BNF氏の逆張りスイングトレードはFXでも有効か?

皆さんはBNFというカリスマトレーダーをご存知でしょうか。

BNF氏は2000年から150万程度から始めた株式投資で2008年までに200億にまで個人資産を増やすことに成功した、おそらく今の日本で一番有名な投資家なのではないでしょうか(ちなみにB・N・Fは米国の投資家、ヴィクター・ニーダーホッファー (Victor Niederhoffer) をもじったものだそうです)。

BNF氏が有名になったのは2005年のジェイコム株の大量誤発注事件。
その事件の最中、わずか10分間で20億円もの大金を稼ぎ、当時「ジェイコム男」としてマスコミで一斉に取り上げられたことで一躍時の人になりました。当時ニュース等を見ていた人は知っている人も多いと思います。

BNF氏が得意としてといわれるのが移動平均線乖離率を使った逆張りスイングトレードという手法。

実は、このトレード手法はFXではあまり有効ではないと言われていますが、一応、応用は可能です。

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BNF氏のトレード手法ってどんなの?

まずはBNF氏の逆張りスイングトレードのやり方を簡単に解説したいと思います。
簡単に言うと、要は相場がオーバーシュートした時にいち早く逆張りポジションを持つ、というもの。

例えば、為替相場でも以下のようにオーバーシュートする局面って時々ありますよね?

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こういう時って、大体の場合、大暴落が始まった水準の半分くらいまで戻す場合が多いです(半値戻し)。

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BNF氏はオーバーシュートしている(あるいはしそうな)銘柄を探し出し、逆張りでの1泊2日あるいは2泊3日のスイングトレードで、株式相場全体が下げ相場であるにも関わらず、1年で180万から1億円にまで資産を増やしたそうです。

BNF氏は個別株式の投資家、しかも信用売りは(リスクが高いため)一切しないそうなので、いわば個別銘柄が暴落した局面でしか「買い」を行わないことになります。

なので、為替相場は売りでも買いでもどちらからでも入れるので、上記のようなチャンスは株式投資の2倍ある!

……というわけでは勿論ありません(笑)。

というのも、株の個別銘柄は数千種類以上あるのに対し、為替はせいぜい20通貨ペア程度。
しかも、実際、活発に取引されている通貨は米ドル、円、ユーロ、ポンドなど10種類にも満たない状況です。

また、為替相場は値動きの割合が株式投資に比べて非常に小さい、という特徴があります。

  • 株:1日で10%以上値動きする銘柄もある
  • 為替:ポンド円でもせいぜい1日に2%から5%くらいの値動き

勿論、株式投資でも、1日に10%以上値が動くような銘柄は割合的にほとんどありませんが、為替と違って探せば確実に存在するのが株式投資の強みです。

株式値下がり率ランキング(Yahoo!ファイナンス)

日によっては20%、30%超というお宝銘柄もありますし、オーバーシュートした株が必ずしも戻すとは限りませんが、とにかくBNF氏は700から800銘柄を常にチェックしておいて、そうしたオーバーシュートした銘柄を中心に逆張りスイングトレードを仕掛けるのが得意なのだそうです(そして実際に大成功を収めています)。

FXでBNF氏のトレード手法が有効でない理由

一方、為替相場は

  1. 取引可能な通貨ペアが少ない
  2. 1日の値動き(%)が非常に小さい

という2つの理由のため、移動平均乖離率を用いた逆張りスイングトレードは有効でない、とされています。
為替相場ではオーバーシュートすることがほとんどないからです。

先ほどの画像はドル円日足のもので、2015年8月24日に1日で5円近くも暴落していますが、割合で言えば4%程度の下落率です。
株式投資の半分以下の値動きにもかかわらず2015年で一番の値が動いた日でした。

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こういうオーバーシュートする相場が1年に1回しかないわけですから、有効でないと言われるのも納得ですね。

勿論、FXは25倍のレバレッジがかけられるので、例え1%の値動きでも25%の値動き分の利益を1日に稼ぐことは可能です。

が、たった1%の乖離では反転するかどうか、エントリーポイントの見極めが難しく、おまけにレバレッジ25倍はかなりのハイリスクなので、相当な覚悟(ギャンブル精神)が必要です。

1分足での逆張りスキャルピングではどうか

ここまで「日足チャートでは有効ではない」ことを強調してきました。
では、1分足のような短い時間足のチャートなのではどうか、を見てみます。

結論から言うと、一応、有効です。
ただし、移動平均線を用いた逆張りが有効なわけではありません。

例えば、以下の画像はとある日のドル円1分足のチャートですが、移動平均線から大きく乖離するような局面は日足チャート同様ほとんど見られません。

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最も移動平均線から乖離した時でもせいぜい10銭から20銭くらいしか離れていません。

勿論、最大20pips程度のオーバーシュートでも、それをしっかりと見極めることができれば、レバレッジを高くしてスキャルピングで何度も数pips抜きを行えば、トータルで大きく儲けることは可能です。

FXは株式投資よりも取引コストが少ないのが大きな利点で、スキャルピングのような回転売買がやりやすいという特徴があるので、うまく高安を見極めて小さな利鞘を拾っていければ、1日トータルでの利益率は株式投資での短期トレードを大きく上回ることも十分可能です。

