オーストラリア(豪)ドル円の為替変動リスクと今後の見通し

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豪ドルは、相次ぐ政策金利の引き下げにより、今や高金利通貨とは呼べなくなってしまいましたが、人気は未だに健在。
多くのFXトレーダーが、豪ドルが再び高金利通貨として復活するのを望み、豪ドルの今後の展望に注目していると思います。

いろいろなサイトやブログに豪ドルの今後の見通しについて書いてありますが、いまいちわかりにくいと感じている人も多いと思いますので、わかりやすく簡潔に要点だけをまとめてみました。

豪ドルの為替変動要因

豪ドルの高安に影響を与える要因は大きく分けて4つのキーワードに分けることができます。

  1. 世界経済の動向
  2. 資源価格
  3. 政策金利
  4. オーストラリア国内の景気

順に見ていきます。

世界経済(特にアメリカ・中国)の景気の敏感に反応

オーストラリアは主要輸出産品が石炭・鉄鉱石の典型的な資源国です。
その他にも、コアラやカンガルーをはじめとしたオーストラリアでしか見ることのできない動物も多く、個人観光旅行の定番国でもあります。

世界の景気が悪化すると、言うまでもなく、それらの売り上げに影響を及ぼすため、世界経済の景況感には、為替、株価ともに敏感に反応します。

例えば、2008年8月のリーマン・ショック以降の世界金融危機時において、豪ドル円も大幅に下落しました。
105円近辺から54.970の史上最安値を記録するまで、さまに一直線。その様子はすさまじいの一言でした。

リーマンショック以前の豪ドルの政策金利は7.25%であり、オーストラリアが日本人にとって身近かつ経済的にも比較的安定していることから、豪ドル円は、円キャリートレードの最先端に位置していたため、世界中の投資家に与えたインパクトはすさまじく、その巻き戻しもあって、1ヵ月で約50円も下落してしまいました。

最近はもうすっかり過去の出来事のようになってしまっていますが、当時からFXをやっていた筆者にとってはまだつい数年前の出来事のように感じられます。

話がそれましたので、もとに戻しますと、豪ドル円はその後は、世界経済の回復とともに急ピッチで値を上げていき、2013年には早くもリーマンショック以前の水準にまで値を戻しています。

が、2015年以降の中国経済の景気後退(3度のチャイナショック)、原油価格の低下による世界規模でのインフレ率の低下により、再び下落トレンドへ移行しています。

この例からもオーストラリアという国は、資源を他国に売ってお金を稼ぐいわば輸出国であるがゆえに他国の景気の影響をもろに受ける国であることが窺えます。

資源価格の変動にはあまり影響を受けない?

前述したように、オーストラリアは資源国であり、主要な輸出品は石炭や鉄鉱石であるため、これらの商品価格の変動にも影響を受けます。

といっても、石炭や鉄鉱石の商品価格のリアルタイムでの変動は、個人投資家にとって調べることはなかなか困難ですが、が、実はそれほどチェックする必要性もありません。

商品(コモディティ―)の価格変動については、ネットで調べればいくつかのサイトに載っていたりしますが、それらを見てもらえればわかると思いますが豪ドルにほとんど影響を与えていません。

というのも鉄鉱石や石炭は、それほどメジャーな投資商品ではなく、投機筋による影響もほとんど受けないため、それほど極端な価格変動が起こりにくいからです。

メジャーな資源商品といえば原油ですが、よく「オーストラリアは資源国だから原油高になると、他の商品(コモディティー)も連動して買われ、豪ドルの買い要因になる」みたいに書いてあるサイトもありますが、以下のチャートを見てもわかるように豪ドル円と原油価格の変動にはほとんど相関性が見られません。

ただし、原油価格はドル建て商品であるため、原油価格上昇=ドル安要因であり、ドル安は豪ドルにも影響を与えますから、全く関係ないとは言えませんが、2015年の原油価格の大幅な下落時においても豪ドル/米ドルのレートはほぼ横ばいのままです。

2008年以降の政策金利と豪ドル円の推移

豪ドル円は、かつてはスワップ投資の最有力候補でしたが、リーマンショック以降、世界経済の悪化の影響を受け、政策金利を相次いで引き下げています(量的緩和政策)。

不景気時において金利を引き下げるのは、どこの国でも行われるいわば定番の金融政策で、これは言うまでもなく、景気をよくするには金利が低いほうが有利である、という経済学の基礎に基づいています。

通常、政策金利の引き上げ・引き下げによってその国の通貨価値も変動します(政策金利が高い通貨のほうが為替相場では買われやすい)。

が、リーマンショック以降の豪ドルに関しては、政策金利云々よりも「オーストラリアが世界同時不況からいかに抜け出すか」という点に世界中の注目が集まっていたため、政策金利の引き下げは、景気回復への第一歩として、寧ろ世界中の投資家に好感されています。

例えば、豪ドルは2008年8月から2009年4月の間に政策金利を7.25%から3.00%まで実に4%以上も引き下げていますが、この間は世界同時不況の真っただ中だったため、豪ドル円のレートは先ほどのチャート同様一気に値を下げています。

