初心者のFX業者選びのポイント

これから外為を始めようという初心者がFX口座を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。
多くのFX初心者は「スプレッドが狭い業者=取引コストの安い業者」として認識し、スプレッドだけを比較して業者を選ぶ傾向が強いですが、はっきり言ってこれはあまりお勧めできない選び方だと思います。

スプレッドだけでFX業者を選ぶと、後で必ず業者を乗り換える羽目になるので、できればいろいろチェックしておいて最初から自分にあった業者を見つけておいたほうが良いです。

最もそれが簡単ではないのですが(笑)。

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FX口座を選ぶ際にチェックすべきポイント

FX初心者が取引口座を選ぶ際に、チェックすべきポイントは、たくさんあります。
個人的には以下の14点くらいはチェックしておいたほうが良いと思います。

  1. 店頭FXか取引所FXか
  2. NDD対応か否か
  3. 国内業者か海外業者か
  4. 証券会社かFX専業か
  5. 取引コスト
  6. 口座開設数と預かり資産高
  7. スワップポイント
  8. 会社の倒産リスク
  9. 信頼性の高さ
  10. 為替情報の豊富さ
  11. 取引ツールの使いやすさ
  12. サーバーの安定度
  13. シストレサービスの有無
  14. バイナリ―オプションの有無

店頭FXか取引所FXか

店頭FXとは、FX業者と投資家が直接取引するサービス形態のことで、人気のある(使っている人が多い)FX業者はほぼ店頭FXです。

対して取引所FX(くりっく365)では、株式投資と同じように取引所を通して、くりっく365に参加している世界の有名銀行との間で取引を行います。

 店頭FX取引所FX
手数料無料無料(有料も)
透明性無し有り
スプレッド狭い
原則固定
広い
変動制
自由度高い低い
取引相手1社のみ複数の有名銀行
配信レートFX業者が決定マーケットメイク方式
主な利用者初心者
短期トレーダー
中上級者
中長期トレーダー

店頭FXとくりっく365の一番の違いは、取引コストと透明性の有無でしょう。

一般的に店頭FXでは、配信レートは業者が自由に操作することが可能であり、FX業者によりスプレッドも違います。

また、FX業者が取引相手となるため「投資家の損失=FX業者の利益」となるため、レート操作等、様々なFX業者側の不正疑惑が生じる原因にもなっています。

それに比べて取引所FXは、株式投資と同様マーケットメイク方式であり、レートは、彼らの提示するAskとBidの中から、自分にとって最も有利な価格が選択される仕組みになっています。

ちなみにくりっく365のマーケットメイカーは以下の6社です。

野村証券
三菱東京UFJ銀行
ドイツ証券
コメルツ銀行
バークレイズ銀行
ゴールドマン・サックス証券

くりっく365の最大にして唯一の魅力は、透明性が高く安心して取引できるという点です。

その反面、取引コストはスプレッドなど、店頭FXと比べるとけっこう割高な印象があります(ドル円のスプレッドが3銭とか)。
スプレッドが店頭FX業者の約10倍ですから、くりっく365の利用者があまり増えないのはこの取引コストがネックになっているようです。

そこで、スプレッドをより狭くしたくりっく365ラージ(ドル円スプレッド0,8前後)というサービスも始まるようですが、こちらは手数料が発生するらしく、いずれにしても短期トレーダーには向きません。

透明性を重視するか取引コストを重視するか。

透明性を重視するなら、この時点で業者選びはほぼ終了です。
くりっく365では、FX業者は仲介者にしかすぎないので、条件的な優劣はほどんどありません。

くりっく365取次業者

岩井コスモ証券
インヴァスト証券
FXトレーディングシステムズ
岡三オンライン証券
岡安商事株式会社
外為オンライン
カネツFX証券
カブドットコム証券
GMOクリック証券
住信SBIネット銀行
大和証券
立花証券
日産証券
野村證券
株式会社フジトミ
みずほ証券
豊商事株式会社

くりっく365取次業者の口座開設は以下の公式サイトからできます。

くりっく365公式ホームページ

ただし、くりっく365は、これからFXを始めるような初心者にはあまりおすすめできません。
何故なら、勝てるトレーダーになるためには数多くの実践をこなす必要があるからです。