しかし、見極めが難しいということはエントリーや利食いポイントがわかりにくいということです。

なので、スキャルピングでの逆張りでは移動平均乖離率よりもエンベローブなどが用いられることが多いです。

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エンベローブは移動平均線をそのまま平行移動したもので、いわば移動平均乖離率を用いたトレードと本質は同じなのですが、上記画像を見る限り、エントリーポイントが明確になっているのがわかります(上記画像はエンベローブのパラメーターを0,05に設定して1分足に表示したものです)。

もっとも乖離率が0,05%に設定してあるので、逆張りが成功しても利鞘はあまり期待できません。
なので、どうしても大儲けするためにはレバレッジを高くして逆張りを何度も成功させる必要があり、損小利大トレードがやりにくいためどうしてもコツコツドカンになりやすく、プラスしてハイレバであるがゆえにリスクも非常に高いです。

先ほど「一応有効」と書いたのは、こういったリスクの高い1分足を使った逆張りスキャルで大儲けしている猛者も少なからず存在するからで、初心者にお勧めという意味ではないので注意してください(笑)。

勿論、BNF氏のような株式投資での逆張りスイングトレードも、数千種類以上の銘柄の中からお宝銘柄を見極める必要があるため、口で言うほど簡単ではなく誰にでもできるというものでは決してありません

株式投資での逆張りスイングトレードとFXにおけるハイレバ逆張りスキャル。

どちらの難易度が低いかは、その人の向き不向きにもよるでしょうが、どちらも非常に難易度が高いことに変わりはありません(簡単にできれば皆が億万長者です)。

初心者でも勝てるトレード手法とは?

というわけで、FXでは逆張りスイングトレードはほとんど無理、一応、逆張りスキャルピングはうまくできる人はできますが、ほとんどの人にとっては難しい。

ゆえに、FXでは逆張りより、レンジブレイク時の順張りエントリーが有効である、と言われるわけですが、だからと言って、逆張りトレードがFXでは全く使えない、というわけではありません。

何故なら、先ほどの日足チャートでのオーバーシュートした局面が逆張りのチャンスであることには変わりはないからです。
もし、そういう局面を見つけたら、積極的に逆張りエントリーすれば一儲けできる可能性は大だと思います。

そういう意味では相場がオーバーシュートした局面での逆張りエントリーは、初心者でも簡単に勝つことのできる、かなりの確率で勝ちが約束された美味しい局面であると言えます。

ちなみに筆者は鉄板局面でしかトレードしないというのがもっとも有効な手段だと考えています。

FXにおける鉄板トレード

  1. レンジブレイク順張りエントリー
  2. オーバーシュート時の逆張り

為替相場では2はほとんどないわけですから、FXではレンジブレイク時の順張りが最も有効、ということになりますが、投資対象を広げれば、2の局面も少しは期待できるようになります。

勿論、株の個別銘柄の短期トレードは、サラリーマンや専業主婦の人などは時間的に無理があるかもしれません。

しかし、CFDならどうでしょうか。

CFDとはContract(契約)For Difference(差額)の略語で、要するに差金決済取引のことで、FXもCFDの一つ。

例えば1ドル100円の時に100ドル購入する場合、本来100万円必要ですが、実際には1ドル100円で買って99円で売ることになっても、たったの1万円の損失しか発生しませんから、100万円も口座に入金する必要はなく、数万円証拠金を預けておけば良いことになります。

  1. 少ない証拠金で
  2. レバレッジを効かせて取引できる

そういう金融商品の総称をCFDと呼び、FXの他に日経225、原油、債権、商品先物などがあります。

FX同様CFDも勿論24時間いつでも取引可能です。

ちなみにGMOクリック証券やDMM.com証券ならFXだけでなく他のCFDも取引可能なので口座を開設しておいて損はありません。

勿論、株で常に数百銘柄を常にチェックしている時間がある方なら、株式口座を開設すれば話は簡単ですが、どうせFXをやるならCFDも取引できるところで口座を開いておくと少ない逆張りのチャンスがほんの少しは拡大するのでおすすめです。

まとめ

  • FXは値動きが小さいため逆張りスイングは非効率
  • FXの逆張りで儲けるには高い勝率が必要
  • 取引対象をFX以外にも広げれば逆張りチャンスは少しは増える

何度も言うように、株式投資での移動平均乖離率を用いた逆張りスイングトレードも、口で言うほど簡単ではありません。
ですが、FXでそれを行うのはもっと難易度が高いです。

FXで勝ちたいなら教科書通りの「レンジブレイクでの順張り」に徹するか、逆張りスキャルか。
あるいは、CFDも投資対象に加えて、オーバーシュートする局面をひたすら待つか。

以上が、FX初心者でも比較的簡単に勝ちやすいトレード戦略だと思います。

勿論、おススメは「レンジブレイクでの順張り」であることは言うまでもありません。

ただ、株でも成功者の少ない逆張りスイングトレード戦略が、より条件の悪いFXではさらに成功する確率が低いことだけは頭に入いたほうが良いと思います。


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