トラリピ(トラップリピートイフダン)の特徴とデメリット

トラリピ(トラップリピートイフダンの略)とは、M2J(マネースクウェアジャパンの略)が特許を持つ、サイクル注文タイプの自動売買ツールのことです。マネースクウェアジャパン=トラリピと言ってもいいほど、FX業界では有名かつ老舗。

一昔前までは、サイクル注文(後述)タイプの自動売買ツールは、トラリピ以外ありませんでしたが、そのあまりの人気からか、最近では他の業者も似たようなものを提供するようになっています。

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トラリピの特徴をわかりやすく解説

トラリピを説明するのは、少し難しく、公式サイトを見ても、あまりぱっとしない方は多いかも知れません。なので、ここでできる限りわかりやすく解説してみたいと思います。

ちなみに、公式サイトには以下のような動画が用意されているので、そちらを見てもらうのも良いかもしれません。

http://www.jikiden.info/m2j/movie_toraripi_kiso/

トラリピは3つのステップからなっている

まずトラリピを理解するためにステップ1として、イフダン注文があります。

イフダン注文とは、新規と決済をセットで予約しておく注文方法のこと。
例えば現在、ドル円が110円だったとします。
この時に「これが109円まで下がったら買って(新規注文)、再度110円まで上がったら利食い(決済注文)」という予約をいれる場合、イフダン注文という機能を使います(イフダン注文はどこのFX業者でも使えます)。

これがトラリピの基本となります。

イフダン注文を繰り返し=リピートイフダン注文

ステップ2として、イフダン注文を繰り返します(リピート注文)。

例えば、ドル円が109円から110円の間で行ったり来たりしていた場合。
109円で買って110円で売る。
また、109円まだ下がってきたら、再度109円で買って110円で売る。

ドル円が109円と110円の間でレンジ相場を形成している間、このリピート注文を繰り返します。

これをリピートイフダン注文と呼びます。
簡単でシンプルな自動売買ですが、自分の手でやるには、絶えず相場をチェックしていなければならないため、サラリーマンや専業主婦等の副業トレーダーにはまず不可能。専業トレーダーでも、取引画面と絶えず向き合うのは、そうとう目が疲れるので、自動でやってくれるのは結構助かります。

リピートイフダン(罠)を相場全体に張り巡らせる

上の例ではドル円が109円から110円の狭い範囲でのレンジ相場で説明しましたが、実際は、1円間隔で、均等に何度も往復してくれるほど相場は単純な動きはしてくれません。

こういう場合、リピートイフダン注文を罠を張るように相場全体に仕掛けます。これがステップ3。
例えば、ドル円が110円から120円の間で上がったり下がったりを繰り返している場合、以下のようにリピートイフダン注文を仕掛けます。

110円で買って111円で売る
111円で買って112円で売る
112円で買って113円で売る
113円で買って114円で売る
114円で買って115円で売る
115円で買って116円で売る
116円で買って117円で売る
117円で買って118円で売る
118円で買って119円で売る
119円で買って120円で売る

今回は話を簡単にするため、利食いを1円幅に設定しましたが、これがトラップリピートイフダン注文、略してトラリピというトレード手法の概要です。
勿論、トラップを仕掛ける値や間隔はいろいろ変更できますが、簡単に言うと、こういうふうになります。
公式サイトでは罠を仕掛ける推奨間隔を50pipsとしていますが、このように大きく狙わず、こまめに利確。これがトラリピの基本です。

traprepeatif

トラリピがはまった時のリターンはすごい!

トラリピがどれくらい儲かる可能性があるか、というと、例えば、ドル円が110円から120円にまで上昇した局面で考えます。

仮にドル円が110円から115円の間で行ったり来たりを繰り返し(5往復)、112円まで下がって今度は116円まで一気に上昇、116円から117円の間で8往復した後、117円から120円まで上昇となった、と仮定した場合、100pips×(5×5+4+1×8+3)=4000pipsの利益になります。

これは底で買って天井で売る。
つまり、110円で買って120円で売った場合の利益1000pipsの4倍になります。

底で買って天井で売ることを目指すよりも、短い時間足での高安をこまめに拾っていったほうが、期待できる最大利益は増える、という為替相場の基本的な考えに基づいています。

トラリピってナンピンに似てない?

ここまで読んで「あれ?トラリピってナンピンに似てる?」と思った方は鋭いです。
そうです。トラリピは予想と反対に動いた場合、非常にナンピンに似た手法になります。

トラリピの場合は110円で購入したドル円が先ほどとは逆に100円まで下がってしまった場合。

110円でドル円購入(マイナス10円)
109円でドル円購入(マイナス9円)
108円でドル円購入(マイナス8円)
107円でドル円購入(マイナス7円)
106円でドル円購入(マイナス6円)
105円でドル円購入(マイナス5円)
104円でドル円購入(マイナス4円)
103円でドル円購入(マイナス3円)
102円でドル円購入(マイナス2円)
101円でドル円購入(マイナス1円)

合計55円分の損失になります。これはナンピンの場合も同じですね。

しかし相場は一直線に下落(あるいは上昇)することはほとんどありません。途中で踊り場(レンジ)を挟む場合がほとんどです。
以下の画像でも、途中、赤線の間で5往復しています。

traprepeatifdone1

仮にドル円が120円から110円まで下がる間、118円から117円の間で5往復、116円から114円の間で4往復、114円から110円の間で5往復くらいしていた場合。