ある程度勝てるようになると、1回あたりの取引コストはあまり気になりませんが、初心者の段階ではやはりスプレッドは狭いほうが心理的にも優位に働きます(冒頭ででスプレッドで業者を選ぶなと言いましたが、ここまで広いと話は別です)。

初心者は、まずはコストの安い店頭FX業者で修業を重ねて、勝てるようになってからくりっく365に移る、というのが賢い選択肢のように思います(わざわざ移るメリットがある場合に限りますが)。

NDDか非NDDか

くりっく365を選ばない場合、店頭FX業者から選択する必要がありますが、現在、店頭FX業界でも、透明性というものが以前より求められる時代になってきています。

そのためか、ここ数年、NDD(ノン・ディーリング・ディスク)方式を採用するFX業者がちらほらと表れ始めました。

NDDとは、いわばインターバンク直結方式のことで、店頭FXの特徴である「レートは業者が勝手に決める」というものではなく、インターバンクに参加しているFX業者の取引先銀行(カウンターパーティー)からレートの提示を自動的(ディーラーの手を介さずに)投資家に提示するシステムのことです。

  • くりっく365:前述した6社の提示レートの中から最良の価格を選択
  • 店頭FX(NDD):業者のカバー先銀行の提示レートの中から最良の価格を選択
  • 店頭FX(非NDD):FX業者が決めたレートしか選べない

透明性に関していえば、NDDはくりっく365とほぼ同じで、かつ取引コストは店頭FXのメリットを残したままなので、完全にくりっく365を選択するメリットはなくなりました……といいたいところですが、NDDにも問題はあります。

それはカバー先銀行の質と量です。

NDD業者の配信レートは、カバー先銀行から配信されるわけですから、カバー先銀行が仮に1社しかいない場合、相場急変時にはまともにレートが配信されない恐れがあります。

また、NDD業者はくりっく365同様にスプレッドが変動制で、取引コストも非NDD業者に完全に負けています。
また取引ツールも使いにくい業者が多いため、一時は爆発的に流行りましたが、今現在は以前ほどの勢いはなくなっています。

結局、非NDD業者とくりっく365業者の中間的なサービスであることから中途半端な印象が強いのもあまり利用者が増えない要因なのでしょう。

ただ、非NDD業者の多くはスキャルピング禁止であり、くりっく365は取引コストの面から短期トレードは無理なことから、依然としてスキャルピングプレーヤーからの支持はあるようですが、逆に言うと、スキャルピングをしないのであれば、NDDを選択するメリットはあまりないと言えます。

国内業者か海外業者か

海外業者のメリットは、レバレッジ規制がないため、一か八かのギャンブル的なトレードができる点と、あとは追証がないため、絶対に入金額を超えて損失が発生しない点です。

追証とは、損失が発生し証拠金維持率を下回ったら、FX業者から追加での入金を求められる制度のことです。

しかし、その一方で海外業者の多くは金融庁に登録されていない、いわば管轄外であるため、トラブルがあった場合、どこにも相談することはできません。海外のFX業者は一部を除いて入金はできるけど出金ができないなど、悪質な業者も多く、正直、こういった業者を利用するのはリスクが高いと言えます。

海外業者にも金融庁に登録している真っ当な業者がありますが、その場合はレバレッジ規制を受けるので、海外業者の最大のメリットはなくなります。

ネットでの口コミで海外業者選ぶ人もいますが、海外業者は高いレバレッジを餌にネットでステマ活動を行っている率が高いので、ネットの口コミは信用しないほうが賢明です。

証券会社かFX専業か

FX業者と呼ばれるブローカーには、証券会社とFX専業の会社の2種類が存在します。
SBI証券、楽天証券のように、株式投資メインの証券会社の口座でも為替取引ができるようになっていますが、多くの証券会社はFXを株式投資のおまけにしか思っていない現状があり、取引コストや取引ツールの使いやすさといった点で大きく劣ります。

  • SBI証券(SBIFXα):ドル円スプレッド0,5銭、ポンド円スプレッド2,8銭、
  • SBIFXトレード:ドル円スプレッド0,27銭、ポンド円スプレッド1,19銭

SBI証券だけでなく、楽天証券も、マネックス証券も、別にFX専業の会社を立ち上げ、そちらで高品質のサービスを提供しているので、そちらで口座を開設するほうがおすすめです。

