一目均衡表の基本的なシグナルと使い方

一目均衡表とは、故細田悟一氏(ペンネーム一目山人)が長年の研究をもとに開発したテクニカル指標。
多くのテクニカル指標の中で日本人の名前がついているものはおよそこれだけ。
そういう意味において、私たち日本人には特に馴染みの深いものと言え、非常に人気の高いインジゲーターです。

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一目均衡表の基本

一目均衡表は非常に完成度の高く、その本質を理解するためには原著1冊をまるまる読む必要がある、と言われるほどです。

ここでそれら全てを説明することは勿論できませんので、一目均衡表の基本の部分だけを紹介したいと思います。

売買シグナルとしての一目均衡表

一目均衡表は6つの要素から成り立っています。

  1. 転換線:当日を含む(過去9日間の高値+安値)÷2
  2. 基準線:当日を含む(過去26日間の高値+安値)÷2
  3. 先行スパン1:(転換線+基準線)÷2を当日を含む26日先に挿入
  4. 先行スパン2:(過去52日間の高値+安値)÷2を当日を含む26日先に記入
  5. 遅行スパン:当日の終値を当日を含む26日前の位置に記入
  6. 雲:先行スパン1と2で形成される抵抗帯

下図では転換線を赤、基準線を青、遅効スパンを黄色、先行スパン1(ピンク)と先行スパン2(緑)で挟まれる雲(上昇雲)をピンクの縦線、下降雲を緑の縦線で表示しています。

ichioku1

いろいろごちゃごちゃしていて複雑に見えますが、一目均衡表自体が非常に複雑で難解なテクニカル指標なので仕方ありません。

以下、それぞれの要素がどういった意味を持ち、どうったシグナルを発しているのかを順に解説していきます。

基準線と転換線のクロス

「基準線が上向きでありかつ転換線が基準線を下から上に抜ければ「買い」シグナル」になり、逆が売りシグナルになります。
これは移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスと同じ考え方ですね。

移動平均線と同じくシンプルな仕組みですが、遅効性や「だましが多い」という欠点も共通しています。

基準線と価格

基準線は全ての基準となることからそう呼ばれています。
一目均衡表はトレンド把握のための指標であり、基準線が上向きなら「上昇トレンド」、下向きなら下降トレンド、と見るのが基本。
サポートラインやレジスタスラインとしての機能も期待されています。

このことから基準線は「中長期の移動平均線」同様のものとして見られていることがわかりますね。

逆に、転換線は「短期移動平均線」の代わりとして用いられているわけで、転換線や基準線と価格との絡まり具合や乖離のしかたなどからも、買い気配なのか売り気配なのかを判断できます。

グランビルの法則

上昇雲と下降雲

チャート上に雲のように表示されているものを文字通り雲(英語表示KUMO)と呼ばれますが、先行スパン1が先行スパン2の上に状態にある雲を上昇雲(ピンク色)、先行スパン1が先行スパン2の下にある状態の雲を下降雲(緑色)、と呼んで区別します。

雲は基本的に抵抗帯として見られていて、サポートラインやレジスタンスラインと同じように

  • 価格が雲の上=買い気配&雲はサポート帯
  • 価格が雲の下=売り気配&雲はレジスタンス帯

として判断します。

ichioku_kumo1

単なるサポートラインやレジスタンスラインと違うのは「雲が厚いか薄いか」によってより強い抵抗帯であるか否かを判断できる点。
当然、分厚い雲は、強い抵抗帯(レジスタンス、サポート)として、なかなか価格が上抜けや下抜けをしずらい、と判断します。

雲のねじれは変化の前触れ

文字通り、上昇雲は買い気配、下降雲は売り気配、を表すものなのですが、上昇雲が発生しているのにロウソク足が雲の下にあったり、下降雲が発生しているのに、ロウソク足が下降雲の上にあるケースが多々あります。

例えば、下の図ではロウソク足が雲のはるか上にあるにもかかわらず、下降雲が発生しています。

ichioku_kumo2

そういったケースでは多くの場合、この後雲のねじれが生じ、トレンドが反転することが珍しくありません。

ichioku_kumo3

上記の画像を見る限り「強い上昇トレンド」を示す場合であっても、雲のねじれが現れた時点で「トレンドの終わり」を警戒すべきである、と言えます(実際に売りに転じるかどうかは他の要素との兼ね合いですが)。

下降雲が発生した時点には時すでに遅し、完全に上昇トレンドの終わりや強い調整、あるいは完全な下降トレンドに入っているケースもあり、出口を完全に見失ってしまいますので、注意が必要です。

遅効スパンで売買タイミングを計る

最後に遅行スパンですが

  • 価格が遅行スパンの上=買い気配
  • 価格が遅行スパンの下=売り気配

である、と判断します。

遅行スパンは単純に言うと「26日前の価格を現在に反映したもの」で、要するに26日前に比べて現在の価格が割安か割高かを判断する目安として機能します。

このことから、一目均衡表は、主にトレンドの強弱を見るためのテクニカル指標ですが、割安か割高かを見るためのオシレーター系インジゲーターとしての機能も備わっている、いわばオールインワンのテクニカル指標だとも言われています。

また、遅行線と価格とのゴールデンクロス、デッドクロスも売買シグナルとして機能します。

  • 遅行スパンがロウソク足を上抜け:ゴールデンクロス(買いシグナル)
  • 遅行スパンがロウソク足を下抜け:デッドクロス(売りシグナル)

となります。

三役好転(逆転)とは

三役好転とは以下の3点を満たした場合の買いシグナルのことを言います。

  1. 転換線が基準線の上にある状態かつ基準線が横ばい、もしくは上昇
  2. 遅行スパンが26日前の価格よりも上
  3. 現在の価格が雲の上にある

上記の逆の条件を満たすと三役逆転と呼ばれる現象となり、強い売りシグナルと見ることができます。

ichioku_kumo4

中でもポイントは2。

遅行スパンは「当日の終値を当日を含む26日前の位置に記入したもの」なので、2の条件を満たすためには、その日の(新しい)ロウソク足が陽線である必要があることになります(売りシグナルの場合は陰線)。
勿論、二役好転でも二役逆転でもシグナルとしては十分なのですが。

上のチャートは、ちょうど一回、三役逆転現象が発生したものの、残念ながらだましになり、再度、三役逆転になるか否か、という時点でのものです。
この後、強い陰線を呈して「強い売りシグナル」を示すか、あるいは陽線を表示して、まだまだ売りシグナルではないことを示すのか。

現時点ではわかりませんが、個人的には再度売りで入っていきたい局面と言えます。

一目均衡表は本当に複雑で奥が深い

ここまでざっと一目均衡表の基本的な見方を解説してきましたが、基本を解説するだけでも相当骨が折れました(笑)。

一目均衡表の全てを理解するためには、相当分厚い原著を読破する必要があるのですが、研究し甲斐のあるテクニカルツールであることは間違いないので、興味のある方は原著(おそらく中古)を探し出して、読んで見てください。

ここまで複雑でトレンド把握もオシレーター把握もできるという、オールインワンなテクニカル指標は他に類を見ませんので、玄人好みのテクニカルツールとして非常に人気があるのも頷けるというものですね。


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