移動平均線(SMAとEMAとWMA)~一番使いやすいのはどれ?

移動平均線は、初心者でも視覚的に簡単にトレンド把握ができるツールとして非常に優れていますが、パラメーターの設定の仕方(何本前までさかのぼって平均を取るか)によって、それぞれ微妙に異なった表示になり、チャートポイントも変わってきます。

また、計算のしかたによっても主に3種類の移動平均線があります。

  1. 単純移動平均線(SMA、Simple Moving Averageの略」
  2. 指数平滑移動平均線(EMA、exponential Moving Averageの略)
  3. 加重移動平均線(WMA、Weighted Moving Averageの略)

それぞれ算出方法が違い、特徴も違うので、自分の投資手法とどれが一番相性が良いのかを見極めて使う必要があります。

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移動平均線の「平均値」算出方法

通常、移動平均線と言えば、単純移動平均線のことを言います。

単純移動平均線の平均値の算出方法は、例えば、過去5日間の終値を100円、99円、98円、97円、96円とした場合。

(100+99+98+97+96)÷5=98

として平均値を算出します。

その日その日の平均値を線で結んだものを移動平均線(この場合は単純移動平均線)と呼びます。

単純(シンプル)だからSimple Moving Average、略してSMA。わかりやすいですね。

ちなみに「過去5日間の平均値」と書きましたが、これは日足チャートを使う場合のことで、FXでよく使われる時間足、分足チャートの場合は当然、過去5本のローソク足の平均値のことを意味します(この場合でも5日移動平均線と呼びます)。

移動平均線の弱点

単純移動平均線には直近の値動きに対して反応が鈍いという欠点があります。

例えばよく使われる20日移動平均線の場合、SMA方式の場合だと、20日前の平均値と1日前の平均値を同じ価値のあるものとして計算しているわけですから、そうなるのはある意味当然と言えます。

指数平滑移動平均線とは

そこで「もっと直近の値動きを重視したほうがより精度の高い移動平均線が作れるはず」という考え方のもとに使用されるようになったのが
指数平滑移動平均線(EMA、exponential Moving Averageの略)。
ちなみにExpotentialとは数学でいうところの指数関数を意味します。

EMAの平均値の算出方法はSMAとは違い、直近の終値にかなりの比重を置いて算出します。

指数平滑移動平均(n日)の計算式

「(当日の終値)×α+(前日のEMA)×(期間n-1)」÷「n+1」

どのくらいの比重を置くかという値を平滑定数αと呼び、通常は2で計算します。

上の計算式、はっきり言って非常にややこしいです(笑)。
理解したとしても、FXトレードで利益を上げられるかどうかとは全く関係がないですし。

ただ、前述した例(過去5日間の終値がを100円、99円、98円、97円、96円)をこの計算式に当てはめると、以下のようになり、かなり理解しやすくなると思います。

(100+99+98+97+96+96)÷6=97,666

要するに当日のレートだけを2回足して平均値を算出している、というわけですね。

SMAとEMAのチャート上での表示の違いは以下の図を見てもらえるとよくわかると思います。

sma_ema

赤のラインが20日SMA、青のラインが20日EMAです。

青のライン(EMA)のほうが、値動きに対して敏感に反応しているのが理解してもらえるのではないでしょうか。

一般にトレード上級者は、SMAよりもEMAを好む人が多いと言われていますが、経験的に、EMAのほうがSMAよりも売買シグナルとして「見やすい、使いやすい」と感じているからなのでしょう。

加重移動平均線とは?

直近の値動きに対して反応が鈍い、というSMAの欠点を補うためにEMAが使われるようになったわけですが、EMAの他にも、直近の価格に比重をおいて算出する移動平均線があります。

それが最初に述べた3つ目の加重移動平均線(WMA、Weighted Moving Averageの略)。Weightedの意味は直訳すると「加重した」でそのまんまですね(笑)。

加重移動平均線WMAの算出方法は、同様に上の例(過去5日間の終値がを100円、99円、98円、97円、96円)を用いると以下のようになります。
SMAとの違いがわかりやすいよう、並べて表示します。

SMA:(100+99+98+97+96)÷5=98
WMA:(100×1+99×2+98×3+97×4+96×5)÷(1+2+3+4+5)=97,333

直近の価格になればなるほど、1倍、2倍、3倍……と比重を重くしていきます。

先ほどのSMAとEMAの画像にWMA(黄色のライン)を加えると以下のようになります。

sma_ema_wma

上の図を見てもわかるように、WMAは、ボラティリティが徐々に上昇し、相場一方向に向けて徐々に動いていくような時にはEMAよりも反応が強く現れる場合もあります。

が、EMAと比べて、2日前、3日前…の価格にも比重を置いているため、トレンドの急激な変換時、例えば上昇トレンドから下降トレンドに転じる際などには上昇トレンド時の価格が平均値に重く反映されてしまっているため、EMAよりも反応が鈍くなってしまいます。

急激なトレンドの変化には(EMAよりも)鈍感、というわけですね。

そのためか、あまり使っているトレーダーは多くないようです。

実際、どの移動平均線を使うかは、個人的な好みの問題なのでしょうが、現実的には、「一番バランスが取れている」とされる、指数平滑移動平均線(EMA)が、多くのトレーダー(特に上級者)に支持されているようで、「多くのトレーダーが使っているテクニカル指標こそが、最も予想的中率が高い」という相場の法則に従うなら、移動平均線はEMAを使用するのが無難だと言えるのでしょう。


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