  • 楽天証券よりも楽天FXCM
  • マネックス証券よりもマネックスFX

ただし、GMOクリック証券だけは、株式投資と同一口座でありながら、低コストで高いレベルのサービスを提供している、という点では他の証券会社とは異なります。

またDMM.com証券は、証券会社ではありますが、メインはFXやCFDで、現物株の取引は行っていません。

この辺りは各社いろいろ複雑な事情があるようで、ややこしいですが、要するに株式投資メインの証券会社はGMOクリック証券を除き、選ばないようにしましょう。

取引コスト

FX取引における取引コストは「スプレッド+スリッページ」です。
これはスプレッドの狭いFX業者の比較でも述べたとおりですが、唯一、筆者が個人的に取引コストにおいて他を圧倒していると思われるのはSBIFXトレードだけです。

ただし、各業者のスリッページのデータは、各社が開示していないため、算出しようがありません。
なので、これは主観によるものです(全てのFX業者を使っているわけではないので)。

株式投資などでは、手数料の安さが証券会社選びの第一ポイントに挙げる人が多いですが、FXの場合、株式投資と比べてどこも取引コストは安く、ほとんど誤差の範囲なので、スキャルピング・プレーヤーでもない限り、スプレッドや取引コストは、あまりこだわるべき要素とは言えません。

しかも、スキャルピングは多くの低スプレッド業者で禁止されていますので、スキャルピングをする際は、スキャルピングOKとの表記のある業者で行う必要があります。

スキャルピングOKの業者一覧

外為ジャパン
ヒロセ通商
JFX
セントラル短資FX
楽天FXCM

口座開設数と預かり資産高

FX業者は取引所FX、店頭FX、国内、海外、全て含めると70社以上存在するので、その全てを比較検討することは非常に骨が折れます。
特に初心者の場合、いろいろ情報を提示されても、どれを重要視すればいいのかわからないという人が多いと思います。

その場合は、口座開設数と預かり資産高を基準にFX業者を選定するのも一つの手だと思います。

多くの人が使っているFX業者は、それなりにメリットが多い業者である傾向が強いので、とんでもない外れ業者に口座を開設してしまう確率を下げることができます。

スワップポイント

スワップポイントはスプレッドと並んで、多くの投資家が口座選びの指標とするものですが、スワップポイントの高低も、スプレッドと同様、通貨ペアや時期、キャンペーンによって異なります。

高スワップ業者として評価の高い業者

ヒロセ通商
SBIFXトレード
セントラル短資FX
JFX
ワイジェイFX

サブプライムローンショック以降は、どこの国も政策金利を低めにしているため、スワップ金利目当の長期投資をするFXトレーダーはずいぶんと減った印象がありますが、スワップ金利は多くもらえるならそれに越したことはありません。

豪ドル円スワップ金利でFX業者を比較

会社の倒産リスク

FX業者が倒産しても信託保全によって、口座資金は全額戻ってきますが、ポジションは強制決済になる可能性が高いです。
また、他の業者に口座を移動する必要があるため、手間もかかります。

FX業者の倒産リスクは、自己資本規制比率と数値を見れば一目瞭然なので、一応チェックしておきましょう。
といっても、今のところほとんど国内FX業者は大丈夫そうですが。

自己資本規制比率でFX業者を比較

信頼性の高さ

スリッページ詐欺ストップ狩りなど、FX業界には、様々な黒い噂が存在します。

ほとんどが何の根拠もないものばかりですが、それでも私たちからすれば、こういった噂を聞くと、どうしても疑心暗鬼になりがち。
安心してトレードに集中するためには、自分が最も信頼できる業者に口座を開設するようにしたようが良いです。

スイスフランショックで感じたFX業者の信頼性

どうしても店頭FX業者が信頼できない場合は、このページの一番最初に戻ってくりっく365を選びなおすのも良いかもしれません。

為替情報の豊富さ

為替相場を動かす要因にはいろいろありますが、おそらく今まで普通に生きてきたほとんどの人にとってはなじみのないものも多いと思います。

しかも、FXは外国通貨の取引なので、日経新聞等では、情報が手に入れにくい面があります。

最も簡単に為替の情報を探せるのは、FX業者の提供するコンテンツです。
FX業者の中には、スペックはそれほど他社に比べて優位性があるわけではなくても、為替情報が非常に豊富で、いちいち本などを購入する必要がないくらい充実しているところが存在します。

