹いているように感じる近年ですが、FX業界ではトルコリラ投資は依然として人気が高いように思います。

それは何故かと言えば、1つはやはりスワップ金利の高さ。

トルコ以外の新興国の通貨でFX業者で扱われているのはブラジルレアルくらい(しかもIGマーケット証券1社のみ)。

となればスワップ派の投資家にすればトルコリラを選ばざるを得ません。

円高の今は投資のチャンス?

そしてもう一つ、トルコリラ人気を支えている理由として、円高があげられます。

トルコリラ円のレートは歴史的にみて、かなり低い水準にあるのですが、これをチャンスと見ている投資家も多い模様。

仮に1リラ40円の時に1万通貨トルコリラ円のロングを持ったとすればレバレッジ1倍で40万円の投資。

これは万が一、トルコが経済破綻してトルコリラが紙くずになったとしても40万円の損失で済む、ということを意味します。

トルコが経済破綻する兆しは現状全くなく、更に人口増、経済的なパイプラインとしての重要性などを考慮に入れれば、今後もそういった心配は少ないと言えます。

それでいて現状、レバレッジ1倍ですら年利は9%相当とかなり美味しい状態。

加えて、現在、歴史的なリラ安円高水準にあるわけですしこれ以上下がる余地はあまりないとも言えます。

経済破綻はまずないだろうし、長期保有して、年利10%確保。仮に万が一あってもレバ1なら40万以下の損失でしかないから問題なし。しかも、リラ円のレートが2014年以前の水準に戻れば、2重に美味しい!

これがトルコリラに投資している人たちの考えのようです。

確かに、投資は皆が躊躇している時に先んじてするからこそ大きなリターンが期待できるわけですし、皆がこぞって投資をしているような場合は、大暴落が起きる(バブルが弾ける)前触れでもありますから、なるほど一理あるのかもしれませんね。

そういう意味では、トルコリラへの投資を始めるなら、今は結構なチャンスなのかもしれません。

トルコリラへの投資を始めるのにおススメの業者

ちなみに、トルコリラを扱っているFX業者はそんなに多くありませんが、もし始めるなら高スワップポイントでおなじみのセントラル短資FXなどがお勧めです。

セントラル短資FX公式サイト

セントラル短資FXはスプレッドがドル円1銭と広めですが、スイスフランショックの際でもレート配信を行っていた数少ない業者。
信頼性も抜群ですし、トルコリラ関連のニュースも豊富に用意されています。


これからFXを始める人におすすめの3社

  • DMM.com証券「DMM FX」
    DMM.com証券「DMM FX」は、GMOクリック証券「FXネオ」と並んで国内最大手の人気FX業者です。スプレッドは業界最狭水準、サポートも丁寧で親切。取引ツールも非常に使いやすく、いろいろなFX業者を渡り歩いてきましたが、結局DMMFXが一番使いやすかったです。
  • GMOクリック証券「FXネオ」
    GMOクリック証券の「FXネオ」は4年連続FX取引高世界第1位、預かり資産国内第1位の国内最大手のブローカーです。業界最狭水準のスプレッドに加え高スワップ、使いやすい取引ツールと初心者から上級者まであらゆるニーズに答えてくれます。口座開設に迷ったらここかDMMFXを選んでおくと間違いありません。
    >>GMOクリック証券とDMM.com証券の比較はこちら
  • SBIFX TRADE
    SBIグループのFX業者。信頼性の高さと業界最低水準の取引コスト、また最小取引単位が1通貨(必要証拠金5円程度)と少額から始められるので、初心者を中心に人気があります。また詳細ページでも書いていますが、ユーザーへの情報開示も積極的に行っているため、スリッページやストップ狩りなど、FX業界全体に不信感をお持ちの方に特におすすめ。

関連記事一覧

PAGE TOP ↑