FXの本当の手数料と隠れ取引コスト

FXが株式取引よりも人気がある理由には、24時間取引可能であることや、いろいろな取引サービス(バイナリ―オプションやシステムトレードなど)が用意されている点などがあげられますが、もう一つ、取引コスト、つまり手数料が安い、という点も見逃せません。

FXの実質的な手数料

FXは業者によっては手数料無料、と書かれている場合がありますが、実質的には手数料は無料ではありません。
それは為替取引にはスプレッドと呼ばれるものが存在するからです。

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スプレッドとは?

スプレッドとは、spreadと書いて「広がり」を意味します。
為替取引のスプレッドの場合、買い価格と売り価格の間の差を指してそう呼びます。

以下の画像をご覧ください。

spread

上記の画像は、実際の取引画面の中から、ユーロドル、ドル円、ポンド・ドル、豪ドル・米ドル、ポンド円の5通貨ペアの表示画面を抜き取ったものです。

ASKというのは為替用語で買いの値段、BIDというのは売りの値段を意味するのですが、いずれの通貨ペアも買値ASKと売値BIDが全く同じでないことが画像から見て取れると思います。

上記の画像における、買値と売値の差(ASK-BID)こそがFXでのスプレッドと呼ばれるものです。

これは、例えば、上の画像の通りの買い値(ASK114.373円)でドル円1万通貨のロングポジションを保有した場合、ドル円のスプレッドが0.4銭であることから、決済する際の判定レートはBID(114.369円)になる、ということを意味します。

要するに、ポジションを持った瞬間(ASKボタンを押した時点)、コンマ0秒で売り決済(BIDボタンを押す)をした場合、0.4銭×1万通貨=40円分の損失が発生したことになるというわけです(コンマ0秒は実際には不可能ですが笑)。

ポジションを保有した瞬間からスプレッド分の損失が発生している。
これがスプレッドがFXの手数料と呼ばれる理由というわけです。

FXは低スプレッド業者を選ぶのが有利?

上記のスプレッドですが、実は、FX業者によって、結構大きな差があります。また、時期、あるいは時間によっても広がったり、狭まったりするため、必ずしも一定しているわけでもありません(FX業者ではこれを原則固定スプレッドと呼んでいます)。

スプレッド×取引通貨の枚数が実質的な手数料となる以上、投資家としては、できるだけ低スプレッドを提供しているFX会社を選んだほうが良い、と考えるのが常識的であり、多くのFXトレーダーがそうしています。

が、取引スタイルによってはそうでもない、というのが本当のところなので要注意。

例えば、値動きが激しい時、大抵のFX業者では、注文ボタンを押した時の値段よりも、いくらか値段が滑る、といったことが発生します(この滑りのことをスリッページと呼びます)。
ドル円の買い注文を100,13で押したのに、注文履歴を見ると、100,14になっている、という具合です。

買いの場合は、できるだけ安く買いたいのに、この場合、1銭分も不利な値段で約定してしまっているわけですから、投資家としては心中穏やかではいられません。

必ずしも常にこちら側にとって不利な条件でスリッページが発生するわけではありませんが、仮に買い注文と売り決済時、2度、不利な方向にスリッページ1銭分ずつが発生した場合、スプレッド0,3銭を加えて2,3銭の損失が、ポジションを持った瞬間から既に生まれていることになります。

スリッページはFXの隠れ手数料

提供されるスプレッドはFX業者によって違う、と書きましたが、実はこのスリッページもFX業者によって大きな差が存在します。
FX業者にはスリッページなしの業者とスリッページはあるが、許容スリッページを自分で設定できる業者の2種類あるのですが、後者の場合、許容スリッページを0に設定すると、まず約定しません(注文が通ることを約定と言います)。

低スプレッドをうたっていながら、スリッページや約定拒否が多発する
そういうFX会社がこの業界には、非常に多いです。

1銭程度のスリッページは1枚での取引の場合はたったの100円のマイナスなので、大きく利鞘を狙う場合には、あまり関係はありません。
が、スキャルピングなど、小さく利鞘を稼いでいく投資手法を用いている人にとって、スリッページと約定拒否ほど鬱陶しいものはありません。

多少提供スプレッドが他社より広くてもスリッページなし&約定拒否なしの業者のほうが良い。

そういうふうに考えるFXトレーダーが多数存在するのはそういった理由であり、口座を開設する際には、自分の投資手法に応じて、最適な業者を選ぶよう心がける必要があります。

ちなみにスプレッドの単位は、円とペアになっている通貨ペア(ドル円、ユーロ円など)をクロス円通貨と呼ぶのですが、クロス円の場合、「銭」という単位が使えます。
が、ユーロドル、ポンドドルのような(ストレート通貨と呼ぶ)の場合は、1ドル=○○ユーロ、といった表示になるため、銭という単位は使えません。

通常、為替の世界ではドルが中心となるため、通貨の最小単位にはPips(ピップス)というものが使われます。

スプレッド1銭とは、通常の呼び方だと、スプレッド1pipsとなることも覚えておいてください。


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