約定力とサーバーの安定度でFX業者を比較

FX業者の中には、約定力という言葉でPRしている業者もあります。スプレッドはトップクラスというわけではない業者に多く、スリッページを含めれば「実質の取引コストは、低スプレッド業者よりもうちのほうが上である」といった具体にです。

約定力は、業者のサーバーの強さや安定度と関係があるため、スリッページが発生しにくいという利点がありますが、実はデメリットも存在します。

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約定力が高いとは?

約定力の高い業者として最も有名なマネーパートナーズの公式サイトには約定力について以下のように記されています。

約定力とは、スリッページや約定拒否が発生せずに、お客様の意図するタイミングと価格での取引ができる力を指します。

トレーダーが注文ボタンを押した後、その注文が業者のサーバーに届くまでにはコンマ何秒かの時間的なずれが生じるのが普通で、その時間的なずれの間にレートが変わってしまうことも少なくないことから、ほぼ全てのFX業者では価格の滑り(スリッページ)が発生します。

例:100.53で注文したのに100.54で約定してしまう(スリッページ1銭)

だからFX取引の実質の手数料は「スプレッド+スリッページ」なのですが、マネパ(マネーパートナーズの愛称)ではこのスリッページが一切発生しない、というわけです。

  • マネパ:ドル円スプレッド0.5銭
  • G社:ドル円スプレッド0.3銭+スリッページ1銭

要するに、マネーパートナーズはスプレッドの狭さでは負けているけれど、実際の取引コストでは負けていません、ということをアピールしたいわけですね。

実際に筆者はマネパに口座を開設し、利用していた時期がありますが、本当に約定力は見事の一言で、2000年以降でドル円レートが最も変動した日と言われる2008年10月24日ですら、一時サーバーがダウンしそうになりかけましたが(1分間に1円以上は動きました)、きっちりと狙った値段で約定し、一儲けさせてもらった思い出があります。

サーバーの強さを売りにするだけのことはあると思います。

約定力が高いとアピールしている業者

公式サイトで約定力の高さをアピールしているFX業者は、多数ありますが、国内業者では以下の4社が有名でしょう。
ちなみにJFXマトリックストレーダーはヒロセ通商のグループ会社で条件はほぼ同じなので省きました。

以下の表ではスプレッドはドル円の原則固定スプレッド(場合によっては変動する)、約定力の%については公式サイトから引用しています。

業者名約定力スプレッド
マネーパートナーズ100%0.5銭原則固定
FXプライムbyGMO100%0.6銭原則固定
ヒロセ通商99,9%0.3銭原則固定
OANDA JAPAN表記なし0.4銭原則固定

FXプライムbyGMOは、特にアピールしているというほどでもないのですが、8年連続サーバーダウンなしの実績がありますので、含めさせてもらっています。

約定力の高い業者の共通点

約定力が高い業者の共通点としては、上記のマネパやFXプライムbyGMOのように、サーバーの強さや安定度があげられます。

通常のFX業者では、成行注文の際、許容スリッページを設定できるようになっていて、例えば許容スリッページを0.5銭に設定していた場合、それを超えて価格の滑りが生じた場合は約定しません。

不利なレートで約定しないよう、自分で設定できるようになっているわけです。

が、約定力100%を掲げるマネパとFXプライムbyGMOの取引ツールには、許容スリッページの設定項目はありません。
一切滑らないわけですから必要ない、というわけですね。

ただし、約定力の定義には、各社違いがあるようで、例えばヒロセ通商は、非常にスリッページが大きいという口コミをよく見かけます。
マネパの定義では「約定力とは、スリッページや約定拒否が発生せずに、お客様の意図するタイミングと価格での取引ができる力」のことですが、口コミが本当なら、ヒロセ通商の約定力の定義はマネパとは全く違うのでしょうね。

また海外業者のOANDAジャパンでは、取引ツールに許容スリッページを設定する項目があります。
こちらもマネパの定義とは違うようです。

約定力が必要なのはスキャルピングプレーヤーだけ

前述したように、私は以前マネーパートナーズを愛用していたのですが、今は使っていません。理由は、スキャルピングをするのでなければ、1,2銭の価格のずれはほとんど誤差なので、スプレッドの狭さや約定力は全くと言っていいほど関係ないからです。

おまけにマネーパートナーズはスキャルピング禁止業者です。つまり強い約定力も全く意味がない(笑)。

ちなみに当時、マネパではレート寄せというものもあったようです。

レート寄せとは、レート操作の一種でボラティリティを小さく見せるというもの。

例えば、A社のレートが

100.55→100,60→100.55

という動きを見せているにも関わらずマネパでは

100.55→100,58→100.55

といったような配信レートになっている時間帯があり、要するにスキャルピングがしにくいようになっていたわけです。

「約定力が売り=スキャルピングに有利」であるような印象操作を行っていたにも関わらず実際は「スキャルピングで勝ちにくい」よう裏でレート操作を行っていた。

この噂が本当かどうかは確認できませんでしたが、とにかくこのことで不信感を抱いた私はマネパから他の業者へと移ったわけです。

サーバーが強いに越したことはない

というわけで、サーバーの強さとか約定力等は、スキャルピングプレーヤーでないならあまり関係ありませんが、完全に無視してよい、というわけではありません。

デイトレでもスイングでも、スリッページはなるべく発生しないほうが良いわけで、しかもスイスフランショックのような大変動の際には、サーバーの強さも安定して配信レートが配信できるか否かに大きく関係することは間違いありません。

レートが激しく動いているようなボラティリティの大きな相場状況は、はっきり言って初心者向きではありませんが、うまく乗りこなすことができれば、一儲けの大チャンスでもあります。

そういった時に自分の使っているFX業者のサーバーがダウンしてしまったら。
その結果、意図しないレートで約定したり、ロスカットされてしまったら。

そう考えると、サーバーの強さも業者選びの重要な要素だと思います。

勿論、サーバーの強さや約定力をアピールしている業者が、実際に約定力が高いとは言えませんが、しかし、そういった業者のほうが、その業者のその後の信用がかかっている以上、相場の大変動時でも安定したレートを配信できるよう普段から力を入れている傾向が強いと思われます。


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