が、2009年2月以降は、寧ろ、同ドル円は上昇基調に戻り始めているので、金利の引き下げでレートが下がったのではないことは明らかです。

2009年9月以降、再び、オーストラリアは政策金利を引き上げ始め、2009年9月の3%から2010年11月の4.75%まで計7回にわたって段階的に政策金利を引き上げていますが、この間の豪ドル円は徐々に値を戻し始めています(2009年9月のレート77円ミドルから2010年10月には80円台を回復)。

しかし、国内の景気が鈍化するにあたり、政策金利は引き下げ基調に戻ってしまいます。
2011年11月の政策金利4.75%から2013年8月の政策金利2.50%まで、計9度にわたって段階的に政策金利を引き下げ。
この時も、豪ドルは寧ろ買われ、2013年の半ばには豪ドル円のレートは、リーマンショック以前の水準である105円台にまで載せています。

2015年以降、中国経済の景気の鈍化に伴い、再び、下落基調に以降、政策金利も段階的に現在の1.50%にまで引き下げられ、豪ドル円のレートは現在の80円台真ん中あたりで推移しています。

まとめると

2008年8月から2009年4月の段階的な政策金利引き下げ→豪ドル売られる
2009年9月から2010年11月の段階的な政策金利引き上げ→豪ドル買われる
2011年11月から2013年8月の段階的な政策金利引き下げ→豪ドル買われる
2015年以降の段階的な政策金利引き下げ→豪ドル売られる

要するに、政策金利の引き上げ、引き下げによって、直接的に豪ドルが買われたり、売られたりというというような絶対の法則はないと言えます。

これは豪ドルに限ったことではありませんが、一般的に政策金利の引き上げ・引き下げの要因が何であるか、つまり政策変更の裏側にあるものによってその国の通貨が買われやすくなったり売られやすくなったりするので、豪ドルの場合もその御多分に漏れないということでしょう。

また政策金利の上げ下げは通常は織り込み済みとして「噂で買って事実で売る」的な動きをすることが多いことも、短期トレーダーは要注意です(金利引き上げが発表されると1時的に利益確定の売りが先行する場合があります)。

オーストラリア国内の景気

オーストラリアの名目GDPは現在世界13位。世界で13番目に大きい経済大国であると言えます。
また、日本と違って、石炭や鉄鉱石などの資源に恵まれ、リーマンショック以後の世界同時不況の際も、中国の経済成長に引っ張られる形で、どこよりも早く政策金利の引き上げに踏み切っています。

  • アメリカの景気が悪い→中国に資源を売る
  • 中国の景気が鈍化→アメリカに資源を売る

資源国家であるがゆえの強みで、簡単に言うと上記のような施策が可能で、常に高い経済成長率を安定的に維持し続けています。

しかし、一方で石油及び石油製品は輸入に依存(80%)しており、そのため、景気後退よりもインフレ懸念のほうが強く、政策金利の引き上げをどこよりも早く踏み切ったのは、インフレに対する警戒の強さの表れだと言えます。

いずれにしてもオーストラリア国内の景気は、他国の影響を強く受ける経済構造になっているため、日本と同じく、オーストラリア国内の経済指標よりも、寧ろ、米国や中国の経済指標のほうにより大きく為替も株価も敏感に反応しているようです。

豪ドル円2017年以後の見通し

以上豪ドル円の変動要因である4つのキーワード。

  1. 世界経済の動向
  2. 資源価格
  3. 政策金利
  4. オーストラリア国内の景気

から、いろいろと見てきましたが、概ねオーストラリア経済は底堅く安定的であり、輸出国家であると同時に輸入依存国家であるがゆえのインフレ懸念も含めると、今後の豪ドルの政策金利は間違いなく引き上げ方向へと動くと思われます。

ただし、オーストラリア経済を支えているのは、まぎれもなく豊富な資源によるもの。
中国の経済成長が一巡したことにより、資源価格が低下、これが昨今の政策金利の引き下げと豪ドル売りを招いていますが、今のところ資源価格の低下による悪影響は、輸出量を増大させるなどして貿易収支の悪化を食い止めているため、それほど大きな問題にはなっていません。

しかし、もし仮に今後、技術の革新等によって鉄鉱石や石炭の価値が大幅に下がるようなことになると一気に致命的な経済状態になる可能性はあります。

今のところ、そういった動きは見られませんので、まだまだ安心でしょうが、5年、10年先にどうなるかは誰にも予測できません(これはどこの国にもある程度は言えることですが)。

また、リーマンショックのようなことが引き金になって、再び世界同時不況になった時、今度は中国の経済成長という助け舟がないでしょうから、今回のような「あっという間の回復」は、見込めないかもしれません。

まあ、リーマンショックは100年に1度と呼ばれていますから、これも杞憂なのかもしれませんが。

いずれにしても今のところ

オーストラリア経済は好調
政策金利引き上げも近い
豪ドル円が再び100円台にのせる日も近い

と言えるのではないでしょうか。

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