為替情報が豊富なFX業者ランキング(個人的な感覚)

  1. FXプライムbyGMO
  2. 外為どっとコム
  3. マネックスFX

メイン口座の他に、こういった業者をサブ口座として開設しておくと、初心者の方はいろいろと無料で学べてお得です。

取引ツールの使いやすさ

初心者は取引コストでFX業者を選択しがちですが、ある程度FXに慣れてくると、取引ツールの使い勝手を重要視するようになります。

取引ツールなんてどこの業者も同じでしょ?

と思っていたらそれは大きな間違いです。
業者によっては信じられないくらいチャートが見にくかったり、新規注文がショートカットで出せなかったりと、かゆいところに手が届かない業者が数多く存在します。

  • 必要な機能がない
  • 高機能だけど複雑で使いにくい
  • こういった機能があると便利なのに

勿論、どこの業者のツールが使いやすいかは、主観的なものですし、トレードスタイルにもよると思います。

デイトレーダーで頻繁にトレードをするにも拘わらず、新規注文の画面で、ストップと利食いを同時に設定できない、なんてことがあると非常にストレスが溜まります。

最初に、デモトレードなどで複数の業者の取引ツールの使い勝手も同時にチェックしておくと、スムーズにFX生活を始められます。

サーバーの安定度

各FX業者のサーバーの強さや安定度はほどんと気にすることはないとは思いますが、リーマンショックやスイスフランショックなど、相場に大きな変動が生じた際には、これが命取りになることもあります。

約定力とサーバーの安定度でFX業者を比較

ただし、サーバーの安定度が高い業者でも、いくらでもスリッページ詐欺は可能なので、結局は信頼性のほうが大切、と言えるかもしれません。

シストレサービスの有無

今のところはやる気がなくても、将来、システムトレード(自動売買)を始める可能性のある方は、シストレサービスのある業者を選んでおくと、複数の口座を開設しなくて済みます。

裁量トレードで勝てなくても、シストレでもう一勝負できるのがFXの利点です。

裁量トレードとシストレでは、勝つために必要な要素が全く違うので、通常のFXトレードで全く勝てない人は、シストレに挑戦してみるのも良いと思います。

システムトレードの始め方

バイナリ―オプションの有無

シストレ同様、バイナリ―オプションも、通常のFXとは求められる能力が違います。
バイナリ―オプションは、シストレよりも提供している業者は少ないですが、通常のFX口座を開設しておけば、バイナリ―オプションも利用可能になります。

バイナリ―オプション提供業者

GMOクリック証券
FXプライムbyGMO
ワイジェイFX
FXトレードフィナンシャル
ヒロセ通商
IG証券

一度、デモ口座などで、通常のFXとバイナリ―オプション、どちらが自分に向いているか、体験してみるのもおすすめです。


これからFXを始める人におすすめの3社

  • DMM.com証券「DMM FX」
    DMM.com証券「DMM FX」は、GMOクリック証券「FXネオ」と並んで国内最大手の人気FX業者です。スプレッドは業界最狭水準、サポートも丁寧で親切。取引ツールも非常に使いやすく、いろいろなFX業者を渡り歩いてきましたが、結局DMMFXが一番使いやすかったです。
  • GMOクリック証券「FXネオ」
    GMOクリック証券の「FXネオ」は4年連続FX取引高世界第1位、預かり資産国内第1位の国内最大手のブローカーです。業界最狭水準のスプレッドに加え高スワップ、使いやすい取引ツールと初心者から上級者まであらゆるニーズに答えてくれます。口座開設に迷ったらここかDMMFXを選んでおくと間違いありません。
    >>GMOクリック証券とDMM.com証券の比較はこちら
  • SBIFX TRADE
    SBIグループのFX業者。信頼性の高さと業界最低水準の取引コスト、また最小取引単位が1通貨(必要証拠金5円程度)と少額から始められるので、初心者を中心に人気があります。また詳細ページでも書いていますが、ユーザーへの情報開示も積極的に行っているため、スリッページやストップ狩りなど、FX業界全体に不信感をお持ちの方に特におすすめ。

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