スプレッドの狭いFX業者の比較

FX業者のスペックを見比べる際、最もポピュラーで簡単な比較方法は、スプレッドを見ることでしょう。
外為では、スプレッド=手数料、という認識が初心者を中心にあるからだと思われます。

しかし、経験を積んで中上級者になればなるほど、スプレッドでFX業者を選ばなくなります。

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FX業界のドル円スプレッドの水準

まず、今現在のFX業界におけるドル円のスプレッドがどのような水準にあるのかを見てみましょう。

低スプレッド提供業者として有名なところは

GMOクリック証券
DMM.com証券
SBIFXトレード
YJFX
外為どっとこむ
FXブロードネット
外為ジャパン
ヒロセ通商

などいろいろ思い浮かびますが、上記の業者のドル円のスプレッドはほとんどが0.3銭(原則固定)前後です。

対して、インターバンク市場(銀行間取引市場)では、ドル円とユーロドルの提供スプレッドは以下の表のようになっています。

スプレッド(Pips)0,3以下0,4~0,70,8~1,11,2以上
ドル円提示率(%)3.7749.8938.128.22
ユーロドル提示率(%)8.4571.0917.303.16

大体、ドル円のスプレッドは0,4pipsから1,1pipsのレートで提供されていることがわかると思います。0,3pips以下が提供される率は全体のたったの4%弱です。

これが何を意味するのかというと、多くのFX業者が提供しているドル円スプレッド0,3pipsという数字は、FX業者の限界を超えているということです。

勿論、FX業者が顧客のオーダーをインターバンクでカバーしていると仮定するならであり、実際はマリーなど顧客の注文をそのまま呑むことによって、利益を確保しているようですが、ただし、マリーを有効活用するためには、多くの取引客が存在する必要があり、上記に挙げた全てのFX業者がマリーだけで損失を補てんできているのかどうかは甚だ疑問です(確かめようがありません)。

何故、FX業者はドル円のスプレッドを狭くするのか

利益が出にくい構造であるにも関わらず、FX業者がドル円のスプレッドの縮小にこだわる理由は、FX業者間の競争です。

FX初心者は、一番身近に感じることのできる通貨ペアだからでしょうか、ドル円での取引を考えている場合がほとんどであり、同時にスプレッド=手数料だという認識を持っている人が多いですから、FX初心者に口座を開設してもらうためには、FX業者はドル円のスプレッドを業界最強水準にしたうえで、広告を出す必要があります。
でないと、見向きもしてもらえない、という厳しい現実があります。

先ほどのインターバンクのスプレッド提供率の表を見てもらうとわかると思いますが、実はインターバンクでは、ドル円よりユーロドルのほうがスプレッドは狭い傾向にあります。

にも拘わらず、多くのFX業者では、ユーロドルのスプレッドよりも、ドル円のスプレッドを狭くしています。
このことからも、FX業者がドル円のスプレッドにものすごくこだわっているというのがわかると思います。

FXの取引コスト=スプレッドではない

上記のような理由で、多くのFX業者は、スプレッドを狭くする必要があるわけですが、しかし、それだけでは赤字ですから、スプレッドとは別の部分で利益を確保する必要があります。

その仕組みがスリッページ(滑り)と呼ばれるもの。

FXの本当の手数料と隠れ取引コストでも述べたとおり、FX取引における本当の取引コストはスプレッド+スリッページです。

スリッページとは、簡単に言うと、ドル円を100,00円で買い注文したはずなのに、実際は100,01円で約定してしまっている場合、この場合は1銭(pips)のスリッページが発生していることになります。

スリッページは、発注した時のレートと注文が業者のサーバーに届いた時のレートの時間的なずれが原因で生じるものであり、どこのFX業者でも発生しうるものですが、実際にはこちらに不利なスリッページしか発生しない業者も多く存在します。

ここで問題です。

  1. 業者A
    スプレッド0,3pips、スリッページ1pips
  2. 業者B
    スプレッド0,5pips、スリッページ0,5pips
  3. 業者C
    スプレッド1pips、スリッページなし

業者Aと業者Bと業者C、取引コストが1番安いのはどこですか?

