トラリピの手数料は高すぎる?

FXの裏ワザとも言われ、多くの投資家に支持され続けているマネースクウェアジャパンのトラリピですが、ほとんどの人は口座開設後、2つの点で驚くことになると思います。

まず1つ目は、マネースクウェアジャパンが、ドル円スプレッド4銭という10年くらい前の水準を今も頑なに維持していること。近年の低スプレッド化が盛んなFX業界にあって時代錯誤も甚だしい…と言いたいところですが、実は他のFXシステムトレードサービスでもこのくらいのスプレッドはそんなに珍しくありません。

ただ、2つ目の手数料に関しては、正直閉口せざるを得ません。

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トラリピの実質取引コスト

実はマネースクウェアジャパンでは、FX売買に関して、手数料が課されます。

cost-traripi

南アフリカランド円以外の10通貨ペアでは

  • 1万通貨以上の取引の場合:1000通貨単位30円
  • 1万通貨未満の取引の場合:1000通貨単位50円

上記の分だけ、取引手数料を新規注文と決済注文で2回支払う必要があります。

これがどういうことかというと

  • 1万通貨での取引:手数料300×2=600円(スプレッド6銭相当)
  • 1000通貨での取引:手数料500円×2=1000円(スプレッド10銭相当)

ということです。

これは、ドル円を1万通貨で運用する場合、実質スプレッドは10銭であり、1000通貨で運用する場合、実質スプレッドが14銭になることを意味します。

公式では、トラリピは1000通貨での運用でトラップ幅(利食い幅50銭)を推奨しています。細かく500円の利食いを繰り返そう、みたいにアナウンスされています。

が、50銭の利食いに成功した場合、実際はスプレッドが14銭なので、実現益は360円に。

「さあトラリピでこれから毎日500円づつ小銭をゲットするぞ!」と意気込んで、マネースクウェアジャパンに口座を開設した初心者は、この事実に愕然とする場合が多いです。

トラリピの取引コストは高すぎるか?

多くの人は「マネースクウェアジャパンの取引手数料は高すぎる」と思っています。
ただ、最近まではトラリピで資金運用しようと思えば、マネースクウェアジャパンに口座を開設する必要がありました。
MT4でもできますが、初心者には敷居が高く、実質一択だったわけです。
だから、高すぎるとは思っても、我慢するしかなかったわけです。
これほどの手数料を支払ってでも、トラリピにはやる価値があったわけですね。

が、最近、外為オンラインのiサイクル注文のような、トラリピのパクリ?サービスが、他のFX業者から続々とリリースされ、状況が変わりつつあります。
中でもアイネット証券のループ・イフダンは、手数用が0円。

ほぼトラリピの上位互換といってもよいスペックです。

そのため、トラリピからループイフダンへと口座を移し替えるユーザーが後を絶たないようですが、筆者はこれは実は危険な兆候なように感じています。今後、ループ・イフダンで大きな損失を出すユーザーが続出するような気がしてなりません。

トラリピの手数料は決してマイナス要素だけではない?

筆者はトラリピの手数料の高さは、実はトラリピユーザーにとってプラスに働いていたのでは、と考えています。
理由はトラリピ特有のリスクコントロールの考え方にあります。

トラリピは、想定レンジを広げ、取引単位も最小限(1000通貨)、トラップ幅も広めにとることでしか、リスクを最小限に抑えることのできないトレード戦略です。
相場を常にレンジ相場であると広く捉え、余裕資金でもって、ほぼ毎日のように発生するであろう利益確定やスワップ金利で、含み損を相殺するのが、主な目的です。

言ってしまえば、お金持ちが「銀行に預けたり外貨預金するよりトラリピのほうが益回りが良い」という考えに基づいて行う長期資産運用方法であり、一攫千金を狙う投資手法では決してありません。

ローリスク・ローリターンであるがゆえに安定した資産運用が可能だったわけです。

今までは手数料の関係上、運用資金が乏しい投資家や、「短期間で大きく稼ぎたい」と思っているトレーダーには不向きあるいは手が出せませんでしたので、トラリピユーザー誰もが自然と、安定した資産運用ができていたわけです(トラリピで破産したという話は聞いたことがありません)。

が、ループイフダンのように手数料が0円の疑似サービスが現れた。
するとなるとどうなるか?

絶対に「短期間で大きく儲けよう」という輩が出てくることは容易に想像できます。少ない投資資金で、狭いレンジで、トラップ幅も狭めにする人が多くなりそうな予感がします。

実際にループイフダンで一番人気があるトラップの設定幅はドル円の15銭幅だそうです。
スプレッドが2銭なので、こういったスキャルピングも可能なのでしょう。

でも、考えてみてください。
トラップを15銭刻みで入れる場合と50銭刻みで入れる場合、どちらが運用資金が必要かは明らかです。少なくとも最悪の事態が起こった場合を想定したリスク管理を行う場合、前者は相当な運用資金が必要になってきます。

トラリピのリスク管理の理想形

スキャルピングは、短期的な視野でみると大きく儲かります。
トラリピやループイフダンでも、トラップ幅が狭いほうがリピート回数が増え、確定益もどんどん増えていって、さも儲かっているような感覚を得られやすいでしょう。

でも、その反面、いざという時、大損するリスクも高まるわけで、リスクコントロールに必要なお金が多くなります。
おそらく手数料の安さに惹かれてループイフダンへ移ったユーザーは、運用資金が少な目で、十分なリスク管理が行えていない人たちが多いと思われます。

要するにトラリピの特徴である「ローリスク・ローリターン」トレードが行われていない可能性が高いです。

もし、仮に今後、ドル円の大暴落が起こったら、どちらのユーザーが破綻を起こしやすいか。
筆者には一目瞭然のような気がします。

それに、必要な証拠金が大幅に増えるということは、益回りが少なくなることを意味します。
長期投資において何よりも重要な益回りが減っては、あまり意味がない気がしませんか?

勿論、手数料が安いほう(アイネット証券)で、格安手数料の恩恵を受けつつ、リスク管理もしっかり行うのがベストであるのは言うまでもありませんが。

ループ・イフダンとトラリピの比較


これからリピート系自動売買を始めてみたい方へ

  • マネースクウェアジャパン
    いろんな業者から疑似サービスが出るようになったトラリピ系自動売買サービスですが、やはり本家本元のM2Jが1番自由度が高くいろんな戦略が立てられます。手数料は1番高いですが、長期投資なら手数料はあまり気になりませんし、1番利用者数も多い老舗なので信頼度も高いです。
  • 外為オンライン「iサイクル注文」
    想定レンジを自動で判別してくれる「iサイクル注文」とトラリピと同じように自分で設定する必要のある「サイクル注文」の2種類から選べます。複雑な設定が面倒な方は「iサイクル注文」、トラリピのように自分でいろいろ設定を変更したいと言う方はサイクル注文、と使い分けが可能です。
  • シストレi-NET
    圧倒的な取引コストの安さで、トラリピ系サービスの中で一躍注目集めているのがアイネット証券です。スワップポイントも最高水準ですが、NZドルやトルコリラなど高金利通貨がないのが痛いところ。

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