トラリピの場合はこまめに利食いするので、途中で何度か利益確定注文を出していることになります。
上記の場合だと1×5+2×4+4×5=33円分、もう既に利益確定済み、ということになります。
つまり損失の合計は55円-33円=22円分の含み損、半分以上も損失が軽減されているのがわかってもらえると思います。

基本的にトラリピは損切りしない

ここまで読んで鋭い人はもう気づいたことでしょう。
そうです。基本的にトラリピのプレーヤーに損切りの概念は存在しません。
勿論、設定はできますし、最悪の場合、損切りすることもあるでしょう。

トラリピ「損切りあり」は破産確率100%

ただし、それは最悪の場合であって、トラリピの性質上、その最悪の場合は、つまりFXからの退場を意味する場合になる可能性が大です。

  1. トラリピとは基本的に損切りしない
  2. 底で買って天井で売るのではなく、高安を細かく拾って利確することで利益を最大化することが可能
  3. 為替相場の7割を占めると言われるレンジ相場に最も強い
  4. ナンピンと似ているが、ナンピンよりもリスクは少なくなる可能性が高い

想定通り動けば、底で買って天井で売るよりも利益が多くなり、想定とは逆に動いても、損切りはせずに、こまめに利確することで、強制ロスカットを避け、相場が再びレンジに落ち着くのを待つ。

これがトラリピの基本戦略になります。

ちなみに、買い注文限定のトラリピの場合、当然、スワップ金利も付きますから、トルコリラやオーストラリアドルなど高金利通貨でトラリピをやると、余程の大暴落でもない限り、強制ロスカットにはなりません。
勿論、1つのポジションを小さめにすることが大前提ですが。

先ほどもちらっと触れましたが、トラリピでは1000通貨での運用、50pips間隔でトラップを張るのが、基本のようで、公式でも推奨されています。

トラップにひっかかるたびに毎日のように500円づつリカクされていき、高金利通貨ならスワップ金利も結構期待でき、おまけに余裕資金で行っている場合、耐久力もあってなかなか土俵を割らない。

そんなトレード方法ですから、当然、長期運用向けだということもお分かりいただけると思います。

トラリピ最大のデメリット

以上、トラリピの特徴をまとめましたが、なるほど、人気があるだけあって、なかなか面白そうに感じる人は多いのではないでしょうか。
自動売買なので楽ちんですし、取引画面とのにらめっこに疲れた人には、非常に魅力的に感じるかもしれません。

が、どんなトレード方法にもデメリットはあって、トラリピ最大のデメリットは、言うまでもなく、前述した最悪の場合が起こった場合にあります。
つまり、未曽有の大大大暴落が起こった場合。

今現在のところ、マネースクウェアジャパンの口座開設数は増加の一途を辿っていますから、トラリピの根幹を破壊してしまうような大暴落は未だ起こってはいません。

ただ、未来のことは誰にも分りません。今後起こる可能性はあります。

それが怖いと思うか「そんなのあと100年は起こらないよ!」と楽観的になれるか。

この辺りの感じ方でトラリピの評価は180度変わるのではないでしょうか。

ちなみに筆者は「怖い」と思ってしまうタイプです。眠れなくなるタイプです(笑)。
だからやらない。どんなに「トラリピで儲けた」という声を他の人から聴いても絶対やりません。

ただ、100年に一度の金融危機と言われたサブプライムローンショックや、リーマンショックですら耐えたのですから、今後も全く問題ないのかもしれません。
実際、検証してみると、リスク管理をしっかりとやっていれば、トラリピで破産してしまう可能性は非常に小さいです。

トラリピのリスク管理の理想形

怖いと思う人は、もっとリスクが限定された自動売買(あるいは裁量トレード)をしたほうが良いのは言うまでもありません。
勿論、この場合、リターンも相当限定されます(最悪、全く儲からりません)。
ただ、絶対大丈夫だと思う人は、筆者は止めませんので(笑)、どうぞ、トラリピの世界に足を踏み入れてください。

トラリピは、システムは単純ですが、それゆえに奥が深いです。
設定(利食い幅やトラップの間隔、想定レンジ)や戦略次第で、いろいろやりようがあります。

ミラートレーダーのように完全他人任せは嫌。でもアルゴリズムトレードのように複雑すぎるのも面倒で嫌。
そういう人にとって、トラリピは非常に使いようのあるトレードツールだと思います。

デモ口座もあるので、興味のある方はぜひ一度試してみてください。

マネースクウェアジャパン「トラリピ」公式サイト


これからリピート系自動売買を始めてみたい方へ

  • マネースクウェアジャパン
    いろんな業者から疑似サービスが出るようになったトラリピ系自動売買サービスですが、やはり本家本元のM2Jが1番自由度が高くいろんな戦略が立てられます。手数料は1番高いですが、長期投資なら手数料はあまり気になりませんし、1番利用者数も多い老舗なので信頼度も高いです。
  • 外為オンライン「iサイクル注文」
    想定レンジを自動で判別してくれる「iサイクル注文」とトラリピと同じように自分で設定する必要のある「サイクル注文」の2種類から選べます。複雑な設定が面倒な方は「iサイクル注文」、トラリピのように自分でいろいろ設定を変更したいと言う方はサイクル注文、と使い分けが可能です。
  • シストレi-NET
    圧倒的な取引コストの安さで、トラリピ系サービスの中で一躍注目集めているのがアイネット証券です。スワップポイントも最高水準ですが、NZドルやトルコリラなど高金利通貨がないのが痛いところ。

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