Aの取引コストは「0,3+1×2=2,3pips」です。不利なスリッページしか発生しない業者では、売りと買いで2回スリッページが加算される場合が多いので、こうなります。

同様に計算していくと、B社の取引コストは1,5pips、C社はスリッページなしなので1pips。

  • スプレッド:A>B>C
  • 取引コスト:A<B<C

上記の場合だと、スプレッドと取引コストの順が正反対になっていることがわかります。

実質の取引コストが安いFX業者は?

と、ここまで前置きが長くなりましたが、問題の「実際に取引コストが安いFX業者はどこか」ということですが、実は筆者自身もわかりません(笑)。

何故なら、スプレッドはすぐに調べればわかりますが、スリッページは業者によってだけでなく、時間帯や相場状況で、業者が意図的に変化させることも可能だからです。

だから、例えばGMOクリック証券を使っているユーザーであっても、昼間取引している人と夜8時以降に取引している人とでは、GMOクリック証券がどのくらい滑るかについて意見が異なったりします。
また2014年と2016年など、時期が違っても、同じ業者のスリッページは全くの同じではないと思います。

スリッページはFX業者が利益を出すために意図的に発生させている場合が多いため、時間と共に業者の企業としての姿勢が変われば、当然、そのさじ加減も変わってきます。

最近、DMMFXのスリッページが酷くなった

というような口コミをネット上で見かけたことありませんか?
もしあるとすれば、それは上記のような理由によるものでしょう。

おすすめの低スプレッド業者

現在のところ、私が本当に「取引コストが安い」と思える業者はSBIFXトレードだけです。

SBIFXトレード公式サイト

理由は、SBIFXトレードの場合、不利なスプレッドだけでなく有利なスプレッドも発生するからです。
SBIFXトレードでは、公式サイトにスリッページの発生状況が乗っていますが、それを見る限り、有利なスプレッドと不利なスプレッドの発生割合が5割づつです。

sbisrip2014

5割ずつということは、スリッページプラスマイナス0ということですから、実際の取引コストはスプレッドだけになります。

NDD対応業者を含めても、ここまでコストの安い業者は他にない、と思います。
もしあれば、ぜひ、教えて欲しいものです。

超短期トレーダー以外スプレッドはあまり重要ではない

と、ここまで本当に取引コストの安いFX業者はどこか、というコンセプトで書いてきましたが、ある程度、FX取引を経験したことがあればわかると思いますが、スキャルピングをやらないのであれば、スプレッドが1pipsか2pipsなんてほとんど誤差です。

FX中上級者はスプレッドでFX業者を選ばない、と前述しましたが、その理由は、スキャルピングをしないのであれば、スプレッドやスリッページなんて関係ないも等しいからです。

ちなみに、SBIFXトレードはスキャルピング禁止だそうです。

つまり、取引コストが安くてもあまり関係がありません(笑)。

スキャルピングをやるのであれば、スキャルピングOKの業者を選ぶ必要がありますが、そういった業者のほとんどはスリッページがバカにならないので、取引コストはSBIFXトレードよりもかなり高くなります。

透明性という点でも取引コストという点でも、スキャルピングをするならインターバンクのレートをそのまま配信してくれるNDD業者を選択しましょう。

ウルトラFX詳細


これからFXを始める人におすすめの3社

  • DMM.com証券「DMM FX」
    DMM.com証券「DMM FX」は、GMOクリック証券「FXネオ」と並んで国内最大手の人気FX業者です。スプレッドは業界最狭水準、サポートも丁寧で親切。取引ツールも非常に使いやすく、いろいろなFX業者を渡り歩いてきましたが、結局DMMFXが一番使いやすかったです。
  • GMOクリック証券「FXネオ」
    GMOクリック証券の「FXネオ」は4年連続FX取引高世界第1位、預かり資産国内第1位の国内最大手のブローカーです。業界最狭水準のスプレッドに加え高スワップ、使いやすい取引ツールと初心者から上級者まであらゆるニーズに答えてくれます。口座開設に迷ったらここかDMMFXを選んでおくと間違いありません。
    >>GMOクリック証券とDMM.com証券の比較はこちら
  • SBIFX TRADE
    SBIグループのFX業者。信頼性の高さと業界最低水準の取引コスト、また最小取引単位が1通貨(必要証拠金5円程度)と少額から始められるので、初心者を中心に人気があります。また詳細ページでも書いていますが、ユーザーへの情報開示も積極的に行っているため、スリッページやストップ狩りなど、FX業界全体に不信感をお持ちの方に特におすすめ。

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