お盆休みに急激な円高になりやすい4つの理由

FX(為替取引)の特徴として、日本特有の休日でも取引ができる、というものがあります。
日本が休日でも、ニューヨーク、ロンドン、シドニーなど世界のどこか1つでも為替マーケットが開いていれば、取引は可能だからです。

ほとんどの日本人が休暇をとるであろうお盆休みは当然ながら日本特有の習慣であり、外国の投資家には関係がありませんので、為替市場は通常通り運営されています。
なので、お盆休みでも為替取引をすることは可能ですが、お盆休みの為替相場は毎年特殊な動きを見せることが多いので、特に初心者の方は注意が必要です。

理由その1:お盆の時期は外国人投資家は既に夏休みに入っている

これは年末12月のクリスマス休暇にも同じことが言えますが、基本的に外国の投資家は8月最初の雇用統計発表後、サマーバケーションに入ります。日本では夏休みと言ってもお盆休みしか休暇がもらえない人が多いですが、これは日本が異常なだけで、外国では最低でも1ヵ月は夏休みがあるケースが多く、3ヵ月以上サマーバケーションがある国も存在します。

というわけで、8月もFXをしているのはほとんど日本人だけ。当然ながら、オーダーは上も下がスカスカで、少しでも大きな注文が入ると、相場が乱高下しやすい地合いにあると言えます。

理由その2:ほとんどの投資家はお盆休みの前にポジションを閉じる

上記のような理由で、8月は市場の動意が薄く、流動性もボラティリティも低下していますが、お盆の時期は、日本の企業もお盆休みに入るため、特に円高方向へ進みやすくなります。

というのも、日本は車は電化製品など輸出企業が多く、それらの企業にとって急激な円高はどうしても避けたいところ。
なので、微力ながら、普段、日本の企業はドルやユーロを買って円を売る、といったいわゆる買い支えを行っている、とされています(本当のところはわかりませんが)。
仮に本当に買い支えを行っていた場合、勿論、お盆休みに入る前に、ポジションを閉じておくために反対売買を行うでしょう(つまり円買い)。
そうすると、相場は動意の薄さも手伝って、お盆に入る直前あたりから徐々に円高基調になりやすいはずです。

加えて、個人投資家もお盆休みに入る前にポジションをスクウェアにしておく人が多いでしょう。

そう考えると、お盆休みの間(正確にはお盆の前あたりから)円高に進み安いのは、当然と言えます。

理由その3:米国債の償還日が8月15日に

毎年2月15日と8月15日は、多くの米国債の償還・利払い日に当たるとされています。

日本は為替介入を行う際に多量の米国債を購入することが多いため、米国債の償還や利払いにより、多額のドルを得ることになります。

そうして得た利益を円転する際にドル売り円買いが起こるため、8月は円高になりやすい、という意見がある一方、日本政府は勿論、日本の企業も、実際はあまり円転せずにそのままドルを保持し続ける、という意見もあります。

2月に円高にならないことから考えても後者の意見のほうが現実味があるような気がしますが、「8月15日は米国債の償還日だから円高」と思っている投資家が少なからず存在することは無視できません。

理由その4:お盆休みはストップロスハンティングが成功しやすい

多くの投資家は、休暇前にはポジションを閉じますが、含み損を抱えていたりして、ポジションを閉じれなかったり、お盆休みもデイトレする気満々の個人トレーダーもいるでしょう。
あるいは、トルコリラ円や南アフリカランド円など高金利通貨でのキャリートレードを行っている人も、お盆休みだからといってポジションを閉じないかもしれません。

こういった人たちのストップロスを狙って大口のストップロス狩りが決まりやすいのも、お盆の時期によくみられる特徴です。

  1. 上記のような理由で8月(特にお盆の時期)は円高に進みやすい
  2. でも、まだポジションを閉じていない逃げ遅れた投資家がいる

あなたが大手ヘッジファンドのディーラーだったらストップロスハンティング狙ってみたくなりませんか?

理由その5:アノマリー(経験則)

お盆休みに円高になりやすい理由として

  1. サマーバケーションにより流動性が低下している
  2. 円を売っていた多くの投資家が休暇前にポジションを閉じる
  3. 米国債の多くが8月15日に償還日をむかえる(と言われている)
  4. 大手投資機関のストップロスハンティングが入りやすい

という4つの理由を書きましたが、もっとも大きな理由はなんといっても過去に何度もお盆休みに急激な円高になっているという事実です。

こういった「特に明確な理由はないが、きっとそうなるであろう」という経験則のことをアノマリーと呼びますが、FXを何年もやっている人なら、お盆休みに急激な円高になる傾向が高いというアノマリーはほとんどの人が知っているでしょう。

だから、もし仮に円高が進もうものなら、それに乗っかって一儲けしようと多くの投資家が企んでいるに違いありません。

そういった投資家心理の中、大手ヘッジファンド等が、ストップロスハンティングで少しばかり円高介入をして見せれば、多くの投資家がそれに追随するであろうことも容易に想像できるのではないでしょうか。

加えて、逃げ遅れたFX初心者の円売りポジションが多く残っていれば、更に円高は加速することになります。

過去1年間お盆休みの為替相場の動きまとめ

というわけで、8月初旬からお盆休みに欠けて、ドル円相場は円高に進みやすく、それに連動してクロス円通貨も円高方向に向かいやすい傾向にあります。

実際、どれくらいの頻度でお盆の時期にドル円相場が円高になっているか調べてみたところ

2006年:1円程度の乱高下。
2007年:8月16日に3円の急激な円高。
2008年:それほど動きなし。
2009年:2円程度の急激な円高。
2010年:16日に1円程度の円高。
2011年:8月上旬に為替介入も3円ほど円高へ。
2012年:1円程度の円安。
2013年:1円幅の乱高下。
2014年:3円幅の乱高下。
2015年:8円程度の急激な円高。

ここ10年だけ見ても、結構な確率で「円高、あるいは荒れ相場」になっていることがわかると思います。

お盆休みにFXするのはやめておこう!

この結果を見て「よしお盆休みの前に円買いポジションを作っておこう」と思った方は、できればやめておいたほうが賢明だと思います。
というのも、何度も言うようにお盆の時期はオーダーが上も下もスカスカで値が非常に飛びやすく、結果的に円高になったとしても

1円円高→2円円安→1円円高→1円円安→2円円高(結果1円円高)。

みたいな感じで、どこでエントリーしてよいか、あるいはどこで利食いを入れれば良いのか非常にわかりにくいからです。
少額でギャンブル感覚でする分にはいいだろ、と思う人もいるかもしれませんが、基本的にお盆休みの為替相場は凪状態で、ほとんど動かないため、時間の無駄になる場合がほとんど。

と思って目を離していると、気がつけば乱高下が起こっている。それがお盆の時期の為替相場の特徴です。

値動きの激しい時にデイトレをしたいなら、どうせなら台風の日の海のごとく、常に大波が発生しているような時にやりましょう。

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